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米国株:マイクロン19%高、半導体株熱狂でナスダック100初の30000乗せ、目先の見通しは?

マイクロン・テクノロジーが初の時価総額1兆ドル乗せ。半導体株熱狂でナスダック100は初めて30000の大台乗せ。株価指数CFD「米国テク株100」は調整売りをこなしながら、次の節目水準31000を視野に強気相場維持の公算大。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 米株式市場で半導体株相場が熱狂の度合いを増している。26日にSOX指数は最高値を更新。個別ではマイクロンが前週末比19.3%高の急騰で、時価総額1兆ドルの大台に乗せた
  • ナスダック100はテクニカル面で過熱感が示唆されている。しかし、米イラン停戦合意の期待が株式市場全体をサポートしており、今週は調整売りをこなしながら新たな上値水準の見極めが焦点となろう
  • 株価指数CFD「米国テク株100」が節目の30000を維持すれば、30600レベルの攻防を経て、次の節目水準31000のトライが視野に入ろう。調整の反落局面では29000を維持できるかに注目したい


米半導体株熱狂、マイクロン19.3%高、時価総額1兆ドル台乗せ

26日の米株式市場でS&P500とナスダック100が最高値を更新した。これら指数の上昇をけん引しているのが半導体株だ。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は前週末比674.37ポイント高の12876.91で引け、最高値を更新した。現在の半導体株相場は4月から始まった。3月31日安値(7588)からのSOX指数の上昇率は69.7%に達し、半導体株相場の熱狂度合いが増している(26日時点、終値ベース)。

SOX指数 日足チャート:2月以降

SOX指数 日足チャート:2月以降

TradingView提供のチャート

注目株はマイクロン・テクノロジー(MU)だ。26日の米株式市場で前週末比19.3%高と急騰し、時価総額が初めて1兆ドルの大台に乗せた。

AI向けデータセンター投資の増加を背景に、超高速でデータ処理を可能にする次世代メモリHBM(High Bandwidth Memory)の需要逼迫が中長期で続くとの思惑から、UBSが目標株価を引き上げたことが買い材料になったとの見方があった。日足RSIが75付近へ上昇し、テクニカル面では買いの過熱感が高まっている。

一方、ブルームバーグのデータによれば予想PERは10倍を下回り、主力半導体株に比べた割安感が意識されやすい状況でもある。

主力半導体株 予想PER:過去1年間の動向

主力半導体株 予想PER:過去1年間の動向

ブルームバーグのデータで作成 / 予想PER:12か月先

先週末から米国とイランの停戦合意に向けた報道が続いている。しかし、米中央軍は25日にイランのミサイル発射基地や機雷敷設を試みる船舶を「自衛のため」として攻撃したと発表した。これに対しイランは26日、米ドローン(無人機)を撃墜したと主張し、追加攻撃があれば反撃すると警告した。イスラエル軍は26日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマス軍事部門の新トップを標的に攻撃を行うなど、停戦協議をめぐる情勢は依然として不透明だ。

しかし、双方が交渉継続の構えを崩していないことを好感し、原油先物相場は停戦合意を先取りする形で下落基調にある。今日以降の米株式市場は調整売りをこなしながら、マイクロン株を軸とした半導体株相場の熱狂が続くことが予想される。


ナスダック100、史上初30000の大台乗せで最高値更新

注目はハイテク株比率の高いナスダック100の動向だ。半導体株の熱狂相場を受け、26日の市場では前週末比519.68(1.76%)の30001.32と、初めて大台の30000乗せを終値ベースで達成した。50日線と乖離率が13%台に拡大し、日足はRSI買われ過ぎの水準75へ上昇している。テクニカル面では短期的な過熱感が高まっており、調整の反落を想定する局面にある。

ナスダック100 日足チャート:2026年以降

ナスダック100 日足チャート:2026年以降

ブルームバーグのデータで作成

一方で、ナスダック100の恐怖指数「VXN」は26日時点で23.90にあり、昨年4月のトランプ関税ショックや今年3月のイラン戦争の水準と比較して低い水準にある。一方、VIXは警戒水準の20を下回る17と低い水準にある。

熱狂の度合いを増す半導体株相場を踏まえれば、今週のナスダック100は調整売りこなしながら、新たな上値水準を目指す展開が予想される。株価指数CFD「米国テク株100」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

VXNとVIX 日足チャート:2025年以降

VXNとVIX 日足チャート:2025年以降

ブルームバーグのデータで作成


米国テク株100のテクニカル分析、31000視野に強気維持の予想

26日序盤の米国テク株100は、30000の大台を維持し上昇拡大のムードにある。4時間足と日足のRSIはともに買われ過ぎの水準にあり、調整の反落を想定したい。しかし、30000の節目がサポートラインに転換すれば、強気相場の維持を市場参加者に強く意識させよう。

米国テク株100がさらに上値を目指す場合は、100ポイント幅での攻防を注視し、フィボナッチ・エクスパンション161.8%水準30626を目先の上値目途と想定したい。このテクニカルラインをも上方ブレイクする場合は、次の節目水準31000を視野に上昇拡大が予想される。上で述べた半導体株の熱狂を考えるならば、米国テク株100は上振れリスクを意識する局面にある。31000を今週29日までの上限と想定したい。
注目水準:レジスタンス
・31000:上限予想、節目水準
・30626:フィボナッチ・エクスパンション161.8%
・30100~30500:100ポイント幅の攻防

原市場のナスダック100には短期的な過熱感が高まっている。米イランの停戦協議も不透明だ。調整売りに直面する場合は、4時間チャートにまとめた3つのサポートラインの攻防が焦点となろう。いずれの水準も、サポート転換が確認された経緯がある(青矢印を参照)。

25日線が29000レベルの直下まで上昇している。テクニカル面では29000を今週29日までの下限と想定したい。しかし、短期間で上昇が加速した状況を考えるならば、29000を下方ブレイクする展開も想定しておく必要がある。このケースでは、5月7日以降サポートラインとして意識され、現在は日足一目均衡表の基準線が推移している28500レベルまでの下落を想定したい。
注目水準:サポート
・29700:サポート転換の水準
・29400:サポート転換の水準
・29000:下限予想、サポート転換の水準
・28500:サポートライン、基準線


米国テク株100 日足チャート:4月以降

米国テク株100 日足チャート:4月以降

TradingView提供のチャート

米国テク株100 4時間足チャート:5月以降

米国テク株100 4時間足チャート:5月以降

TradingView提供のチャート


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