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個別銘柄レポート:エヌビディア

自動運転向け需要が拡大し3Qの売上高会社計画は2割増へ

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ナスダック | 半導体 | 業績レビュー

BLOOMBERG NVDA:US | REUTERS NVDA.OQ

  • 2018/1期2Q(5-7月)は、売上高が前年同期比56.2%増の22.30億USD、純利益が同2.3倍の5.83億USDとなった。調整後EPSは1.010USDと市場予想の0.815USDを上回った。
  • 供給先市場別では5事業が全て増収となった。主力のゲーム関連事業が好調となったほか、データセンター事業も大きく伸びた。
  • 2018/1通期の市場予想は売上高が前期比29.4%増の89.42億USD、当期利益が同37.8%増の22.96億USDである。


What is the news?

2018/1期2Q(5-7月)は、売上高が前年同期比56.2%増の22.30億USD、純利益が同2.3倍の5.83億USDとなった。調整後EPSは1.010USDと市場予想の0.815USDを上回った。主力のゲーム、データセンター、AI向けに加え、仮想通貨のデータ処理向けも好調。クラウドコンピューティングの普及で需要が高まっているデータセンター向けの売上高が同2.9倍と拡大した。
供給先市場別では5事業が全て増収となった。主力のゲーム関連事業は前年同期比51.9%増の11.86億USDと全体の5割超を占めている。ゲーム機器向けの高速処理GPU(※)「Pascal」の売れ行きが引き続き好調に推移した。データセンター事業は同2.8倍の4.16億USDとなった。世界のハイテク企業はコンピューターサイエンス領域への投資を拡大し、特にGPU上のディープラーニング(深層学習)と人工知能(AI)向け半導体需要が大きく増加した。可視化事業(PV)は同9.8%増収の2.35億USDと堅調だった。また、委託製造やIPアドレスの特許収入は同54.0%増収の2.51億USDとなった。
※)GPU:グラフィックス・プロセッシング・ユニット。パソコンなどの画像処理や演算処理の高速化を担当する主要な部品のひとつである。
同社は、ドイツの自動車大手「フォルクスワーゲン(VOW)」と共同でスタートアップ企業の支援を行うと発表した。今回の発表は、AIをはじめ、自動車産業に新しい技術をもたらすのが狙い。エヌビディアとフォルクスワーゲンは、将来が有望なスタートアップ企業5社を選出し、それぞれに、3万ユーロ(約385万円)の投資を実施する計画。

 

How do we view this?

2018/1期3Q(8-10月)の会社計画では自動運転タクシー向けの需要が本格的に拡大し始めると見込んでおり、売上高は最大で前年同期比20%増の見通しである。また、通期の市場予想は、売上高が前期比29.4%増の89.42億USD、当期利益が同37.8%増の22.96億USDである。

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配当予想(USD) 0.57 (予想はBloomberg)
終値(USD) 170.37 2017/9/13

会社概要
1993年設立の半導体大手。コンピューターのグラフィックス(画像)処理や演算処理の高速化を主な目的とする GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を開発・販売する。また、関連ソフトウエアの開発も手掛けている。

企業データ(2017/9/13)
ベータ値1.74
時価総額(百万USD) 102,222
企業価値=EV(百万USD) 98,418
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 2,885
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主要株主(2017/9) (%)
1. FMR 8.98
2. Vanguard Group 6.71
3. BlackRock 5.83

(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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