FTSE(読み方:フッツィー)とは、「Financial Times Stock Exchange」の略称です。イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズ社と、ロンドン証券取引所(LSE:London Stock Exchange)が共同で設立した指数算出会社「FTSE Russell(旧FTSEグループ)」がその名の由来となっています。現在、FTSE Russellはロンドン証券取引所グループの子会社として、FTSE100をはじめとするさまざまな株価指数の算出・公表を行っています。
FTSE100は、ロンドン証券取引所に上場する銘柄の中から、時価総額の大きい上位100社を対象に算出される株価指数です。正式名称は「FTSE100種総合株価指数」で、「UK100」「イギリス100」といった呼び方をされることもあります。日本の日経平均株価や米国のNYダウのように、その国・地域を代表する株価の動きを示すベンチマークとして、世界中の投資家から注目されています。
指数の算出は1984年1月3日に開始されました。基準日は1983年12月30日で、この日の時価総額を1,000ポイントとして計算がスタートしています。
ロンドン証券取引所の立会時間は、現地時間の8:30~16:30です。イギリスにはサマータイム制度があるため、夏時間・冬時間で日本時間との時差が変わる点には注意が必要です。
FTSE100の構成銘柄は、ロンドン証券取引所上場企業の時価総額のうち、約8割を占めるといわれています。つまりFTSE100の値動きを見れば、ロンドン株式市場全体の大まかな方向感をつかむことができるということです。
FTSE100の構成企業には、イギリス国内だけでなく、旧英連邦諸国や米国など海外での売上比率が高いグローバル企業が数多く含まれています。そのため、純粋な「イギリス経済の指標」というよりも、「イギリスに拠点を置く世界的企業の集合体」としての性格が強く、世界景気や国際情勢の影響を受けやすい点が特徴です。
IG証券のグループ会社であるIG Groupはロンドン証券取引所に上場しており、FTSE100を構成する銘柄の一つです。(2026年7月23日時点)
構成銘柄の業種は多岐にわたり、代表的なセクターには以下のようなものがあります。
具体的な銘柄としては、資源・エネルギー分野のシェル(Shell)、製薬大手のアストラゼネカ(AstraZeneca)、金融のHSBCホールディングス、生活必需品のユニリーバ(Unilever)、グラクソ・スミスクライン(GSK)などが代表格として挙げられます。
FTSE100の構成銘柄は固定されているわけではなく、原則として3月・6月・9月・12月の四半期ごとに定期見直しが行われます。この見直しでは、時価総額の順位を再計算し、上位100社に入らなくなった銘柄は除外され、新たに条件を満たした銘柄が組み入れられます。景気動向や企業業績によって顔ぶれが変わっていく点も、指数を追ううえで押さえておきたいポイントです。
上位5銘柄で指数全体の約34%を占めており、これら少数の大型銘柄の値動きがFTSE100全体に大きな影響を与えることがわかります。
| 浮動株ベースの時価総額(£m) | 構成比率(%) | |
| HSBC HD | 245,209 | 9.84 |
| アストラゼネカ | 211,211 | 8.47 |
| シェル | 164,428 | 6.60 |
| ロールスロイスHD | 121,069 | 4.86 |
| ユニリーバ | 95,354 | 3.83 |
| 合計 | 837,270 | 33.59 |
出典:FTSE Russell ファクトシート(2026年6月30日時点 )より
FTSE100は「時価総額加重平均型」の株価指数です。これは、構成銘柄の株価そのものではなく、時価総額(株価×発行済株式数)の大きさに応じて指数への影響度が決まる仕組みを指します。時価総額の大きい企業ほど、指数全体の値動きに与える影響が大きくなります。
具体的な算出の流れは、次のとおりです。
浮動株調整係数とは、市場で実際に売買可能な株式の割合を示す係数のことです。創業家や政府などが長期保有し、市場に出回らない株式は指数の計算から除外するための調整であり、通常5%刻みで四捨五入した数値が用いられます。浮動株比率が高い(=市場での流通量が多い)企業ほど、指数への影響力が大きくなります。
「除数」は、指数の値を過去の水準と比較しやすくするための調整値です。増資や銘柄入れ替えなどで構成銘柄の時価総額合計が変動しても、除数を調整することで指数の連続性が保たれる仕組みになっています。
FTSE100はさまざまな要因によって変動します。主な要因は次の通りです。
FTSE100の構成企業には、海外での売上比率が高いグローバル企業が数多く含まれています。そのため、ポンドが下落すると、海外での外貨建て収益がポンド換算で目減りしにくくなり、輸出比率の高い企業の業績にプラスに働くことで指数が上昇しやすくなる傾向があります。逆にポンドが上昇する局面では、こうした企業の業績には割高感が出やすく、指数の重しとなることがあります。
FTSE100は、シェルやBPといったエネルギー関連企業、鉱業関連企業の構成比率が比較的高い株価指数です。そのため、原油や天然ガス、金属などのコモディティ価格の変動が指数全体の値動きに大きな影響を与えることがあります。
