CFD取引のステップ
CFD取引(差金決済取引)の場合、価格が上昇すると予測する場合は買いポジションを保有し、価格が下落すると予測する場合は売りポジションを保有します。ただし、プロバイダーによってプラットフォームの機能や取引ルールが異なるケースがあるため、詳細は取引前に確認する必要があります。
こちらの動画は英語になります。
CFD取引では次の6つのステップに従うことにより、効果的な取引行うことが出来ます。
CFDの仕組みを学ぶ
CFD取引を始めるための最初のステップは、CFDの仕組みを学ぶことです。CFDとその他の形態の取引ではいくつかの相違点があり、これらの違いを理解することにより、より効果的に取引を行うことができます。
取引の開始にあたって、IGアカデミーを受講するか、CFD取引とその仕組みをお読みください。
口座を開設し、入金をする
CFD取引口座の申し込みは簡単なプロセスで、通常はわずか数分で完了します。
本人確認書類の確認が終了すれば、口座の有効化が行えます。実際に取引を開始するには口座に取引資金を入金する必要があります。IG証券では、入金金額に最低条件などはありません。
また無料のデモ口座で6,000万円の仮想資金を使ったCFD取引を体験することもできます。
取引計画を立てる
次のステップでは、取引計画を作成します。これには動機、拘束時間、損益目標、リスクに対する姿勢、使用可能な資金、取引市場(銘柄)、希望する戦略を計画に含めることが望ましいです。
取引計画は理想とする取引、目標とする利益、許容できる損失、およびリスク管理戦略を定めるため、より賢明でスピーディーな決定を下すのに役立ちます。
取引銘柄を選ぶ
取引を行う前に取引銘柄を選定します。IG証券ではFXや株価指数、株式、商品などのアセットクラスで17,000以上のCFD銘柄を提供しています。
銘柄選定にあたっては銘柄検索ツールはもちろん分析ツール、投資に役立つヒントを与えるマーケットレポートなど、様々な役立つツールをご利用いただけます。
- 銘柄検索ツール
財務指標やセクター、地域や指数などで株式CFDを検索できる銘柄ファインダーや、重要な経済イベントが一目でわかる経済カレンダー、リアルタイムレートや顧客センチメントが一目で分かりニュース(ライブ口座でログインが必要)も読めるがマーケットデータなど - 分析ツール
22のテクニカル指標を兼ね備えた、チャートからも注文できる無料のIGチャートや、自動取引も可能で100以上のテクニカル指標搭載の上級者/プロ向けProRealTimeチャート(月4,000円の利用料。4回以上取引すれば無料) - マーケットレポート
ストラテジスト、ファイナンシャルライターによるマーケットレポート - アラート機能
指定レートに達した時点でメールやプッシュ通知でお知らせするアラート機能
CFD取引プラットフォームを選択する(パソコン、モバイルなど)
IG証券では、いくつかの取引プラットフォームを利用することができます。
- ウェブベースのプラットフォーム(PC及びモバイル版)
- モバイル取引アプリ(iOS, Android)
自分の生活と取引スタイルに合わせて利用する取引プラットフォームを選択してください。IG証券のプラットフォームはカスタマイズすることができ、アラート機能、インタラクティブチャート、リスク管理ツールが備わっています。
最初のポジション保有、および決済を行う
取引する銘柄が決まったら、いよいよ取引です。
買いもしくは売りポジションのどちらを保有するか決める
まず決めることは、買いもしくは売りポジションのどちらを保有するかということです。
一般的に、ある銘柄が今後上昇すると見込んだ場合、安値で買い高値で売ることでその差を利益とする方法をとります。つまり買いポジションを保有します。
逆に、ある銘柄が今後下落すると予想した場合は、高値で売り、下落した際に買い戻すことでその差を利益とする、売りポジションを保有します。

