FX取引とその仕組み

FX取引は、ある通貨を買うと同時に別の通貨を売る取引です。購入した通貨の価値が売った通貨に対して上昇すると、保有中のポジションを決済して利益を出すことができます(逆の場合は損失となります)。
FX市場は世界で最も活発に取引されている市場の1つで、1日の平均取引量は5兆ドルです。
このページで外国為替について詳しく解説いたします。

FX取引を始める準備はできましたか?

FXとは

ほとんどの外国為替取引は、毎日大量の通貨を売買する主要銀行と金融機関の間で行われています。一方、数十億ドル規模の外為取引を行う手段を持たない個人投資家は、CFD取引やブローカーを介したFX取引を行います。

この仕組みを簡単に紹介しましょう。

FXはCFDの一種
CFD(差金決済取引)とは、ポジションを保有時と清算時の買値と売値の差により決済が行われる取引です。FX(外国為替証拠金取引)は広義にはCFDの一種であり、FXの場合、ロングポジション(買いポジション)では、為替レートの上昇により利益が、下落により損失が生まれます。ショートポジション(売りポジション)の場合はその逆となります。レバレッジ取引となるため、少ない証拠金で大きなエクスポージャーを得られ、多額を取引できます。

外国為替市場とは

FX取引を行う前に把握すべきが、外国為替市場の仕組みです。外国為替市場は、株式市場と異なり、中央の取引所が存在せず、代わりにインターバンク市場(銀行間取引市場)と、FXプロバイダーによる対顧客向けの市場の2種類が存在します。後者の対顧客向け市場において、FXプロバイダーはインターバンク市場で決められるインターバンクレートを基に個人投資家に提供するレートを決定します。2市場とも、相対取引となります。

FX取引は世界中で行われています。最大の市場はニューヨークとロンドンですが、東京、シンガポール、香港も重要拠点となっています。市場が様々な拠点にあるため、時差を活かし、FX取引は24時間可能となっています。アジアの取引が終わると、ヨーロッパの取引が始まり、ヨーロッパが終わると、北アメリカでの取引が始まるといった具合です。

またFXは主に3つの取引市場が存在します。

  • スポット取引市場:取引成立後、即日または数日内に対価の受け渡しを行う通貨間の取引市場。
  • フォワード取引市場(先渡取引):将来の特定日または一定期間内に、契約時に設定した価格で通貨の売買を行う取引契約。
  • 先物取引市場:将来の特定日に、契約時に設定した価格で特定の通貨の売買を行う契約。先渡契約とは異なり、先物契約は法的拘束力を持つ。

通貨ペアとは

FX取引では常に、ある通貨を買うために別の通貨を売ります。そのため、その価格は買われる通貨と売られる通貨の組み合わせ(ペア)で表示されます。ペアの各通貨はそれぞれ3文字で表され、大抵は地域を示す2文字と通貨を示す1文字の組み合わせとなっています。

例えば、GBP/USDは英(グレートブリテン:GB)ポンドと米(US)ドルの通貨ペアを表し、米ドルを売って(買って)英ポンドを買う(売る)ことを意味します。

基準通貨と決済通貨

通貨ペアのうち、最初に表示される通貨を基準通貨、2つ目に表示される通貨を決済通貨と呼びます。通貨ペアの価格は、基準通貨1ユニットが決済通貨でどれ程の価値があるかを示しています。

GBP/USDの例で見ると、GBPが基準通貨であり、USDが決済通貨なので、GBP/USDが1.35361で取引されていたら、1ポンドの価値は1.35361ドルということになります。

ポンドがドルに対して上昇すれば、ドルに対する1ポンドの価値が増えるので、通貨ペアの価格は上昇します。ポンドがドルに対して下落すれば、通貨ペアの価格は下がります。したがって、通貨ペアの基準通貨が決済通貨に対して上昇すると思ったら通貨ペアを買い(ロングし)、下落すると思ったら売ります(ショートします)。

