金購入で米大統領選の混迷に備えよ、株は高ボラティリティに─UBS

金融大手UBSは、米大統領選の混迷に備えて安全資産である金を購入するよう推奨している。株式相場のボラティリティが上昇する可能性があるという。

米大統領選は法廷闘争に発展するかもしれない。トランプ大統領が26日に連邦最高裁判事に保守派のエイミー・バレット連邦高裁判事を指名したのも、選挙後の法廷闘争を見据えた動きとみられている。そうしたなか、金融大手のUBSは混迷に備えた金の購入を推奨している。

複数の米メディアによると、UBSはリサーチノートで、両陣営の間で選挙結果を巡る議論が紛糾し、選挙の当日に勝者が決まらない可能性があると指摘。その場合、株式相場のボラティリティが高まり、安全資産の金に資金が流入する可能性があるとの見方を示した。

トランプ氏は先週、敗北の場合に平和的な権力移行を約束するかとの問いに、何が起きるか様子を見る必要があると答え、選挙結果を受け入れるかどうか明言を拒んだ。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする郵送投票の増加も結果の遅れにつながる可能性がある。

選挙結果は確実と言うには程遠いだろうとUBSは予想する。

ゼロ金利政策

金価格は8月に初めて1オンス=2000ドルを突破したが、その後後退。先週は4%超下落した。金の最近の下落は一時的な修正に過ぎず、選挙に向けて浮上する可能性があるとUBSは述べている。

コロナの感染拡大を受けた新たな規制に対する不安や米財政刺激策を巡る懸念、米中間の緊張の高まりはすべてリスク回避の動きにつながるという。伝統的に金が好まれる状況だ。

米連邦準備制度理事会(FRB)が、景気を下支えするためにゼロ金利政策を少なくとも2023年末まで継続するとの見通しを示したことも金にとって支援だとUBSは指摘。手詰まり状態が続いている限り、FRBは緩和策を維持するとの認識を示した。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物取引の中心である12月限は28日、前週末比16.0ドル(0.9%)高の1882.3ドルで取引を終えた。


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