金価格(XAUUSD)は200日移動平均を突破し4500ドル台へ反発。米ドル安が強気地合いを支えている。来週の注目材料はジャクソンホール会議と7月PCE価格指数。注目のチャート水準について。
金価格(XAUUSD)が強気地合いのムードを強めている。日足チャートでトレンドを確認すると200日線を上方ブレイクし、4500ドル台へ反発。20日の取引では日足ローソク足で長い下ヒゲが示現した。MACDはゼロラインを上回り、50日線も上向き基調に転じている。
金価格のチャート:日足 2026年1月以降
現在の強気地合いを支えているのが米ドル安だ。その米ドルだが、トレンドを示すドル指数(DXY)は8月以降、2年債利回りとの連動性を強め下落基調にある(下チャート参照)。
このトレンドの根底にあるのが、米利上げ観測の後退だ。しかし、9月利上げ観測の後退はある程度織り込まれている。来週もこの動きが続くかどうかが、金価格のトレンドを左右しよう。
米金利とドル指数のチャート:4時間足 今年6月以降
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来週、その利上げ観測に影響を与える可能性があるイベントとして注目したいのが、 米カンザスシティ連銀が主催する金融政策に関する会合「ジャクソンホール会議」だ。今年は8月27~29日の日程で開催される。
基調講演に臨む米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長がインフレ、景気そして金融政策の方針について言及する場合、用いる表現で年内の米利上げ観測が再び強まる可能性がある。
本レポート掲載時点で、金融政策の方向性を織り込む米2年債利回りは、4.1%付近が下限として意識されるムードが出始めている。利上げ観測の後退が主要テーマから外れる場合は、米ドルの買い戻しが予想される。このケースでは金価格の反落を警戒したい。
26日発表の7月個人消費支出(PCE)価格指数も金価格の変動要因になり得る。ブルームバーグがまとめた市場予想によれば、前月比は総合、コアとも6月から伸びが加速する一方、前年同月比は総合が3.6%へ鈍化し、コアは3.3%で横ばいにとどまる見通しにある。PCE価格指数はFRBが最も重要視する物価指数だ。ゆえに予想外にインフレの粘着性が示される場合は、米ドルの買い戻し→金価格の反落を警戒したい。
一方、7月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)に続き、インフレ抑制の内容が示される場合は、以下のテクニカル分析セクションでまとめたレジスタンス水準を視野に強気地合いの加速が予想される。
米PCE価格指数の動向:過去1年間と7月の市場予想
来週も米利上げ観測の後退を意識したトレンドが続けば、金価格(XAUUSD)は強気地合いを維持しよう。このケースでは、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。
焦点は200日線のサポート転換だ。これが確認される場合は、テクニカル面での地合いの強さが意識されよう。フィボナッチ・リトレースメント76.4%(4577ドル)の突破は4600ドルをトライするサインとなろう。
4600ドル台へ乗せる場合は、次の節目水準4700ドルのトライを想定したい。4600ドルのトライが視野に入る状況を考えるならば、次の節目ライン4700ドルを来週の上限と予想する。
前述の注目イベントが総じて米ドル安の要因となれば、4700ドル台へ一気に駆け上がる可能性も否定できない。このケースでは、5月12日の高値4773ドルのトライを意識したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・4773ドル:5月12日の高値
★4700ドル:来週の上限予想
・4600ドル:節目水準
・4577ドル:76.4%戻し
米財務省が発表した、長期ゾーン国債の買い入れ消却(バイバック)の効果が疑問視され、米10年債利回りは4.7%前後で高止まりしている。来週、米利上げ観測の後退がメインテーマから外れる場合は、長期ゾーン利回りとの連動性が強まり、米ドルの買い戻しが予想される。
このケースでは、金価格の反落が予想される。4500ドル→4400ドルと100ドル幅で節目水準の攻防に注目したい。サポート転換の兆しがある4440ドルの下方ブレイクは、4400ドルをトライするサインとなろう。
金価格が4400ドルを割り込む場合は、同じくサポート転換の可能性がある4360ドル、4320ドルのトライに注目したい。後者のラインを下方ブレイクする場合は4300ドルの攻防を想定する。ボラティリティの拡大を警戒し、このラインを来週の下限と予想する。
注目のチャート水準:サポート
・4500ドル:節目水準、200日線のサポート転換が焦点に
・4440ドル:サポート転換の可能性
・4400ドル:節目水準
・4360ドル:サポート転換の可能性
・4320ドル:サポート転換の可能性
★4300ドル:来週の下限予想
【再掲】金価格のチャート:日足 2026年1月以降
金価格のチャート:4時間足 7月下旬以降
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