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米国雇用統計は、米国の雇用情勢を調査した統計です。米国労働省の労働統計局により、原則として毎月第一金曜日に発表されます。米国の景気の実態を知るうえで最も重要な経済指標の一つであり、10数項目の統計が含まれます。中でも非農業部門雇用者数(NFP)と失業率、平均時給は特に注目を集めます。
非農業部門雇用者数
農業以外の産業分野で、政府や民間企業に雇用されている人数や増減をまとめた指標
失業率
働く意欲があり、実際に求職活動をしている人のうち、失業している人の割合
平均時給
農業以外の産業分野における、1時間当たりの平均賃金と増減をまとめた指標
雇用統計の発表前後には市場が大きく動くことがあるため、トレードをする際にはぜひチェックしておきたい指標です。重要な理由や、発表スケジュール、影響を受けやすい市場について見ていきましょう。
日本と比べると米国では景気動向がダイレクトに雇用情勢に反映されます。その雇用情勢は米国の国内総生産(GDP)の約7割を占める個人消費(とその個人消費の動向を左右する個人所得)に影響を及ぼします。
米国のGDPは現在世界第1位の座にあり※、米ドルは基軸通貨です。また、米連邦準備理事会(FRB)は、金利の引き上げや引き下げを決定する際に非農業部門雇用者数に注目します。例えば、非農業部門雇用者数が多い場合はインフレ圧力の兆候と見なされ、金利の引き上げにつながる可能性があります。一方、減少した場合は景気後退の兆候と見なされ、金利引き下げの可能性が高まります。金利は外国為替、株式、商品の動向に大きな役割を果たしているため、非農業部門雇用者数の動きは、世界の市場に大きな影響を与えるといえるでしょう。
世界経済に与える影響の大きさを考えると、世界中の投資家は米国の景気動向を判断する上で、この経済指標に否が応でも注目せざるを得ないのです。
※IMF統計:2024年名目GDP
雇用統計の発表は、市場の変動要因や、リスクを高める要因となり得ます。そのため、エコノミストらは雇用統計の発表前に、非農業部門雇用者数の速報値を予測し、コンセンサス予想を導き出します。その予想値と実際の数値の差によっては、発表後の市場への影響がさらに大きくなる可能性があります。
雇用統計の影響を受ける可能性が高い市場には、外国為替市場、株式市場、商品市場などが挙げられます。
また、次のような点はマーケットを動かす要因になる可能性があります。
重要な構成要素であり、トレーダーが過去の発表に対する修正を基に成長予測を再評価することで、市場が突然動く可能性があります。
トレーダーは経済のどのセクターが上昇または下降しているかについての情報を得ることができ、将来の取引計画に役立てることができます。
平均時給と組み合わせることで総賃金(=時給×労働時間)が見えるため、FRBが重視するインフレ圧力の判断により使われる指標でもあります。
市場の動きをキャッチ
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雇用統計は、基本的に毎月第1金曜日に発表されます。2026年の雇用統計発表予定は次の通りです。
| 統計の対象月 | 発表予定日 | 発表予定時間(日本時間) |
| 2026年1月 | 2月11日(※水曜変則) | 22:30 |
| 2026年2月 | 3月6日 | 22:30 |
| 2026年3月 | 4月3日 | 21:30 |
| 2026年4月 | 5月8日 | 21:30 |
| 2026年5月 | 6月5日 | 21:30 |
| 2026年6月 | 7月2日(※木曜変則) | 21:30 |
| 2026年7月 | 8月7日 | 21:30 |
| 2026年8月 | 9月4日 | 21:30 |
| 2026年9月 | 10月2日 | 21:30 |
| 2026年10月 | 11月6日 | 22:30 |
| 2026年11月 | 12月4日 | 22:30 |
出典:米国労働省労働統計局(BLS:Bureau of Labor Statistics)公式カレンダー(英語)
米国の祝日や政府機関の事情等により、2月(1月分)が水曜日、7月(6月分)が木曜日の変則発表となっています。
FOMC
FOMCの開催時期やトレーダーにとって重要な理由など、FOMCについて知っておくべきことをまとめてご紹介します
日銀 金融政策決定会合
日本銀行の「金融政策決定会合」は投資家からの注目が高い経済イベントの一つです
ECB理事会
ECBがなぜトレーダーにとって重要なのか、欧州経済形成における役割などを理解しましょう
雇用統計は何時に発表されますか。
原則として毎月第1金曜日、日本時間では22:30に発表されます。米国が夏時間の場合は、日本時間 21:30となります。
雇用統計はドル円にどう影響しますか。
雇用統計(特に非農業部門雇用者数)が市場予想を上回った場合、米国経済の強さを示すとして米ドルが買われ、ドル円は上昇(円安)しやすくなります。逆に予想を下回った場合は、米ドルが売られてドル円は下落(円高)方向に動く傾向があります。ただし、実際の値動きは予想とのかい離幅や、他の指標との組み合わせにも左右されます。
雇用統計を発表しているのはどこですか。
米国雇用統計は、米国労働省労働統計局(BLS:Bureau of Labor Statistics)が発表しています。
雇用統計発表前後はなぜ相場が動きやすいのですか?
アメリカ経済はGDPの約7割を個人消費が占めるため、雇用・失業率の動向が国全体の経済状況を直接反映しやすい構造にあります。
中央銀行である米連邦準備理事会(FRB)も雇用統計を政策金利を設定する際に重視しています。
雇用統計の前には、予想値として市場コンセンサスが発表されます。投資家は、発表前にまずコンセンサスをみて保有ポジションを調整します。発表後には、予想と比べてどうであったかにより相場が急変動することがあります。
米国雇用統計の発表は、どこでチェックすることができますか。
毎月第1金曜日に、米国労働省労働統計局(BLS:Bureau of Labor Statistics)から発表されます。BLSのホームページで確認できるほか、日本国内の主要メディアでも速報データや分析が報道されます。
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