NZドルが急落、一時71円台 中銀が利下げ
・政策金利、1.50％に
・雇用とインフレ見通し支えるため利下げ必要
ニュージーランド準備銀行（RBNZ、中央銀行）は8日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを1.75％から1.50％に引き下げた。これを受け、外国為替市場でニュージーランドドルを売る動きが広がった。
日本時間午前11時に中銀が利下げを発表した直後、NZドルは対円で72円台後半から71円台後半まで急落した。その後は72円台前半で取引されている。
NZドルは対米ドルでは0.66米ドルちょうど付近から0.65米ドル台前半まで売られた。その後は0.65米ドル台後半まで戻した。
政策金利の1.50％への引き下げは市場で広く予想されていた。
中銀は声明で「雇用とインフレ見通しを支えるためには、利下げが必要と判断した」と表明。「国内成長は2018年後半から減速している。人口増加ペースの鈍化や一部地域で続く住宅価格の低迷が、家計の消費の伸びを抑制している」と述べた。
また「雇用は持続可能な水準に近づいているが、雇用の増加に対する見通しはより抑制されたものになっている」 とし、「雇用とインフレ見通しを考慮すると、利下げは目標を達成する上で最もふさわしいものになる」 との見方を示した。
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