イングランド銀行(BOE)の政策金利の変更や金融政策の方針転換は、英国株式市場全体のセンチメントに影響を与えます。また、FTSE100の構成企業には米国など海外での事業比率が高い企業も多いため、FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)といった主要中央銀行の金融政策も、間接的にFTSE100の値動きに影響することがあります。
英国の政治動向(総選挙、予算案の発表など)や、国際的な地政学リスク(貿易摩擦、紛争など)は、投資家のリスク許容度に影響を与え、株価指数全体を動かす要因となります。FTSE100は多国籍企業の比率が高いため、英国国内の政治イベントだけでなく、世界各地の政治・経済イベントの影響も受けやすい点が特徴です。
FTSE100の構成銘柄のうち、時価総額の大きい企業(シェル、アストラゼネカ、HSBCホールディングスなど)の決算内容や業績見通しは、指数全体の値動きに大きく影響します。特に、指数へのウエイトが高い銘柄の決算発表時期は、値動きが大きくなりやすいタイミングとして注目されます。
FTSE100はグローバル企業の集合体という性格が強いため、米国のS&P500やNYダウ、欧州のDAX、CAC40など、他の主要株価指数の値動きに連動しやすい傾向があります。世界的なリスクオン・リスクオフの流れも、FTSE100の変動要因の一つです。
FTSE100を取引する際には、こうした変動要因を踏まえたうえで、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を活用し、取引戦略を立てることが大切です。あわせて、リスク管理を意識した取引を心がけましょう。
指数そのものを直接売買することはできませんが、FTSE100に連動するCFD、投資信託、ETFなどの金融商品を通じて、間接的に指数の値動きに投資することになります。
IG証券では、FTSE100の値動きに対して複数の方法で取引することが可能です。
CFD(差金決済取引)を使えば、FTSE100の価格変動を対象に取引することができます。IG証券の株価指数CFDでは、「期限なし」と「期限あり」の2種類の取引方法から選択が可能です。
期限を設けずに保有できるタイプで、期限ありの取引に比べてスプレッドが狭い傾向にあるため、短期トレーダーに人気があります。ただし、ポジションを日をまたいで保有する場合は、ファンディングコストや配当金調整額の授受が発生する点に注意が必要です。
あらかじめ決められた期日に決済が行われるタイプの取引です。スプレッドにあらかじめファンディングコストが織り込まれているため、期限なし取引よりもスプレッドはやや広めですが、日をまたいでもファンディングコストが発生しないため、中長期でポジションを保有したい場合に選ばれることがあります。なお、FTSE100の期限あり取引は限月の第3金曜日が最終取引日となり、インターコンチネンタル取引所(ICE Europe)が発表する清算価格(EDSP)に基づいて決済されます。
あらかじめ最大損失額を確定させたうえでFTSE100を取引したい場合は、ノックアウト・オプションを利用する方法もあります。損失リスクを限定しながらチャンスを狙える点が特徴です。
バイナリーオプションでは、一定時間後にFTSE100が設定した条件を満たすかどうかを二者択一で予測して取引します。
FTSE100に連動するETF(上場投資信託)に投資する方法もあります。代表例としては「iシェアーズ・コアFTSE100 UCITS ETF」などが挙げられ、IG証券ではこうした関連ETF銘柄もCFDで取引することが可能です。
バイナリーオプションでは、一定時間後にFTSE100が設定した条件を満たすかどうかを二者択一で予測して取引します。
FTSE100に連動するETF(上場投資信託)に投資する方法もあります。代表例としては「iシェアーズ・コアFTSE100 UCITS ETF」などが挙げられ、IG証券ではこうした関連ETF銘柄もCFDで取引することが可能です。
※上記リアルタイムレートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。
FTSE100とはどのような指数ですか?
ロンドン証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額上位100社を対象に算出される、イギリスを代表する株価指数です。時価総額加重平均型の指数で、ロンドン証券取引所上場企業の時価総額の約8割をカバーしています。
FTSE100に投資するにはどうすればよいですか?
IG証券では、株価指数CFD(期限なし・期限あり)、ノックアウト・オプション、バイナリーオプション、ETFのCFD取引など、複数の方法でFTSE100の値動きに投資することができます。取引の目的(短期・中長期)やリスク許容度に応じて商品を選ぶとよいでしょう。
FTSE100の構成銘柄はどのように決まりますか?
ロンドン証券取引所に上場する銘柄の中から、時価総額の大きさをもとに選定されます。構成銘柄は原則として3月・6月・9月・12月の四半期ごとに見直され、時価総額の順位変動に応じて入れ替えが行われます。
FTSE100とFTSE250の違いは何ですか?
FTSE100が時価総額上位100社で構成されるのに対し、FTSE250はそれに次ぐ時価総額の中型株250社で構成される指数です。両者を合わせた350銘柄で構成される「FTSE350」という指数も存在します。
FTSE100はイギリス経済だけの影響を受けますか?
FTSE100の構成企業には海外売上比率の高いグローバル企業が多く含まれているため、イギリス国内の経済動向だけでなく、世界的な景気動向や為替、資源価格など幅広い要因の影響を受けやすい点が特徴です。