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春先に向けた相場環境は好向へ!

米国ウィークリー 2019/1/29号

Source: Bloomberg
  • 相場環境は、春先に向けて好転していくと想定する。S&P500構成企業の2018/10-12月決算は、EPSが約7割で市場予想を上回る好調な滑り出し。保守的な見通しを示すアナリスト予想を上回る決算が期待される。期限付きで先行き不透明だが、閉鎖されていた一部政府機関が再開し、ひとまず景気への影響が排除された。よりハト派的な金融政策見通しを示したパウエルFRB議長は、1/29-30のFOMCでマーケットとの対話を重視したコメントも期待できよう。米中通商交渉は、知的財産やハイテク分野での合意の進展は難しいが、中国の歩み寄りなどから進展となる可能性もある。
    また、2018/4Q(10-12月)のGDP(市場予想は前期比年率2.5%増)や雇用統計(同雇用者数は前月比16.5万人増、同失業率は3.9%)を含め月末・月初の重要経済指標は、やや弱め見通しで、金利上昇が抑制され、ドル安進展の可能性もあろう。市場参加者はリスクを取りやすい環境が強まると予想する。実際、投資家の先行きの不透明感を示すVIX指数は、1/25に17.42と直近は、平時の10-20の範囲で推移しており、昨年12月以降続いた20超から落ち着いた水準での推移となっている。
  • 1/25時点のBloomberg集計によるS&P500社の10-12月期は、昨年10/5時点の前年同期比17.95%増から同12.35%増へと市場予想は減額されている。下方修正となったが、今後注目されるセクターとしては、資本財セクターのサブセクターであり、増益率が同22.1%増→同14.1%となったキャタピラー(CAT)、3M(MMM)、ボーイング(BA)、ロッキード・マーチン(LMT)などが含まれるキャピタル・グッズ、同13.4%増→同2.6%増となったモザイク(MOS)、ダウ・デュポン(DWDP)など素材を挙げたい。一方、マイクロン・テクノロジー(MU)、エヌビディア(NVDA)などを含むハイテクのサブセクターである半導体は同7.6%増→同11.4%増へと増額修正されており注目したい。
    1月のFOMCの注目ポイントは、パウエルFRB議長がよりマーケットとの対話を重視し、緩和的な姿勢を示すかどうかである。加えて、資産圧縮のペースについてもFOMCの注目ポイントとなりそうだ。WSJによれば、FRBは利上げの一時停止に加え、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める調整に入っている模様。最終的なバランスシートの規模は、当初想定を上回る水準との見立てである。パウエル議長がFOMC後の会見でバランスシート縮小の行程を示す可能性があり、言動が注目される。一時、約4.5兆ドルまで膨らんだ資産は、現在4兆ドル程度まで縮小している。解決すべき課題は多いものの、投資家がリスクを取りやすい環境は徐々に整い、2月相場も上昇トレンドを維持すると見ている。

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(1/25現在)

■主な企業決算 の予定

●1月29日(火):ハーレーダビッドソンファイザーベライゾン・コミュニケーションズ3M、AMD、アムジェン、イーベイ、KLAテンコール、アップル

●1月30日(水):マクドナルドAT&T、ボーイング、クアルコムビザマイクロソフトフェイスブック

●1月31日(木):ダウ・デュポンマスターカードGE、レイセオン、アマゾン・ドット・コム

●2月1日(金):シェブロン、ハネウェルインターナショナル、メルク、エクソンモービル

●2月4日(月):ギリアド・サイエンシズアルファベット、シーゲイト・テクノロジー

■主要イベントの予定

●1月29日(火)

・FOMC(30日まで)

・英議会、離脱合意の代替案や野党・労働党が提出した「合意なき離脱」回避を目指す修正案

など審議

・1月の消費者信頼感指数

・12月の卸売在庫 (速報値)

・11月の主要20都市住宅価格指数

●1月30日(水)

・FOMC政策発表・パウエルFRB議長記者会見

・中国の劉鶴副首相、貿易協議のため訪米(31日まで)

・1月のADP雇用統計

・4QのGDP (速報値)

●1月31日(木)

・12月の個人所得・支出

・26日終了週の新規失業保険申請件数

・ユーロ圏12月の失業率、ユーロ圏4QのGDP (速報値)、独1月の失業率

・中国1月の製造業・非製造業PMI

●2月1日(金)

・日・EU経済連携協定(EPA)発効

・1月の自動車販売

・1月の雇用統計

・1月のISM製造業総合景況指数

・1月のミシガン大学消費者マインド指数

・12月の建設支出、ユーロ圏1月のCPI(速報値)、中国1月の財新製造業PMI

●2月4日(月)

・12月の製造業受注、耐久財受注

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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