HISが年初来安値 モルガンMUFGが目標株価下げ ハウステンボス不振で
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券も引き下げ
・HIS、ハウステンボスの上場準備中
13日の東京株式市場でエイチ・アイ・エス（HIS）<9603>が大幅に反落し、年初来安値を更新した。モルガン・スタンレーMUFG証券がHISの投資判断と目標株価を引き下げたことが材料になっている。
午後2時35分現在、前日比108円（3.73％）安の2790円で推移している。一時2772円（4.35％安）まで下げた。
モルガン・スタンレーMUFG証券は12日付で、HISの投資判断を3段階で最上位の「オーバーウエート」から中位の「イコールウエート」に、目標株価を5200円から3000円に引き下げた。
連結子会社のハウステンボスと訪日旅行事業の想定以上の不振を引き下げの主因に挙げた。当面は業績回復のシナリオが見えないと指摘し、同証券による2019年10月期の業績予想を下方修正した。
また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券も同日、HISの投資判断を「バイ（買い）」で継続する一方、目標株価を5000円から4900円に引き下げた。
ハウステンボス
HISは入場者数が伸び悩むハウステンボスについて、中国の大手投資会社・復星集団から出資を受け入れて、中国人旅行客の集客増などを通じたテコ入れを図ることを計画していた。
しかし、2月に復星との出資協議の中止を発表。当初の案では復星は24.9％を出資する予定だった。復星はカナダ発祥のサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」を保有しており、同サーカス団のハウステンボスでの公演などが検討されていた。
HISはその後、ハウステンボスと施設管理会社ハウステンボス・技術センターの株式をそれぞれ東京証券取引所に上場するための準備を始めたと発表した。時期や売り出し規模などは未定。
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