【米国株】S&P500 週間見通し(4/27週):強気維持はハイテク決算次第 FOMC警戒
来週のS&P500見通し。強気相場維持の鍵を握るハイテク決算。FOMC後の利下げ見通しも焦点に。株価指数CFD「米国500」の週間想定レンジは7000-7360。注目のチャート水準について。
要点
- 20~24日週の米株式市場でS&P500は4週続伸し最高値を更新。強気地合いを維持している。来週はハイテク決算が相次ぐ。株高を主導しているAI相場のトレンドを左右するだろう
- 注目は29日引け後の「クラウド3社」-アルファベット、アマゾン、マイクロソフトの決算だ。売上高、EPSに加えてAI・クラウド事業の成長性も重要な焦点となろう
- S&P500の株価指数CFD「米国500」の週間想定レンジは7000-7360。強気維持なら7200突破→7300トライを想定。さえないハイテク決算、FOMCを受け利下げ見通しが後退すれば、調整売りを警戒したい
S&P500とナスダックが最高値更新
今週(20〜24日)の米株式市場では株高の勢いが失速するも、S&P500とナスダック総合指数・100指数はそろって最高値を更新した。これら指数は4週続伸で、強気相場を維持している。
来週もS&P500が強気相場を維持できるかどうかは、AI相場の持続性にかかっている。以下で詳述する主要ハイテク企業の決算がAI相場のトレンドを左右するだろう。
米株価指数 週次騰落率:2026年2月以降
焦点はAI相場の持続性、「クラウド3社」の決算に注目
4月の米株式市場で半導体株主導のAI相場が再燃している。この点を示唆しているのがSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)だ。24日の市場では前日比4.3%高の10513.66と18連騰で最高値を更新した。
連騰の背景にあるのが、AI半導体需要増への期待だ。来週もこの期待を背景にAI相場が続くかどうかの鍵を握るのが、ハイパースケーラーと呼ばれるクラウド大手企業の決算となろう。
SOX指数の日足チャート:2026年1月以降
来週29日の引け後に、アルファベット(GOOGL)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、そしてメタ・プラットフォームズ(META)が1-3月期決算を発表する。なかでもAIデータセンターへ巨額の投資を継続している「クラウド3社」――アルファベット、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトのAI・クラウド事業の動向は、エヌビディア(NVDA)など主力半導体株のトレンドに直結する。
ブルームバーグがまとめた売上高のコンセンサス予想では、いずれもAI・クラウド事業の堅調な成長が見込まれている。特にアルファベットの「Google Cloud」は約50%増の成長が予想されている。
クラウド3社 AI・クラウド事業の業績見通し
・アルファベット(Google Cloud):前年同期比で約50%増の183.5億ドルが見込まれる。米Anthropicによる次世代AI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」の複数年契約が、今後数年の売上成長を下支えすることが期待される。
・アマゾン・ドット・コム(AWS):前年同期比+25%増の367億ドルが見込まれる。AI関連需要を背景に、3四半期連続で20%台の高成長が予想されている。
・マイクロソフト(Intelligent Cloud):前年同期比+28%増の343億ドルが見込まれる。焦点はAzureの増収率。会社ガイダンスで恒常通貨ベース37〜38%を上回るかが注目される。
22日のIG米国株レポートで述べた通り、市場調査会社Dell'Oro Group(デローロ・グループ)によれば、グローバル全体のデータセンター設備投資額は2026年に1兆ドルの大台に接近し、2030年までに1.7兆ドルに達すると予想されている。投資家の関心は、こうした巨額の投資計画に見合う収益を実際に生み出せるかという点に集中している。
売上高、一株当たり利益(EPS)に加えてAI・クラウド事業の業績見通し全体で市場予想を総じて上回る内容が続けば、AI相場の継続を想定したい。
前述の通りS&P500は最高値を更新し、SOX指数は18連騰で過熱感が意識されやすい状況にある。見通しを含め売上高やEPSが予想を上回っても、AI・クラウド事業の成長懸念を意識させる内容が続けば、AI相場の失速を警戒したい。
クラウド3社 売上高・EPSの見通し
FOMC、利下げ見通し後退なら調整売り要因に
米連邦準備制度理事会(FRB)は28〜29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。中東混乱による原油高を受けたインフレに対するFOMC参加者の見通しに注目したい。
声明やパウエルFRB議長の会見でインフレ抑制重視の姿勢が鮮明となれば、OIS(翌日物金利スワップ)市場で意識されている年内1回利下げの見通しがさらに後退し、利下げなしの観測が強まる可能性がある。利下げ観測の後退はAI相場の調整売りの要因になり得る。さえないハイテク決算と「タカ派のFOMC」が重なれば、週後半の調整売り加速を警戒したい。
米政策金利の見通し
米国500のチャート分析、週間想定レンジ7000-7360
AI相場の恩恵を受け、4月のS&P500上昇率はすでに9.75%高にある(24日時点)。一時18倍台へ低下した予想PERは20.88倍へ上昇し、2023年以降の株高局面の平均、過去5年と10年平均の水準を上回り、割安感が薄れ始めている。AI相場の持続性が来週のS&P500を左右しよう。株価指数CFD「米国500」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。
S&P500 予想PER:2022年以降
予想を上回るハイテク決算が続けば、来週の米国500は次の節目水準7200を上限に上値トライを想定したい。テクニカル面では、フィボナッチ・エクスパンション161.80%の水準7240レベルがロング勢の上値目途となろう。
4月以降、S&P500の週次上げ幅は3週連続で200ポイント超を記録する局面が見られた。24日の米国500終値は7164レベル。ハイテク決算がAI相場加速の要因となれば、前述のレジスタンス水準を一気に突破し、7300を視野に強気相場の加速が予想される。7164から約200ポイント上の水準7360を来週の上限と想定したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・7360:上限予想
・7300:節目水準
・7240:フィボナッチ・エクスパンション161.8%(7237)
・7200:節目水準
半導体セクターは短期的な過熱感が意識されやすい状況にある。来週のハイテク決算が総じて市場の期待を下回る場合は、ハイテク株全般の調整売りを想定したい。このケースでの米国500は、心理的節目の7000がサポートラインに転換するかどうかが重要な焦点となろう。
4月相場を象徴する短期サポートラインが来週前半に7100と交差する。7100の下方ブレイクは、7050をトライするサインとなろう。FOMC(パウエル会見)も調整売り要因となれば、7050の下方ブレイク→7000のトライを想定したい。
注目のチャート水準:サポート
・7100:短期サポートライン
・7050:サポート転換、23.6%戻し(7049)
・7000:下限予想、38.2%戻し(6988)
米国500の4時間足チャート:3月下旬以降
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