主な通貨ペアは以下のカテゴリーに分ける事ができます。

  • メジャー通貨ペア: 世界の外国為替取引の80%超を占めている6つの通貨ペア(ユーロ/ 米ドル、米ドル/日本円、英ポンド/米ドル、米ドル/スイスフラン、米ドル/カナダドル、豪ドル/米ドル)。
  • マイナー通貨ペア: 取引量が少ない通貨ペア(米ドルを除く)。例: ユーロ/英ポンド、ユーロ/スイスフラン、英ポンド/日本円など
  • エキゾチック通貨ペア: 主要国通貨と経済規模の小さい国又は新興国の通貨を組み合わせたもの。例: 米ドル/ポーランドズロチ、 英ポンド/メキシコペソ、ユーロ/チェコ・コルナなど
  • アジア・オセアニア、北欧通貨ペア: 地域によってカテゴライズされた通貨ペア : ユーロ/ノルウェー・クローネ、豪ドル/ NZドル、 豪ドル/シンガポールドル

FXの市場価格に影響を与える要因とは

外国為替市場は世界中からの通貨で構成されており、物価の変動に寄与する要因が数多くあるため、為替レートの予測は困難であるとも言えます。
しかし、ほとんどの金融市場と同様に、FXの価格は、その通貨に対する需要と供給で決まります。FXの価格は何に影響を受けるのでしょうか。主な要因について見ていきましょう。

中央銀行

FXの価格はその通貨を発行する中央銀行が設定する政策金利からも大きな影響を受けます。中央銀行は経済・金融政策のために政策金利をコントロールしており、一般的に高い政策金利が設定されている国の通貨は、保有することでリターンを得られる(金利を獲得できる)ため投資家に人気があります。政策金利を高く設定することでその通貨が多く買われる(より多くの資金が集まる)ため、集まったお金が経済活動に回り、経済が潤う仕組みです。

しかし同時に、金利が高いということはお金を借りるハードルが上がることも意味します。低金利の状態と比較して高金利の状態では、お金を返す時に必要な利息が増えるためです。

中央銀行のもう一つの金融政策に通貨供給量(マネーサプライ)を増やして量的緩和を行う政策があります。この量的緩和もFXの価格に影響を与えるものと見なされています。

経済指標

当然ながら、経済指標、つまり経済の状態もFXの価格に大きな影響を与えます。

各国によるインフレーション率やGDP(国内総生産)、製造業景況感指数、雇用者数増減や失業率など、景況感や雇用状態を示す経済指標もFXの価格に影響を与える要素の一つです。

例えばユーロ圏のインフレ率が2%以上になった際、投資家は政策金利が高く設定されることを想定してユーロを買います。それにより、ユーロの需要が高まり、ユーロが米ドルに対し上昇、ユーロ高となることが予想されます。

センチメント(市場心理)

センチメント(市場心理)FXの価格変動は全て実体ある要因に基づいている訳ではありません。時には、マーケット・センチメント(市場心理)が相場を動かすこともあります。ある通貨に対して強気な見方(上昇するという見方)をする人が多いほど、実際にその通貨が上昇するといった具合です。そのため、その銘柄に対して市場は強気と見ているか、弱気と見ているかを把握することは、将来の価格変動を予想する上でとても重要だと言えるでしょう。

FXを始めるには

伝統的に多くの外国為替取引は外国為替ブローカーを介して行われてきましたが、オンライン取引の台頭により、FX(CFD)プロバイダーを介してのFX取引が個人トレーダーの間では主流です。

FXはレバレッジ取引となるため、少ない証拠金で大きなエクスポージャーを得られ、多額を取引できます。FXはレバレッジのない取引とは異なり、通貨を所有することなく、通貨の価格が上昇または下落するかを予測して取引することができます。

レバレッジ取引は利益は何倍にも大きくなる一方、損失も同様に膨らみ、証拠金以上に拡大する場合もあります。

スプレッドとは

通貨ペアを売買する時の買値と売値の差をスプレッドといいます。

他の金融市場と同じく、FXでポジションをオープンする際には2種類の価格が提示されます。ロングポジションをオープンしたい時は、市場価格を若干上回っている買値での取引となり、ショートポジションをオープンしたい時は、市場価格を若干下回っている売値での取引となります。

