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ラガルドEBCは金融緩和の強化に踏み切るもユーロドルは上昇 / ユーロドルとポンドドルのチャートポイントについて

今日のポイント:『ECBは金融緩和政策の強化を決定。しかし市場の関心は米ドル安トレンドの継続にあるため、昨日のユーロドルは反発。ユーロドルの焦点とチャートポイントについて。ポンドドルの焦点とチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

ラガルドEBCは金融緩和の強化に踏み切るもユーロドルは上昇

ラガルドECBは10日の理事会で追加の金融緩和を決定した。

具体的には、コロナショックに対応するための資産購入の特別枠(PEPP)を現在の1兆3500億ユーロから5000億ユーロ積み増し、1兆8500億ユーロまで拡充し、期間も2022年3月まで延長する。

また、低金利での融資制度TLTROについては、22年6月まで1年延長することも決定した。

通常であれば金融緩和の強化は、その国や地域の通貨の売り要因である。しかし、昨日のユーロドルは上昇した。その主因は米ドル安にある

昨日の米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、『合意なしの離脱』懸念に直面している英ポンド(以下ではポンド)以外、米ドル安となっていることがわかる。

この状況は、他の中銀が金融緩和政策を強化してもFEDが現在の金融緩和政策を続ける限り、そしてFEDがそれを強化する可能性がくすぶり続ける限り米ドル安のトレンドは変わらない、ということを市場関係者が強く意識している、ということを示している。

米ドル安トレンドの主因となっているのは実質金利の低下である。この点についての詳細は、9日のレポートの『米ドル安トレンドと金利の関係について』の項目を参照されたし。

米ドル相場のパフォーマンス:対先進国通貨

米ドル相場のパフォーマンス:対先進国通貨

ユーロドルのチャートポイント

今週の欧州通貨について筆者は、調整の反落を予想していると7日のレポートで書いた。

現状、この予測はほぼ当たっている。予想外だったのは昨日のユーロドルの反発だが、通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、未だに低下基調にある。この動向は、市場参加者がユーロドルの軟調地合いを意識していることを示唆している。

また、週末というタイミングに加えて、来週以降、海外勢が徐々にクリスマス休暇に入ることも考えるならば、今日以降、株式市場では利益確定の売りによって上値の重い展開になることが予想される。

これらの状況を考えるならば、本日のユーロドルは上値の重い展開を想定したい。

下値の焦点は、今月2日の安値1.2038レベルの攻防で変わらず。9日の下落時では1.2057で相場がサポートされた。1.2038の下方ブレイクは、1.20トライのシグナルと想定しておきたい。

一方、筆者の予想に反して上昇トレンドが続く場合、目先は直近の高値1.2177レベルの突破が焦点となろう。

ラガルドECB総裁は昨日、『為替市場を注意深く見ている』とコメントしたが、米ドル安の前ではユーロ高を食い止める効果はなかった。

このような状況を考えるならば、1.2177を突破する場合、1.2200を視野に上昇幅の拡大を想定したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

ポンドドルのチャートポイント

一方、ポンドドルは引き続き下落リスクを警戒したい。

下値の焦点は、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%と50.0%の攻防で変わらず。昨日も38.2%-50.0%のゾーンで相場が反発。38.2%割れの水準では、依然としてポンドの押し目買い意欲の強さが確認された。

このゾーンを下方ブレイクする場合は、11月12日と13日に相場をサポートした1.3105レベル(1.31台)の維持が次の焦点となろう。この水準のすぐ上(1.3114)は、フィボナッチ・リトレースメンの61.8%の水準にあたる。

なお、市場の短期予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は引き続きダウントレンドにある。

一方、上値の焦点は10日MAのトライとなろう。

今日現在、このMAは1.3371前後で推移している。調整の反発となっても、英国・EU間の通商協議について新たな観測報道(進展についての観測報道)がない限り、このMAで反落する展開を想定したい。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

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