原油高と米長期金利の関係

今週最初のマーケットレポートは、原油価格と米長期金利の関係についてフォーカスしました。ドル円のボラティリティは低下しています。しかし、米株が引き続き最高値圏にある中で、米金利の反発基調が続けば、ドル円は長期レジスタンスラインをトライする可能性が高まるでしょう。詳細はマーケットレポートにて。

Analysis Highlights

・原油高と米長期金利の関係

NY原油価格は22日、米国のイラン制裁が意識され、前週末比1.66ドル高の1バレル=65.66ドルと、約半年ぶりの高値水準へ上昇した。今年に入り原油高と米長期金利(以下米金利)には明確な連動性は見られなかった。しかし3月下旬以降、従来の関係(=順相関)の関係が復活しつつある。FEDの政策スタンス転換(=ハト派スタンスへの転換)の影響は今後も米金利の上昇を抑制しよう。だが、原油高との関係が正常化の方向へ向かっている現状を考えるならば、現在の米債市場は「原油価格>FED」という状況にある。よって、米金利の反発基調維持のバロメーターとして、目先は原油価格の動向を注視する展開が続こう。米金利のトレンド決定要因としてもうひとつ注視すべきは、やはり指標データである。今週、特に注視すべきはQ1GDP速報値である。特に個人消費の動向は市場関係者の注目を集めよう。堅調な個人消費の動向が確認される場合、米金利は現在の反発基調を維持しよう。逆に個人消費の縮小傾向が確認される場合は、金利低下の要因となろう。このケースでは原油価格の動向が米金利のトレンドを左右しよう。
今週の米ドル相場は引き続き米金利にらみの展開となろう。金利が反発基調を維持する局面では、対ユーロや主要な新興国通貨に対して米ドルは堅調に推移しよう。一方、米金利に再び低下圧力が高まる局面では、米ドル売り優勢の展開を予想する。このケースでのユーロドルは1.1320レベルの突破が焦点となろう。一方、新興国通貨は株式動向も考える必要がある。「株高・米金利低下」の状況となれば、外為市場では新興国通貨買い優勢の展開となろう。ドル円は、米株が崩れない限り堅調地合いを想定する。上値の水準は米金利の動向に左右されよう。112円台で最も注視すべきは、2015年6月高値125.85(アベノミクス最高値)を起点とした長期レジスタンスラインである。このラインは今週112.70台で推移する。

【NY原油と米長期金利】

NYWTI NY原油 US 10yt 米10年債利回り

・ドル円は堅調地合い ユーロドルは1.12台を中心とした売り買い交錯

米株が高値圏での攻防を維持する限り、ドル円は堅調地合いの維持を想定する。調整の反落が散見されても、フィボナッチ・リトレースメントの23.60%の水準111.80レベルもしくは同38.20%の水準111.60台を維持しよう。一方、上値の焦点は112.20レベルの突破である。これを達成する場合は、上述した長期レジスタンスラインを視野に上昇幅の拡大を予想する。112.30から112.50にかけては断続的にオファーが観測されている。111.70から111.30のゾーンではビッドの観測あり。
一方ユーロドルだが、米金利の反発基調により米独利回り格差の縮小傾向がストップし、且つリスクリバーサルの上昇基調も終息している状況を考えるならば、1.12台を中心とした売り買い交錯相場を想定する。反発基調を維持してもフィボナッチ・プロジェクション50.00%の水準1.1318レベルを完全に突破することは難しいだろう。1.1290から1.1330にかけてはオファーが並んでいる。一方、1.1220から1.1200にかけてはビッドの観測あり。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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