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米国株 週間見通し(5/25週):来週は米イラン停戦協議とPCEが焦点に、S&P500は9週続伸も

来週のS&P500見通し。米イラン停戦協議で進展があれば9週続伸が視野もインフレと米金利上昇を警戒。28日のPCE価格指数に注目。株価指数CFD「米国500」の週間想定レンジは7300~7600。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • S&P500は8週続伸で強気相場を維持。来週もこのトレンドを維持できるかは、米イランの停戦協議次第となろう。何らかの進展があれば9週続伸を目指す展開となろう
  • 株安要因として警戒したいのが(超)長期金利の上昇だ。28日の4月PCE価格指数がインフレ懸念を強める場合、S&P500の調整売り要因として警戒したい。米イラン停戦協議の不透明感も重なれば、調整売りが進行する可能性がある
  • 株価指数CFD「米国500」の週間想定レンジ7300~7600


S&P500は8週続伸、NYダウ3ヶ月ぶり最高値

米株式市場の時価総額の約80%をカバーするS&P500は今週0.9%高で終え、2年半ぶりの8週続伸を達成した。主要3指数の中で出遅れ感が強まっていたNYダウは21日、約3ヶ月ぶりに最高値を更新。週次上昇率も2%を超え、4月第3週以来の大幅高で終えた。ナスダック指数が反発した状況も考えるならば、米株式市場は強気相場を維持している。

米株価指数 週次騰落率:2026年3月以降

米株価指数 週次騰落率:2026年3月以降

ブルームバーグのデータで作成


米イラン停戦協議で進展あれば株高加速も

8週続伸という強気モメンタムを維持するS&P500。この流れを支えているのが、堅調な企業決算だ。ファクトセットによれば、第1四半期の「マグニフィセント7」の増益率は前年同期比+63.2%と、2021年第2四半期(89.2%)以来の最高水準を記録した。マグニフィセント7を除いた493社の増益率(実績・推定の合算ベース)も+17.4%と2021年第4四半期(32.3%)以来の水準となり、業績拡大が市場全体に広がっていることが、強気相場の土台となっている。

AI・半導体株相場が、エヌビディア(NVDA)頼みから脱却している状況にも注目したい。エヌビディアは20日に2026年2-4月期(FY2027 Q1)決算を発表した。第2四半期の見通しも含め予想を上回る好決算だったが、今週同社の株価は4.4%の下落で終えた。しかし、他の主力半導体株の買いがS&P500 とナスダック100の上昇をけん引した。現在のAI・半導体株主導による上昇相場が始まった4月以降のパフォーマンスチャートを見ると、エヌビディアに頼っていた過去の状況から脱却するムードが強まっていることが分かる。

主力半導体株と半導体セクターの動向

主力半導体株と半導体セクターのパフォーマンス

ブルームバーグのデータで作成

来週もS&P500は強気相場の流れを維持できるかは、米イラン停戦協議次第となろう。目下の懸念が、長期金利の急上昇にあるからだ。

ブルームバーグのデータによれば、10年債利回りは19日の米債市場で一時4.685%と、2025年1月以来の高水準へ上昇した。30年債利回りは2023年10月の5.176%を超え、2007年以来となる5.19%台へ急騰する場面があった。

米10年債利回りと30年債利回りの動向

米10年債利回りと30年債利回りの動向

ブルームバーグのデータで作成

長期金利の上昇は株式の割引率を押し上げ、バリュエーションを圧迫する。8週続伸のS&P500にとって、さらなる金利の上昇は看過できないリスク要因だ。それゆえ、米イランの停戦協議が進展すれば、原油価格の下落がインフレ懸念を和らげ、長期金利の上昇圧力を抑制するだろう。割引率の低下とリスクオンの流れが重なり、S&P500の9週続伸の可能性が高まろう。一方、協議が停滞すれば金利上昇の流れが続き、バリュエーション懸念が調整リスクを高める要因となろう。

トランプ米大統領が停戦を前進させる動機は、政治的にも明確だ。今年11月の中間選挙を控え、インフレは最大の政治リスクとなっている。IG週間為替レポートで指摘した通り、長期金利が上昇・高止まりする度に「TACO」発言を繰り返してきたのも、こうした背景があるからだろう。背後には、ウォール街出身であり長期金利を重要指標と位置付けるベッセント米財務長官の存在もあると見られる。
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イランとの停戦協議で具体的な進展がなくとも、米国が意図的に進展していることを演出する可能性も否定できない。来週のS&P500は、停戦協議をめぐる報道の一つひとつに敏感に反応する展開が予想される。


インフレ懸念は米国株の重石に、28日に4月PCE価格指数

米イランの停戦協議以外で来週S&P500の変動要因となりうるのが、28日の4月個人消費支出価格指数(以下PCE価格指数)だ。

ブルームバーグがまとめた市場予想では、トレンドを示す前年同月比でインフレ加速が見込まれている。4月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)と同じく、予想以上にインフレの加速を示す場合は、S&P500の調整売り要因になり得る。米イランの停戦協議が暗礁に乗り上げる場合は、調整売りの加速を警戒したい。

PCE価格指数の動向:過去1年間

PCE価格指数の動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:4月予想


米国500のテクニカル分析、週間想定レンジ7300~7600

来週、米イラン停戦協議が進展、またはその期待を高める報道があれば、S&P500は9週続伸が視野に入ろう。株価指数CFD「米国500」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

最初の焦点は直近高値7516レベルの攻防だ。この水準を突破すれば、次の節目水準7600を視野に上昇拡大を想定したい。7500レベルのサポート転換も確認される場合は、その可能性がより高まろう。

来週は7600を上限と想定し、米イラン停戦協議の情勢次第では上振れリスクを警戒したい。このケースでは、フィボナッチ・エクスパンション100%水準7677レベルを視野に急騰する可能性がある。
注目水準:レジスタンス
・7677:フィボナッチ・エクスパンション100%
・7600:上限予想、節目水準
・7516:5月14日高値

米イラン停戦協議の不透明感やPCE価格指数が予想以上に上振れる場合は、米国500の調整売りを想定したい。このケースでは7300の維持が焦点となろう。まずは7330レベルの攻防に注目したい。この水準はフィボナッチ・リトレースメント23.6%水準にあたり、現在は20日線と25日線が上下に展開している。

来週は7300を下限と想定するも、米イラン情勢とPCE価格指数次第では、下落圧力が高まる可能性がある。このケースでは、7300の下方ブレイク→サポート転換が確認された7200を視野に調整売りの進行を警戒したい。
注目水準:サポート
・7365:20日線
・7330:23.6%戻し、25日線(7323)、サポート転換
・7300:下限予想
・7200:サポート転換
※移動平均線の水準:5月22日


米国500 日足チャート:2026年3月以降

米国500 日足チャート:2026年3月以降

TradingView提供のチャート

米国500 4時間足チャート:4月下旬以降

米国500 4時間足チャート:4月下旬以降

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