米国ウィークリー 2018/9/4号

それでも続く?ゴルディロックス相場!

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  • アップル(AAPLの時価総額は1兆ドルを超え、アマゾン・ドット・コム(AMZNの株価は節目の2,000ドル台に乗せ、同様に時価総額1兆ドル突破は時間の問題となる勢いだ。一方で、相場を取り巻くネガティブ材料は、枚挙に暇がない。
    カナダとの貿易交渉は期限内に合意に至らず、トランプ大統領はNAFTAからの脱退も辞さない構え。中国からの輸入品2,000億ドルに対して、米国は追加関税を発動する可能性が高まっている。トルコへの強硬姿勢や混乱するアルゼンチン経済、米国の利上げなどに伴い新興国通貨への不安が強まっている。それでも、ナスダックやS&P500は最高値更新が続き、NYダウも高値に迫る展開。熱すぎず、冷たくもない適温状態のいわゆるゴルディロックス相場の状況にあると言えよう。景気指標、企業業績は高水準にある一方、長期金利は依然、3%を下回る歴史的な低位で推移。失業率は4%を切るほぼ完全雇用の一方、物価上昇率はFRBが目標とする2%をほぼ達成し、加熱する状況にもない。
  • トランプ大統領は減税というセーフティーネットを施し、企業業績や景気を上向かせたうえで、景気を冷やす恐れのある強硬な輸入規制へと舵を切った。むしろ、追加関税の発動がなければ、米国経済は過熱しFRBが利上げを急ぐ状況となった可能性もあるのではないだろうか。GDP成長率は、個人消費や企業の設備投資が牽引し4-6月で前期比年率4.2%、7-9月の市場予想は同3.0%である(Bloomberg集計)。アトランタ連銀によるGDPNowでは同4.1%増(8/30現在)が見込まれ、先進国・地域で突出している。当面、適温相場が続きそうだ。

    S&P500構成企業の増益率は、2018/12期2Q(4-6月)の前年同期比24.4%増に対し3Q(7-9月)が同19.9%増、通期で前期比23.7%増の予想。パウエルFRB議長は利上げを急がない姿勢を示しており、株価決定ファクターが企業業績と金利であるならば、セーフティーネットが機能している米国の株価が最高値を更新しても不思議ではない状況にあると言えよう。年末商戦への期待が高まり、年末ラリーの展開も十分想定される。ただ、力づくの政策による押し上げの剥落や反動が将来、顕在化するリスクを頭の片隅に入れておく必要もある。チェックポイントは世界の貿易統計や米国を中心とする金利動向と見る。リスクシナリオも考慮に入れ、分散・長期の投資スタンスで銘柄選択を心掛けたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(8/31現在)

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■主な企業決算 の予定

●9月5日(水): バイエル

●6日(木):ブロードコム

■主要イベントの予定

●9月4日(火):

シカゴ連銀総裁の講演(ブエノスアイレス)

・豪中銀、政策金利発表

・7月の建設支出

8月のISM製造業景況指数

8月の自動車販売

・7月のユーロ圏PPI

・4-6月の南アGDP

●5日( 水):

ミネアポリス連銀総裁の講演

7月の貿易収支

・8月のユーロ圏サービス業・総合PMI (改定値)

・7月のユーロ圏 小売売上高

8月の中国財新サービス業コンポジットPMI

●6日( 木):

ウーバー、フジタクシーとの配車サービス提供で共同会見(名古屋市)

ニューヨーク連銀総裁の講演

8月のADP雇用統計

・新規失業保険申請件数(9月1日終了週)

・7月の製造業受注、8月のISM非製造業総合景況指数

●7日( 金):

ボストン連銀総裁、クリーブランド連銀総裁、ダラス連銀総裁の講演、

8月の米雇用統計

・4-6月のユーロ圏GDP(確定値)

8月の中国外貨準備高

●8日( 土):

8月の中国貿易収支

●9日( 日)

北朝鮮、建国70周年 

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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