取引ロット数を決める
その銘柄を何ロット取引するかを決める必要があります。IG証券ではFX主要通貨ペアの標準銘柄を除き、その他の銘柄においては全て取引ロット数に上限がありません。そのため、希望通りのロット数を取引することができます。
1ロットあたりの損益額や取引額は異なるため、取引の際にはそれらを確認する必要があります。たとえばFXのドル円の場合、1ロットは10,000通貨単位となりますが、日本225種株価指数(¥500)標準タイプの場合、1ロットあたりの取引額は500円となります。 また、1ピップあたりの損益額は500円となります。1ピップ変動した場合の損益額を確認することは取引プランを立てる上で必要不可欠です。
ストップやリミット注文などのリスク管理ツールを活用
IG証券ではリスク管理ツールとして様々な注文タイプをご用意しています。価格が不利な水準に達した場合に取引が自動で執行されるストップ(逆指値)注文や、価格が有利な水準に達した場合に取引が自動で執行されるリミット(指値)注文はもちろんのこと、相場急変時でも指定のレートで確実に約定するノースリッページ注文などの心強い注文ツールを味方につけて取引しましょう。
買値と売値
CFDの買値と売値は原資産を参照して決められるため、原資産に連動しています。原資産価格が上昇すれば、それを参照するCFDの買値と売値も上がり、原資産価格が下落すれば、その買値と売値も下落します。買いポジションの場合は、「買い」を選択し買いポジションを保有、売りポジションの場合は「売り」を選択し売りポジションを保有します。買値と売値の差をスプレッドと言います。
取引チケットでの基本的な注文方法は「取引チケットクイックガイド」をご覧ください。
CFD取引の例
CFD取引は他の取引と比べわかりにくいと思われるかもしれません。そこで、ポジションのオープンとクローズについて、以下にいくつかの例を挙げて説明します。
例:株式CFDの購入
例えば、BT社の原市場での価格が314.6で、IG証券での買値が314.7だとします。BT社の次回の決算発表が近づいてきており、それがよい知らせであると予測したとします。同社の株価が上昇すると予測し、314.7で20株式CFDを購入します。これは20株のBT社現物株式の購入(6,294ポンド)に相当します。
CFD取引はレバレッジ商品であるため、これらの株式の全額を支払う必要はありません。代わりに、証拠金を収めるだけでポジションを保有できます。この証拠金は取引総代金と当該銘柄の維持証拠金率を乗算して計算されます。
BT社の株式CFD、証拠金率は20%であるため、証拠金は取引総代金(20株式CFD x 314.7 = 6294ポンド)の20%、つまり1,258.80ポンドとなります。

予測が当たった場合
BT社の業績報告の時点で、同社にとって好調な四半期であったことが明らかになり、予想通りにその株価が上昇します。売値が354.2に達した時点で、ポジションを決済することを決定します。
反対売買を行ってポジションを決済するため、20株式CFDを354.2の売値で売却します。
利益を計算するには、ポジションを保有した際の価格とポジションを決済する際の価格との間の差金を取引枚数で乗算します。354.2 – 314.7 = 39.5ポイントで、これに20株を乗算すると、利益は790ポンドとなります。
また、コミッション料(取引手数料)、金利および配当金を反映した調整額(資金調達コスト)が日割りで計算され口座に計上されます。
利益の計算

予測が外れた場合
BT社の業績が予測よりも悪く、その株価が急落します。そこで、損切りをして、20株を288.7で決済することを決めます。
ポジションが26ポイント下がったため、520ポンド(他、取引手数料、資金調達コストに加えて)の損失となります。
損失の計算

CFD取引の例 | |||
原資産価格 | 314.6 | ||
IG証券 買値/売値 |
314.5 / 314.7 | ||
現在レート | 314.7で買い | ||
ロット数 | 20 | ||
維持証拠金 | 1258.80ポンド | ||
印紙税 | なし | ||
取引手数料 | 20ポンド | ||
その他手数料 | ポジションを翌営業日までまたぎ保有している場合は、資金調達コストが発生します。 | ||
決済 | 354.2で決済 | 288.7で決済 | |
計算 | 354.2 – 314.7 = 39.5 20ロット x 39.5 = £790 £790 – £20のコミッション = £770 |
288.7 – 314.7 = -26 20ロット x -26 = £520 -£520 - £20のコミッション = -£540 |
|
損益 | 770ポンドの収益 | 540ポンドの損失 |
例:FX 取引
例えば、GBP(英国ポンド)/USD(米ドル)の売値が1.35540、買値が1.35560だとします。イングランド銀行が金利を下げることを決定したために、ポンドがドルに対して値を下げると予測し、1.35540で5ロットの売りポジションを保有することにします。この場合、GBP/USDの取引単位は10,000通貨のため、総ポジションは67,770ドル(1.35540×10,000×5)分の取引価値となります。
FXにはレバレッジがかけられているため、取引の総代金全額を支払う必要はありません。このGBP/USD取引の場合、証拠金率は4%であるため、ポジションを建てるのに必要な証拠金は取引総額の4%、つまり2,710.8ドルとなります。
予測が当たった場合
予測通り、ポンドの値が下がりました。そこで、GBP/USDの買値が1.35440に達した時点で、ポジションを決済します。
反対売買を行ってポジションを決済するため、5ロットを1.35440の買値で決済します。
利益を計算するには、ポジションを保有した時の価格と決済した時の価格の差金を取引したロット数で乗算します。1.35540 – 1.35440 = 0.0010で、こちらに取引単位10,000と取引した5ロットFXを乗算すると、50ドル(資金調達コストを差し引く)の利益となります。
利益の計算

