原油価格続落の影響

Market Summary
13日の外為市場は米ドル売り優勢の展開となった。この日の米長期金利は3.138%まで低下する局面が見られた。また、英国とEUが離脱協定で暫定合意したとの報道も重なり、外為市場では英ポンドでの米ドル売りが目立った。ポンドドルは高値1.3047まで急反発する局面が見られた。一方、英ポンドに追随しユーロも対米ドルで調整の買戻し圧力が高まり、1.1294まで反発する局面が見られた。ドル円は113円後半を中心に売り買いが交錯した。
米株は強弱まちまちの展開となった。原油価格の下落と米中貿易交渉に対する不透明感が意識され、ダウ平均とS&P500は下落。ナスダック総合指数はハイテク株に買戻しが入り、前日比0.006ポイント高の7200.875と4営業日ぶりに小反発して終了した。国際商品市況では、NY原油先物12月限が前日比4.24ドル安の1バレル=55.69と12日続落。トランプ米大統領による減産けん制と国際貿易摩擦による需要の落ち込み懸念が相場の圧迫要因となった。一方、NY金先物12 月限は続落基調が継続し、前日比2.1ドル安の1トロイオンス=1201.40と4日続落して引けた。

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Market Analysis
NY原油先物は12日続落中。昨日は一時55.10ドルと2017年11月以来、約1年ぶりの安値を付ける局面が見られた。主因は国際政治情勢(米国サイドの減産けん制、イラン制裁の緩和、サウジアラビアの影響力低下)を背景とした供給懸念の後退にある。また、国際貿易摩擦の影響も指摘され始めている。今月末に予定されている米中貿易交渉が不発に終わる可能性がくすぶる以上、原油価格との相関性が高いカナダドルやロシアルーブルは調整を挟みながら対米ドルで軟調地合いが継続しよう。また、米長期金利に与える影響も考慮必要があろう。直近は原油価格との相関性が崩れていたが、さすがに12日続落の影響は避けられず、昨日の10年債利回りは3.13%台まで低下した。米国のファンダメンタルズが堅調さを維持する状況下での「原油価格の続落→米長期金利の上昇圧力後退」は、現在の米株にとってサポート要因である。11月の米株の主要テーマは株高トレンド回帰のタイミングにあるが、S&P500指数をテクニカル面で考える場合、逆ヘッドアンドショルダーの形状を形成しつつあることがわかる。目先の焦点は2,700ポイント台の維持だが、これを11月中に達成する場合、年末にかけて2,940ポイントを目指す可能性が出てくる。

本日のドル円は引き続き底堅い展開を想定したい。下値の焦点は113.40の維持で変わらず。113.50-40にはビッドが観測されている。一方、上値の焦点は12日高値114.20となろう。このレベルにはオファーの観測あり。114.20の突破は、重要レジスタンスポイント114.54トライのシグナルと想定したい。ユーロドルは1.1300レベルの攻防が最大の焦点となろう。イタリアは2019年度予算案の修正を拒否。欧州委員会は21日までに最終判断を下す予定だが財政規律の緩みを許すはずはなく、同国に対する制裁発動の可能性がくすぶる。この問題がユーロ相場を圧迫し、結果1.1300レベルで上値が抑制されるならば、明日以降1.12トライを想定したい。逆にイタリアリスクの後退(観測)や英国のEU離脱問題が解決に向かうならば、ユーロはショートカバーの継続により21日MA(1.1387)までの反発を想定したい。

【チャート①:S&P500】

S&P500

【チャート②:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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