日経平均株価 週間見通し(5/18週):長期金利の上昇警戒、エヌビディア決算で週後半は乱高下も
日経平均株価の週間見通し。無視できなくなってきた長期金利の上昇。AI・半導体株相場を左右するエヌビディア決算。日本225株価指数CFDの週間想定レンジは6万~6万3800円。
日経平均は週次1304円安、無視できなくなってきた長期金利の上昇
先週の日経平均株価は1304円(2.08%)安で終えた。下落幅と率はともに3月第2週(9-13日週)の1801円(3.24%)安以来の大幅下落となった。
日経平均株価 週次変化幅・騰落率:2026年2月以降
ブルームバーグの価格データで作成
注目は15日の米株式市場の動きだ。この日は主要指数が急反落した。特に半導体セクターの売りを受け、ナスダックは総合指数と100指数で1.54%安と、ダウ平均の1.07%安、S&P500の1.24%安を上回った。
株安の主因は長期金利の急騰だ。米10年国債利回りは1年ぶりに4.6%へ上昇し、金利感応度が高い中小型株のラッセル2000は2.44%安と下落が最も大きかった。グロース株・中小型株の双方が売られた状況は、”金利上昇のリスク” が米株式市場の主要テーマとして浮上しつつあることを示唆している。
米株価指数 日次騰落率:5月15日
ブルームバーグの価格データで作成
インフレ懸念は国内の債券市場でも強く意識されている。ブルームバーグのデータによれば、長期金利の指標となる新発10年国債利回りは15日の市場で2.7%に到達した。1997年5月以来29年ぶりの高水準だ。また、20年国債利回りは3.7%、30年国債利回りは4.0%を超え4.1%を視野にそれぞれ上昇が加速している。
日米だけでなく英国、ドイツ、カナダ、オーストラリアそして新興国のメキシコの長期金利にも上昇圧力が同時に強まる状況は、世界的にインフレ再燃の懸念が高まっていることを示唆している。今週の日経平均株価は、金利の上昇リスクが重要な焦点の一つとなろう。
国内金利の動向:2025年10月以降
ブルームバーグのデータで作成
キオクシア 純利益48倍予想、AI相場を左右するエヌビディア決算
キオクシアホールディングス(285A)は15日、2026年4〜6月期の連結純利益が前年同期の約48倍となる8690億円になるとの見通しを示した。データセンター向けの需要が引き続き旺盛に推移するという。
週明けの東京株式市場では、キオクシア株の動向を注視したい。好決算を受け株高で反応し、それがAI・半導体関連株全体へ波及すれば、15日の下落は調整相場だったとの観測が市場で高まろう。一方、週明けのキオクシア株が上昇しても、それが他の主力株に波及しない場合は、前述の金利上昇リスクが日経平均株価の懸念材料として意識され始めたサインとして警戒したい。
20日取引終了後にエヌビディアが2〜4月期(FY2027 Q1)決算を発表する。17日のIG米国レポートで述べた通り、焦点は業績見通しにある。金利の上昇リスクがテーマに浮上する中、エヌビディアの業績見通しも、AI・半導体相場主導による株高の持続性を測る試金石となろう。
関連レポート
・米国株 週間見通し(5/18週):金利急騰にエヌビディア決算、ナスダック100は週後半に変動拡大も
米国株と同じく現在の日経平均株価の上昇はAI・半導体関連株が主導している。キオクシアに続きエヌビディアの決算も投資家の期待に応える内容ならば、週後半の日経平均株価の上昇拡大を想定したい。一方、金利リスクが意識される中でエヌビディア決算が投資家の失望を誘う内容となれば、調整売りの加速を警戒したい。
いずれにせよ、日経平均株価は週後半の変動拡大が予想される。株価指数CFD「日本225」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。
日本225のテクニカル分析、週間想定レンジ6万円〜6万3800円
冒頭で述べた金利の上昇リスクが今週の主要テーマとなれば、日本225は6万円の維持が焦点となろう。
まずは、15日の下落を止めた6万1000円の攻防に注目したい。下方ブレイクすれば、6万0600円レベルの攻防が次の焦点となろう。この水準はフィボナッチ・リトレースメント23.6%にあたる。現在は25日線と交差し、テクニカル面でサポートラインとして意識されやすい状況にある。
6万0600円レベルを完全に下方ブレイクすれば、節目の6万円を視野に下落拡大を警戒したい。今週は6万円を下限と想定したい。
警戒すべきは、金利の上昇加速とエヌビディア決算の失望が重なる場合だ。このケースでは、週後半に日本225は急落相場に直面する可能性がある。6万円を下方ブレイクする程の売りに直面する場合は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準5万8700円レベルまでの下落を警戒したい。
注目のチャート水準:サポート
・6万1000円:サポートライン
・6万0600円:23.6%戻し、25日線(6万0700円)
・6万円:下限想定、心理的節目の水準
・5万8700円:38.2%戻し
日本225 日足チャート:2026年3月以降
TradingView提供のチャート
キオクシア決算の波及効果とエヌビディアの決算がAI・半導体株相場を下支えする場合、日本225は4時間足チャートにまとめたフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい。焦点は6万3200円レベルの攻防だ。直下の6万3150円レベルが76.4%戻しにあたるこの水準は、レジスタンスに転換する可能性がある。
6万3200円をブレイクアウトすれば、5月に入りレジスタンスラインとして意識されている6万3800円のトライが視野に入ろう。今週はこの水準を上限と想定したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・6万3800円:上限予想
・6万3200円:レジスタンス転換が焦点、76.4%戻し(6万3147円)
・6万2700円:61.8%戻し(62,730円)
・6万2400円:50.0%戻し(62,393円)
・6万2100円:38.2%戻し(62,056円)
日本225 4時間足チャート:4月下旬以降
TradingView提供のチャート
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