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投資家の不安心理を払しょくする2つの材料

現在のグローバル市場は、リスク資産と安全資産が同時に買われる状況となっています。この要因は、投資家が抱く年後半以降の経済見通しについて投資家が不安を抱いていることにあります。この不安心理を払しょくする要因とは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Analysis Highlights

・投資家の不安心理を払しょくする2つの材料

現在のグローバル市場を俯瞰(ふかん)すると、リスク資産と安全資産が同時に買われる状況となっている。リスク資産の状況を確認すると、米株ではベンチマークとなるS&P500指数が昨年10月上旬以来の高値水準まで上昇中。米株以外の主要な株価指数も年初来騰落率は総じてプラスである。そして国際商品市況では昨日、ICE北海ブレント原油が昨年11月12日以来となる70ドル台へ到達した。一方、安全資産の代表格であるNY金先物は、リスク選好相場とユーロドルの下落にもかかわらず、1,280ドル台で底堅さを維持している。そして最も注視すべき米国債券市場では、3月以降米債買い圧力が再び高まっている(金利には低下圧力が高まっている)。これらの状況は、世界の投資家が短期的な経済の堅調さを意識する一方、年後半以降の先行きについての不安心理を反映している。
投資家の不安心理を払しょくする材料として、目先注視すべきは2つ。ひとつは米中首脳会談の報である。トランプ米大統領は4日、今後3-4週間以内に中国との通商協議がまとまる可能性について言及した。交渉期限の延期と会談が何度も繰り返されてきた経緯を考えるならば、米中首脳会談自体は「サインをするだけ」のセレモニー的なイベントとなろう。よって、首脳会談開催の報が流れる場合、それが米中手打ちのサインと市場では捉えられ、リスク選好相場が加速しよう。その過程で米金利には上昇圧力が高まろう。外為市場では、米金利の上昇を土台に米ドル買い圧力が高まろう。もう一つの払拭材料は、米国の指標データである。本日の3月米雇用統計を含め重要指標データが総じて市場予想を上回るならば、米国市場の歪な状況(=株高/金利低下)は徐々に解消に向かおう。米指標データの内容が米中通商協議に左右される点を考えるならば、上記2つの材料は表裏一体の関係にある。

【比較チャート】

ICE北海ブレント Brent S&P500 US 10 years yield 米10年債利回り

・ドル円、ユーロドルともに米雇用統計次第

ドル円は引き続き底堅い展開を想定する。本日の雇用統計でNFPと平均時給が市場予想を上回る場合、米国市場のリスク選好相場(=株高/金利上昇)を想定する。このケースでの上値の焦点は、112.12(3/5高値)の突破となろう。次のターゲットは、昨年10月4日高値114.54を起点とした短期レジスタンスライン(112円後半)となろう。112.20と112.50にはオファーが観測されている。米雇用統計が総じて市場予想を下回る場合は、上記とは逆のケースを想定する。ドル円の下値水準は米株の下落幅で決定されよう。注視すべき下値のポイントは111.00。このレベルを挟んで21日MAと10日MAが展開している。また、厚いビッドも観測されている。
ユーロドルも米雇用統計次第で上下に振れる展開となろう。良好な内容ならば、米金利の上昇を意識した下値トライを予想する。注視すべき下値のポイントはビッドが観測されている1.1200および重要サポートポイントの1.1174。1.1180および1.1170にもビッドの観測あり。米雇用統計が冴えない内容となれば、10日MA(1.1235前後)を突破し、直近のレジスタンスポイント1.1260レベルまでの反発を予想する。1.1255から1.1300にかけては断続的にオファーが観測されている。

【ドル円チャート】

USDJPY ドル円


【ユーロドルチャート】

ユーロドル EURUSD

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