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ブレント原油とWTI原油の違いとは?

世界で最も広く利用されている2つの指標原油、ブレント原油とウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)についてご紹介します。両者の違いや、原油取引を始める方法について解説します。

油田 画像:Bloomberg

Written by

Anzél Killian

Anzél Killian

Lead Financial Writer

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IG証券

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ブレント原油とは

ブレント原油は、北海の海底から採掘されるブレンド原油(ブレント、フォーティーズ、オセバーグ、エコフィスクの混合)です。主にディーゼル燃料やガソリンに精製されます。取引においては、ブレントは中東、ヨーロッパ、アフリカなど、より広範な市場における指標原油となっています。

北海油田のチャート IGチャート

WTI原油とは

WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油は、米国で採掘・精製された複数の原油をブレンドしたものです。主にガソリンの精製に使用されます。取引の世界では、WTIは主に米国原油市場の指標原油として機能しています。

WTIチャート IGチャート

ブレント原油とWTI原油 5つの違い

ブレント原油とWTI原油の違いにはさまざまなものがありますが、まずは次の5つの違いについて理解しておきましょう。

  1. 産出地
  2. 組成
  3. 地政学的な影響
  4. 取引所
  5. 価格設定

産出地

ブレント原油は北海で、WTI原油はアメリカで産出されるという違いがあります。また、それぞれパイプライン網、製油所が異なります。

 

ブレント

WTI

産出地

北海

テキサス、ルイジアナ、ノースダコタ

パイプライン網

スコットランド方面

オクラホマ方面

製油所

北西ヨーロッパ

米国中西部およびメキシコ湾沿岸

世界の原油産地

ブレント原油は陸上ではなく海上で採掘されるため、いくつかの利点があります。例えば、海底パイプラインを通じて、大量の原油を迅速かつ安全に輸送することができます。

一方、米国での生産においては、坑井刺激技術や水平掘削といった新しい採掘技術に利点があります。

組成

ブレント原油とWTIでは、油種も異なります。

 

ブレント

 

WTI

 

硫黄分

約0.37%

約0.24%

API比重

約38.0

約39.6

硫黄含有量の少ない原油は、「スイート」原油とも呼ばれます。米国石油協会(API)比重とは、原油の密度を指し、10から70までの尺度で測定されます。数値が高いほど、原油の密度は低くなります。軽質スイート原油は室温で流動性が高いため、精製が容易で、コストも抑えられます。

地政学的な影響

産油国の政治情勢は、原油の生産量や価格に大きな影響を及ぼします。ブレント原油やWTI原油を取引する際には、石油輸出国機構(OPEC)加盟地域や米国の政治情勢に注視する必要があります。例えば、北米で大きな政治的変化が生じた場合、ブレント原油よりもWTIへの影響が大きくなり、WTIとブレントの価格差は拡大する可能性が高いでしょう。

取引所

ブレント原油とWTI原油では、取引所が異なります。

  • ブレント原油 インターコンチネンタル取引所(ICE)
  • WTI原油 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)

原油は株式と同じように取引所で取引されますが、その形式は「指標原油」と呼ばれます。これにより、トレーダーは売買する原油の品質や産出地を素早く把握することができます。

価格

組成や用途にはある程度の相関があるものの、すべての原油が同じ価格で取引されるわけではありません。ブレント原油とWTI原油のスポット価格の差は「ブレント・WTIスプレッド」と呼ばれます。生産の中断や地政学的な影響、例えば2011年の「アラブの春」や2020年のロシアとサウジアラビアによる石油価格戦争(いわゆる「OPECショック」)など、需給に関わる要因によってこの差は拡大することがあります。

ブレント原油とWTIの価格推移

オイル価格のチャート

指標原油と価格設定

指標原油が重要な理由は、その商品(コモディティ)の産出地を示しているからです。つまり、これが商品の用途を決定する重要な要素となるためです。また、指標によってトレーダーや投資家は特定の種類の原油の価格動向を追跡することができます。

先述の通り、ブレント原油はヨーロッパ、アフリカ、中東を含む広範な軽質油市場の指標原油として使われる一方、WTIは米国の軽質油市場の指標原油です。他の多くの国々も、自国の原油価格を評価する際にブレント原油とWTIの両方を指標原油として利用しています。

重質サワー原油市場の指標原油としては、ドバイ原油やオマーン原油が挙げられます。

IG証券で原油を取引する方法

IG証券では原油をCFD、ノックアウト・オプション、バイナリーオプション(WTI原油のみ)で取り扱っております。

詳しい取引方法は、次の関連ページをご参照ください。

ブレント原油とWTIのまとめ

  • ブレント原油は主にディーゼル燃料やガソリンへの精製に使われます。中東、ヨーロッパ、アフリカにおける主要な指標原油の一つです。
  • WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は主にガソリン精製に使われます。主に米国の原油市場における指標原油です。
  • ブレント原油とWTI原油は、産出地、組成、地政学的影響の受け方、取引される場所、価格の決まり方などにおいて違いがあります。

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