エーザイがストップ安売り気配、認知薬の治験中止で 野村が投資判断下げ

・「大きなネガティブサプライズ」と野村
・目標株価も引き下げ

22日前場の東京株式市場でエーザイ<4523>がストップ安売り気配。認知症薬の開発中止の発表が売り材料になっている。

エーザイは売買が成立しておらず、売り気配値を制限値幅の下限(ストップ安水準)である前営業日比1500円(16.5%)安の7565円まで切り下げている。

エーザイと米バイオ医薬品のバイオジェンは21日、開発中のアルツハイマー型認知症の治療薬候補「アデュカヌマブ」の臨床第3相国際共同試験を中止すると発表した。

独立データ監視委員会(DMC)が臨床試験での主要評価項目達成の可能性は低いと判断したためで、安全性に関する問題によるものではないという。

野村証券は、試験中止は大きなネガティブサプライズと指摘し、エーザイ株の投資判断を「バイ」から「リデュース」に引き下げた。また、目標株価を1万7000円から6000円に変更した。

相次ぐ開発中止

今年に入り、スイスのロシュ・ホールディングも認知症治療薬の後期第2相試験を中止している。米ファイザーやイーライ・リリー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、英アストラゼネカなども同様の臨床試験を中止しており、エーザイとバイオジェンの発表により、治療薬開発の困難さがあらためて浮き彫りになった。

エーザイは「アデュカヌマブ」を含む3つの認知症薬候補の試験を進めている。残る2つは開発を継続するという。

21日の米国市場でバイオジェン<BIIB>は大幅に3日続落。前日比29.23%安の226.88ドルで取引を終えた。


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