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FEDインパクトの効用

ブラード・セントルイス連銀総裁に続き、パウエルFRB議長も利下げの可能性について言及しました。FED内で年内の利下げがコンセンサスとなってきたことをうかがわせます。利下げの影響について考える場合、焦点はその理由にあります。今回はこの点にフォーカスしました。

Analysis Highlights

・FEDインパクトの効用

パウエルFRB議長は4日、「FEDは堅調な雇用と2%前後のインフレ目標に伴う景気の拡大を維持するために適切な行動を取る」と発言。利下げの影響を考える上で重要なポイントは、その理由が景気後退を意識した利下げか否か、この点にある。景気後退に対する利下げならば米国市場は「株安/金利低下」で反応し、外為市場では金利低下を強く意識した米ドル安の展開が予想される。一方、景気後退に陥る前の予防的な対処、例えばインフレの低下傾向を意識した利下げの場合、米国市場は「株高/金利低下」で反応しよう。外為市場は金利の低下を受けた米ドル安トレンドが軸となるが、その他の個別要因(政治リスクや原油価格の動向)によって買戻しの局面が散見されよう。昨日のパウエル発言は景気後退に対処するための利下げではなく、その予防的な対処を目的としている。よって、米株に対するFEDインパクトの効用(株価サポートの効用)はまだ続くと考えられる。だが、その効用によって米債市場では金利に対して低下圧力がかかり続けよう。このため今後の外為市場では、米ドル安の局面が多く散見されることが予想される。昨日、この点を端的に示唆したのがユーロドルである。ファンダメンタルズ面で買う材料が見当たらないユーロだが、昨日はレジスタンスポイント1.1265を上方ブレイクし、今朝方も1.12ミドルレベルで底堅さを維持している。一方、新興国および資源国の通貨もFEDインパクトの効用(米金利低下の恩恵)を受けるだろう。だが、これら通貨が対米ドルで上昇するためには株高の維持が条件となる。

・ドル円とユーロドルの展望

本日のドル円は反発相場を予想する。パウエル発言によって米株の各ボラティリティ指数は低下。これを意識した「米ドル買い/円売り」により、目先は昨日のNYタイムで上値をレジストしたリトレースメント23.60%の水準108.32の突破が焦点となろう。このレベルを突破する場合、オプションバリアの攻防が想定される108.50、およびリトレースメント38.20%の水準108.63が次のターゲットとして浮上しよう。108.75でもオプションバリアの攻防が想定される。また、108.80 にはオファーの観測あり。一方、下値の焦点は昨日安値107.83の維持だが、米株が崩れない限りこのレベルを下方ブレイクする可能性は低いと予想する。107.80にはビッドが観測されている他、オプションバリアの攻防も想定される。
ユーロドルは売り買い交錯の展開を予想する。反発基調は続いているが1.12ミドル以上でのユーロ売り圧力は健在。この点は昨日の長い上ヒゲ示現が示している。米株が反発することを想定する場合、米金利の低下圧力もひとまず後退しよう(債券ロングの一時的な解消)。よって、昨日高値1.1277-1.1300ゾーンでの反落に要警戒。1.1280から1.1300にかけては断続的にオファーが観測されている。また、1.1300にはオプションバリアの攻防が想定される。一方、下値の焦点は、昨日同様1.12台の維持で変わらず。1.1200にはオプションバリアの攻防が想定される。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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