イーライ・リリー: 新薬売上比率増が奏功、有望新薬LARTRUVO、エランコ社出資、ロコ・オンコロジー社買収の成果に期待

ニューヨーク | 大手製薬会社 | 業績フォロー
BLOOMBERG LLY US | REUTERS LLY.N

Source: Bloomberg

  • 2018/12期4Q(10-12月)は売上高が前年同期比4.5%増の64.39億USD、調整後EPSが同16.7%増の27.88億USDとなった。
  • 特許切れによる単価低下を売上数量増でカバーが増収に寄与、新薬の売上構成比率上昇による売上高営業利益率改善が増益に寄与。
  • 新薬LARTRUVOへの期待、エランコ社への持ち分法投資損益およびロコ・オンコロジー社の買収などが2019/12期以降の売上高や利益に大きく影響してくるものと考えられる。

What is the news?

2018/12期4Q(10-12月)は、売上高が前年同期比4.5%増の64.39億USD、営業利益が同4.17倍の9.54億USD、税制改革に伴う一時費用が無くなったことから純利益が11.25億USDと前年同期の▲16.57億USDから黒転したが、一時費用の影響を除いた調整後EPS も前年同期比16.7%増の1.33USDになった。既存薬品は、特許期限切れのために売上単価が前年同期比5%低下したが、売上数量が同11%増加したことでカバーできた。それに加え、新薬の売上構成比率が38%に達したことが増収に貢献した。また、売上高営業利益率が1.65bps改善したことが増益要因となった。為替レートも、コスト低下を通じて増益に寄与した。

主要なプロダクト(売上高1億USD以上)別の業績では、TRULICITYの売上高が前年同期比42%増の9.25億USD(米国で同40%増、海外で同51%増)、TALTZの売上高が同78%増の3.07億USD(米国で同71%増、海外で同0.64億USD増)、BASAGLARの売上高が同51%増の2.32億USD(米国で同59%増、海外で同27%増)、CYRAMZAの売上高が同8%増の2.21億USD(米国で同9%増、海外で同7%増)、JARDIANCEの売上高が同35%増の1.93億USD(米国で同25%増、海外で同52%増)であり、特にTRULICITY、BASAGLAR、JARDIANCEは市場シェアを高めた。

How do we view this?

2019/12通期の会社計画では、売上高が251-256億USD(2018/12通期実績245.56億USD)、売上高営業利益率、販間費は前期比変わらず、研究開発費が58-60億USD、その他費用が1.75-3.25億USD、調整後EPSが5.55-5.65USD(2018/12通期実績5.55USD)である。会社が期待する新薬LARTRUVOの売上・利益見通しを引き下げたが、増収・増益に変わりはない。また、エランコ社の19.8%持ち分法投資利益が通年寄与することによるプラス面があること、および2019/12の1Q内でロコ・オンコロジー社買収が完了することにより研究開発費やその他費用が膨らむことが想定される。2019/12通期の市場予想は、売上高が前期比1.7%増の604.60億USD、純利益が同15.4%減の106.55億USDである。

phillip_fig_elililly_feb25_01
配当予想(USD) 2.49(予想はBloomberg)
終値(USD) 122.13 2019/2/19

会社概要
1901年に設立。人間と動物の二つの事業領域を対象とする医薬品の発見・開発・製造・販売を手掛ける。世界各地で事業を展開し、製造・流通は米国やプエルトリコ、その他13か国で、販売は約125か国にまたがる。殆どの製品は自社内の科学者が発見・開発している。主な製品は、神経・内分泌系疾患治療薬、抗観戦役、心臓血管作用薬、腫瘍治療薬、動物用ヘルスケア製品など。動物向けヘルスケア事業はエランコ・アニマル・ヘルスケア社が手掛け、食用動物とペット動物向けの製品を開発・製造・販売している。エランコ社は2018年に株式公開し、2019年に当社の普通株に交換可能となった。

企業データ(2019/2/20)
ベータ値 0.92
時価総額(百万USD) 126,456
企業価値=EV(百万USD) 131,171
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 454

phillip_fig_elililly_feb25_02

主要株主(2019/2) (%)
1.Lilly Endowment Inc 11.38
2.Vanguard Group Inc 7.31
3.ブラックロック 6.66
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:フィリップ証券 リサーチ部
公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員 国際公認投資アナリスト 笹木和弘
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

IG証券の株式CFD

  • 世界8,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD
売値
買値
更新時間
変動値
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
売値
買値
更新時間
変動値

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。