予測が外れた場合
逆に、GBP/USDの値が上がりました。そこで損切りして、買値が1.35700の時点で反対売買を行うことを決定します。
価格が0.0016(16ポイント下がったため)、80ドル(資金調達コストに加えて)の損失となります。
損失の計算

CFD取引の例
原資産価格 | 1.35550 | ||
IG証券売値/買値 | 1.35540 / 1.35560 | ||
現在レート | 1.35540で売却 | ||
ロット数 | 5件の取引(£10,000/取引) | ||
維持証拠金 | $2,710.8 | ||
印紙税 | なし | ||
取引手数料 | なし | ||
その他の手数料 | ポジションを翌営業日までまたぎ保有している場合は、資金調達コストが発生します。 | ||
決済 | 1.35440で決済 | 1.35700で決済 | |
計算 | (1.35540 – 1.35440) × 10,000 × 5 = $50 | (1.35540 – 1.35700)× 10,000 × 5 = -$80 | |
損益 | 50米ドルの収益 | 80米ドルの損失 |
FAQ(よくある質問)
どんな銘柄、通貨のCFD取引を行うことができますか?
IG証券では、ノックアウトオプション、FX、バイナリーオプション、 株価指数、コモディティ、株式、債券を含む全17,000以上の銘柄を取引することができます。
一部の銘柄/通貨ペアでは時間外でも取引ができるため、原資産市場がクローズした後の企業の発表、海外の重要指標発表などを最大限に活用することができます。
どのような人がCFD/FX取引を行うことができますか?
取引初心者または経験者であるかにかかわらず、CFD取引は、多額の資金を必要とせずに多数の銘柄/通貨ペアを取引することが出来ます。
ただし、CFD取引はすべての人に向いているわけではないことに留意することが重要です。これはレバレッジ取引であるため、損失が証拠金を上回る場合があります。つまり、関連リスクを理解して、CFD取引の準備を整える手段を講じることが特に重要です。
CFD/FX取引にはどのくらいのコストがかかりますか?
まず、IG証券では、入金額に最低条件はございません。
CFD/FX自体にかかるコストは取引する銘柄やその銘柄の流動性などの要因より異なります。株式CFDに対しては片道の取引あたりに発生する「手数料」がコストとなり、その他のすべてCFD/FXの銘柄ではスプレッド(買値と売値との差額)がコストとして発生します。
また、ポジションを翌営業日へ持ち越す場合に発生する資金調達コストや、スリッページなしの逆指値注文の保証料など少額手数料が別途かかる場合がございます。
CFD/FX取引にはどのようなプラットフォームが使用できますか?
IG証券ではパソコン用およびモバイルツール用のWebブラウザ取引システムをご提供しています。また、iOS、アンドロイド専用の取引アプリもご用意しています。
既に別のプロバイダーでCFD/FX口座を持っていますが、IGで新しい口座を開設したいと考えています。その際の注意点を教えてください。
IG証券で新しいCFD/FX/FX取引口座を開設するには、最短3分で完了するお申込みをオンライン上で行っていただくだけです。お名前などのお客様基本情報と投資経験など簡単な情報を入力するだけで結構です。お申込み完了後は本人確認書類をご提出いただければ口座開設完了となります。

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