日経平均、連日最高値 イラン戦争リスク解消期待 6万7000円視野
日経平均株価は6万5000円台の最高値。イラン戦争終結への期待が高まった。AI関連銘柄が牽引役となっており、さらなる上昇も見込まれる。
日経平均株価が急騰した。25日の終値は前週末比1819.12円高の6万5158.19円で、2営業日連続での最高値となった。アメリカのドナルド・トランプ大統領が週末にイランとの和平協議が最終調整に入ったと明らかにしたことが要因だ。25日の取引ではソフトバンクグループなどの人工知能(AI)関連株が相場を牽引したほか、株高の裾野の広がりも感じられている。また25日の金融市場では原油価格が下落。長期金利(10年物国債利回り)は低下、ドル円相場は円高に振れており、いずれもイラン戦争リスクの後退を感じさせる値動きといえそうだ。実際に米国とイランの間での和平合意が発表された際には、6万7000円台を見据えた値動きも考えられる。
日経平均は6万5158.19円の最高値 前週末比2.87%高の急上昇
日経平均株価(N225)の25日の終値は、前週末の6万3339.07円を2.87%上回った。ブルームバーグによると、3営業日続伸の間に8.95%高(5353.78円高)となっており、値上がりの勢いを感じさせた。最高値更新は2営業日連続だ。
米国とイランが和平協議の最終調整 AI関連株への期待が加速
日経平均の25日の上昇はトランプ氏が日本時間24日早朝に、自身のSNSトゥルースソーシャルへの投稿で、イランとの和平協議の覚書が最終調整の段階にあると表明したことが要因。イラン側でも全面的な終戦に関する覚書が公表される可能性が報じらえている。一方、トランプ氏は日本時間24日夜の投稿では、合意を急がないとの立場も強調しているが、和平協議が大詰めを迎えていることは確かなようだ。
イラン和平への期待が膨らむ中、25日の日経平均を牽引したのは引き続き、AI関連株だった。ソフトバンクグループ(9984)の25日の終値は前週末比4.63%高で、日経平均株価を251円押し上げ。出資先のオープンAIが近く新規株式公開(IPO)を申請すると報じられていることや、子会社の英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)の株価が急騰していることなどが好感された。また半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)も4.72%高、半導体検査装置のアドバンテスト(6857)も3.39%高となっている。メモリ半導体のキオクシアホールディングス(285A)は14.02%高だ。
TOPIXは3カ月ぶりに最高値更新 株高の裾野広がる
また25日の取引では東京証券取引所全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も前週末比1.29%高の3942.57となった。ブルームバーグによると、イスラエルと米国によるイラン攻撃前日にあたる2月27日終値を超え、約3カ月ぶりに最高値を更新している。25日の取引ではTOPIXの33業種別の指数のうち19業種が上昇し、株価上昇の裾野の広がりが感じられた。
原油価格が大きく下落 和平合意が発表されれば6万7000円への上昇も
イラン戦争リスクの解消への期待は、株式市場以外の金融市場でも感じられる。ブルームバーグによると、原油先物市場の指標価格であるWTI(7月渡し、WTI原油)は日本時間25日午前12時32分に1バレル=90.32ドルをつけ、前週末比6.50%安となった。原油価格の下落は物価上昇圧力の弱まりを連想させ、25日の債券市場では長期金利が下落し、午後3時台には前日終値よりも0.065%ポイント低い2.686%をつけている。また、ドル円相場(USD/JPY)は1ドル=158円台後半で取引され、前週末終値の159.18円から円高が進んでいる。いずれもイラン戦争開始前の水準からは、大幅な原油高、金利高、ドル高の水準ではあるが、ホルムズ海峡封鎖解除への期待が相場を動かしているようだ。
こうした中、日経平均の今後の見通しをめぐっては、さらなる上昇の余地があるとみることもできそうだ。ブルームバーグによると、日経平均構成銘柄の今後12か月の予想1株当たり利益は2713円程度とみられており、イラン戦争開始から約3カ月の間に12%超増加している。日経平均の水準と予想1株当たり利益の比率を示す株価収益率(PER)は、2025年10月31日には24.7倍まで高まったことがあり、単純計算では足元の日経平均は6万7011円までの上昇も見込めるといえそうだ。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。