レバレッジを使って金融商品を取引する場合、証拠金が必要になります。証拠金とは何か、どのような特徴があるのかを理解し、取引を始めましょう。
証拠金取引とは、レバレッジ取引の別名で、証拠金を口座に預けることにより金融市場でポジションを保有する取引のことを意味します。
証拠金は、取引を行うために必要な金額であり、証拠金率は10%、25%のようにパーセンテージで表され、レバレッジは5倍、10倍のように表されます。
例えば、1株1万円の株式を100株購入する場合について考えてみましょう。わかりやすくするために、手数料等はここでは除いて考えます。
株式の現物を購入する場合(株式投資)、100万円全額を支払う必要があります。
証拠金取引で同じく100万円分の株式取引をする場合、証拠金率が20%であれば、20万円を証拠金として預けることにより、100万円分の取引を開始することができます。
証拠金取引を行う際に注意したいのが、市場が予測と反対に動いた場合、損失額が証拠金額以上になる可能性があるという点です。これは、損失額が証拠金額ではなく、取引しているポジションの総額を元に計算されるためです。
そのため、常にリスク管理を行い、ご自身の資金を守ることが大切です。
IG証券では、国内・海外17,000種類以上のCFD銘柄を提供しております。
証拠金取引では、先述の通り、ポジションの総額ではなく、その数分の一の証拠金で取引を始めることができます。証拠金率は証券会社などのプロバイダーによって異なります。ボラティリティが高い市場などでは、より大きな証拠金が必要になる場合があります。
証拠金取引はレバレッジ効果により、利益と損失の両方を増幅させます。1万円の株式が1,500円値上がりした場合の影響を考えてみましょう。
しかし、レバレッジ効果は利益だけでなく損失にも働くため、証拠金取引は通常の投資よりもリスクが高くなるといえます。
先ほどの例と同じ株式の価格が1,500円下がった場合について見てみましょう。
つまり、現物株投資では損失は株式を購入した際の金額が上限となりますが、証拠金取引ではこの限りではありません。証拠金取引では、 リスクを管理する手段を講じなければ、証拠金以上の損失を被る可能性があります。
証拠金取引(レバレッジ取引)の例
例えば、アップルの株価が、金利に関するポジティブなニュースにより上昇すると予測し、170ドル時点で10株を買うことに決めたとします。
レバレッジをかけない現物株取引では、手数料を除いて1,700ドルが必要になります。
株式CFDでは、証拠金20%の場合、340ドル(1,700ドル×20%)で1,700ドル分のポジションを保有することができます。
市場が予測通りに動き、アップルの株価が204ドルになった時点で決済すると、コストを除いた利益は1株あたり34ドルになり、34ドル x 10株 = 340ドルの利益となります。この場合、証拠金に対して100%の利益を得たことになります。
一方、市場が不利に動き、株価が17ドル下がって153ドルになった時点で決済することにした場合、取引の損失は170ドルになります。これは、証拠金340ドルの50%に相当します。
証拠金とレバレッジは密接に関連しています。レバレッジ取引を行う場合、証拠金が必要になります。この証拠金により、ポジション総額の数分の一でより大きなポジションを持つことができます。
証拠金率は10%、20%のようにパーセンテージで表されます。一方、レバレッジは10:1、5:1のような比率、または5倍、10倍のように表されます。
IG証券における維持証拠金率とレバレッジ倍率(個人口座)
最低証拠金率 | 最大レバレッジ倍率 | |
FX |
4% |
25倍 |
株価指数CFD |
10% |
10倍 |
株式CFD |
20% |
5倍 |
商品CFD |
5% |
20倍 |
※個人、法人ともに市場環境の状況およびその他の要因により、すべての通貨・銘柄または一部の通貨・銘柄で本項に記載の証拠金率を超える場合があります。
※各通貨・銘柄の維持証拠金額、維持証拠金率については、取引前に必ず取引システム内の取引情報をご確認ください。
証拠金取引は利益を拡大させる作用があります。なぜなら、利益額は証拠金として差し入れた金額だけでなく、取引するポジションの総額によって計算されるからです。証拠金取引により、より幅広い市場に資金を分散させることができるといえるでしょう。
証拠金は利益を拡大させますが、市場が不利に動いた場合は損失も拡大させます。なぜなら、損失額も取引するポジションの総額から計算されるからです。ご自身の大切な資金を守るために、リスク管理ツールを活用することをおすすめします。
証拠金取引を始める準備ができたら、今すぐライブ取引口座を開設しましょう。また、取引を始める前にデモ口座を作成して、取引システムの使い方や仕組みを確認することもできます。
マージンコールとは、IG証券の場合、証拠金残高(お預かりしている証拠金)に未実現損益を加算した「証拠金有効残高」が、維持証拠金を下回った(100%を割り込んだ)時点でお客さまに送信される注意喚起メール(1日1回のみの送信)のことです。マージンコールを受信した場合、速やかに取引口座の状況をご確認ください。
何らかの問題によりお客さまがメールを受信できない場合もございます。口座管理につきましては、必ず取引システムへログインして、詳細をご確認くださいますようお願い申し上げます。
口座の残高が一定の割合を下回った際、強制ロスカットが行われますのでご注意ください。強制ロスカットについて詳しくは、こちらのページ でご確認ください。
証拠金取引の仕組みを学び、リスクを理解しておきましょう。IG証券のウェブサイトや無料でお使いいただけるオンライン学習コース「IGアカデミー」では、取引に役立つさまざまな情報をまとめております。金融市場の仕組みについて理解を深めるのにぜひご活用ください。
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口座をお持ちでない場合は、口座開設の申し込みを行いましょう。IG証券の口座開設のお申し込みは、オンラインのフォームから受け付けております。
必要事項をご入力いただいた後、ご本人確認を行います。
口座のお申し込み終了後、口座開設が完了しますと、口座に資金を入金し、取引を開始することができます。
取引の準備が整っていない場合や、トレーダーとしての自信を高めたい場合は、無料でデモ口座を開設することができます。リスクフリーの環境で、6,000万円の仮想資金を使って、IG証券の取引システムを自由にお試しください。
取引したい銘柄に関連したニュースをチェックしたり、分析を行ったりして、取引のチャンスを見極めましょう。
取引システムまたはアプリでお好きな銘柄のポジションを注文し、保有します。 リスクを管理するために必要な手順を踏み、値動きを適宜モニタリングすることを忘れないでください。
証拠金取引とはなんですか?
証拠金取引とは、取引したいポジション総額の何分の一かの証拠金を預けることにより行う取引のことです。
マージンコールとは何ですか?
マージンコールとは、口座の資金額がポジションを保有し続けるために必要な最低金額を下回っていることを金融機関が投資家に知らせる緊急時の対応のことを指します。マージンコールの通知を受けたトレーダーは、一定の資産額を保つために資金を追加するか、要求される維持証拠金を減額するためにポジションを清算する必要があります。
また、マージンコールは口座の状況を示すために使用されることがあります。つまり、口座の資金が要求される証拠金を下回っている場合、「マージンコール」の状態となります。
レバレッジと証拠金は同じ意味ですか?
レバレッジは証拠金とは異なりますが、密接に関連しています。レバレッジ取引では、証拠金を必要とします。証拠金を預けることにより、原資産の全価値へのエクスポージャーを得ることができます。
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