ロットとは

一般的に、1ロットは10万通貨単位です。ミニロット(1万通貨単位)やマイクロロット(1,000通貨単位)での取引が可能なこともあります。

個人投資家が毎回取引に10万ポンド(あるいはドルやユーロ)もの額を使えるとは限らないので、多くのFX取引プロバイダーはレバレッジ取引を提供しています。

※IG証券の場合、1ロットは1万通貨単位です。

FXのレバレッジとは

レバレッジとは、少ない資金で大量の通貨を取引できる手段です。1ピップスは非常に小さい動きの単位です。通貨ペアの価格は極めて変動しやすい傾向にありますが、変動幅が比較的小さいため、トレーダーは大きな通貨単位であるロットでの取引か、レバレッジを利用した取引を行う必要があります。

レバレッジを利用すれば、少ない証拠金で多くの金額を取引することが可能です。レバレッジ取引においては、証拠金額でなく、総取引金額に基づいて損益が出ます。より大きな利益が出るチャンスであると同時に、時には証拠金を上回る程の多大な損失が出ることもあります。

証拠金の説明

レバレッジ取引は「証拠金取引」と呼ばれる場合があります。ポジションを建て、そのポジションを維持するために必要な資金を「維持証拠金」と呼び、「維持証拠金」はその取引全体規模のわずか一部のみを表しています。

例えば、GBP(英国ポンド)/USD(米ドル)を1.35540で5ロットの売りポジションを保有することにします。この場合、証拠金率は4%であるため、ポジションを建てるのに必要な証拠金は取引総額(1.35540×5ロット×10,000通貨単位)の4%、つまり2,710.8ドルとなります。

ピップスとは

通貨ペアの価格が上昇または下降したときの動きを表す単位がピップスです。通常、1ピップスは通貨ペアの小数点第4位の値の動きに相当します。したがって、もしGBP/USDが$ 1.35361から$ 1.35471に推移すれば、1ピップス動いたことになります。

ただし、決済通貨の通貨単位がはるかに小さい時はこのルールは適用されません。その最も顕著な例は日本円で、小数点第2位の動きが1ピップスに相当します。例:¥106.452 から ¥106.462に推移。

ピップスよりも小さな小数点の桁は、フラクショナルピップまたはピペットと呼ばれます。

よくある質問

外国為替市場には、どのような規制が適用されていますか?

FX取引は巨大な市場であるにもかかわらず、市場を24時間365日体制で監視する管理機関が存在しません。そのため、規制はほぼありません。代わりに、すべてのFX取引業者が一定の基準を遵守することを保証するために、英国の規制機関であるFCA(金融行動監視機構)をはじめとした、FX取引やその他の市場を監視する行政機関が世界中に存在します。

外国為替市場における1日当たりの取引額はいくらですか?

1日当たり約5兆米ドル相当の外国為替の注文が行われており、1時間当たりの平均取引額は2,200億米ドルとなっています。市場は主に金融機関、企業、政府機関、通貨投機家で構成されています。投機は総取引額の約90%を占め、その大部分は米ドル、ユーロ、円に集中しています。

FX取引におけるギャップとは何ですか?

ギャップとは、市場で取引が一定期間行われない、または取引量が極めて少ないことによって大きな価格差が生じ、取引価格の流れに「穴」が生じる状態のことです。外国為替市場においてもギャップは発生しますが、平日24時間取引を行うことができるので、他の市場に比べてはるかに少ないです。

しかし、市場にとって予想外の経済データが発表されたり、週末や祝日明けに取引が再開されたりすると、ギャップが生じることがあります。外国為替マーケットは週末にかけて投機的取引を決済することはできませんが、市場自体は中央銀行や関連機関に開放されています。そのため、日曜日の夜の始値と金曜日の夜の終値に大きな差が生じ、ギャップにつながる可能性があります。

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