千代建が手掛ける米キャメロンLNG施設、第2系列で生産始まる

・工事の採算改善に成功
・20年3月期、最終黒字転換を予想

千代田化工建設<6366>は24日、米ルイジアナ州のキャメロン液化天然ガス(LNG)プロジェクトの第2系列でLNGの生産が始まったと発表した。

このプロジェクトは千代建の米グループ会社である千代田インターナショナルと米マクダーモットが設立した合弁会社が建設を進めている。

同社は今月3日に第2系列への原料ガスの注入開始を発表していた。

同プロジェクトは3系列のLNGプラントで構成される。3系列すべてが完成すると、LNGの年間輸出量は1200万トン超となり、世界最大級のLNG生産設備になるという。

千代建によると、同プロジェクト第1系列での生産は5月15日に始まった。

4~9月期、最終黒字転換

同プロジェクトは人手不足や労働者の低い定着率などによる工期の遅延で採算が悪化。これを受け、千代建が5月9日に発表した2019年3月期決算は、最終損益が過去最悪となる2149億円の赤字となった。また19年3月末時点で借金が資産総額を上回り、592億円の債務超過に陥った。

千代建が債務超過になったのは1948年の設立以来初めてのことだった。債務超過に陥った千代建に対し、筆頭株主の三菱商事は三菱UFJ銀行と総額1800億円の投融資による支援を決めた。

千代建はその後、同プロジェクトの納期を延期し、新たな納期通りに工事が進めばインセンティブ(成功報酬)を受け取れる内容に発注元との契約を見直すことで工事の採算を改善。

実際に新たな納期通りに工事が進んだことでインセンティブを獲得し、11月5日に発表した19年4~9月期決算は、最終損益が前年同期の1086億円の赤字から47億円の黒字に転換した。

同社は20年3月期の通期業績について最終損益が60億円の黒字になると見込んでいる。


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