米株のトレンドパターンについて / ドル円のチャートポイント

今日のポイント:『米株高のトレンドは続いている。一方、ボラティリティは低下の一途をたどっている。過去のトレンドパターンを考えるならば、来年1月以降の下落に要注意。ドル円のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。※次回のレポートアップは来年1月4日となります

米株のトレンドパターンについて

29日の米国株式市場は反落したが、外為市場ではロシアルーブル南アランドといった一部の新興国通貨を除き、米ドル相場は総じて売り優勢の展開となった。

米株の下落は米ドル買いの要因である。しかし、米ドル安となった事実は投資家のリスクを取りに行くスタンスが根強いことを示している。

米株高のトレンドが加速する一方、ボラティリティは8%台まで低下している。2018年以降の米株のトレンドパターンを確認すると、株価が高値圏にある中でボラティリティが6%前後まで低下すると、その後に株価が下落するパターンが繰り返されてきた。

現在、株安要因として注視すべきは、コロナリスクの再燃と政策期待を後退させる米国政治の混乱である。特に注目されるのは後者である。この点について、まずは来年1月5日に予定されている上院決戦投票(ジョージア州2議席)の結果に注目したい。

共和党が過半数を確保し上院を支配する場合、財政リスクが後退するというポジティブな見方もできるが、その一方で、バイデン政権の政策運営能力が低下するリスクもある。この点が市場の政策期待を後退させる可能性はあろう。

上述した米株のトレンドパターンが発生する場合、外為市場では米ドル買いの圧力が高まろう。

そして米長期金利(以下では米金利)の上昇が抑制される中で米株が崩れるならば、米ドル買いの圧力以上に円買いの圧力が高まる展開も想定しておきたい。

米国株式のチャート

米国株式のチャート

ドル円のチャートポイント

米株高のトレンドが続く一方、米金利は相変わらず0.90%台で上昇が抑制されている。この状況を考えるならば、今日のドル円も上値の重い展開が予想される。

上値の焦点は、昨日と変わらずフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準103.90レベルの攻防となろう。今週に入り相場の上値を抑制している21日MA(今日現在103.77前後)の突破に成功する場合は、103.90台を目指す展開を想定したい。

103.90台で底堅さを維持すれば、104円台への上昇を意識したい。しかし米金利の上昇が抑制されている限り、ドル円の上昇幅も限定的となろう。フィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準104.26をトライすることなく反落する展開を予想する。

一方、下値は103.35および103.25の攻防に注目したい。これらの水準は、先週相場をサポートした経緯がある。103.30にはビッドが観測されている。

103.20を完全に下方ブレイクする展開となれば、103.00トライを意識したい。この水準にもビッドの観測あり。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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