個別銘柄レポート:ティファニー・アンド・カンパニー

全世界の既存店売上高は同8%増、通期計画のEPSを4.50-4.70USDから4.65-4.80USDへ引き上げ

bg_new york_1359349

ニューヨーク | 宝飾品・時計小売業 | 業績フォロー
BLOOMBERG TIF:US | REUTERS TIF

  • 2019/1期2Q(5-7月)は、売上高が前年同期比12.1%増の10.75億USD、純利益が同25.8%増の1.44億USD。EPSは1.17USDと市場予想の0.83USDを上回った。
  • 幅広い製品分野で販売が伸び、全世界の既存店売上高は同8%増と市場予想の5.6%増を上回った。為替変動を除くベースでも同7%増。
  • 2019/1通期の会社計画を上方修正。EPSを従来計画の4.50-4.70USDから4.65-4.80USDへ引き上げた。

What is the news?

 2019/1期2Q(5-7月)は、売上高が前年同期比12.1%増の10.75億USD、純利益が同25.8%増の1.44億USD。EPSは1.17USDと市場予想の0.83USDを上回った。為替変動を除くベースでは同8%の増収であった。全世界の既存店売上高は同8%増と市場予想の同5.6%増を上回った。為替変動を除くベースでも同7%増だった。幅広い製品分野で販売が伸びており、ジュエリーはジュエリー・コレクション、エンゲージメント・ジュエリー、デザイナーズ・ジュエリーの3カテゴリーが全て増収となった。投資支出の増加に一部相殺されたものの、ダイヤモンドの卸売の縮小や生産効率の向上、固定費による営業レバレッジ効果などにより、粗利益率は64.0%と前年同期の62.5%から1.5%改善した。

 地域セグメント別の売上高は以下の通り。米国は同8%増の4.75億USD、既存店売上高が同8%増。地元客の需要が伸び、ほとんどの地域で売上が伸びた。アジア太平洋地域は、同28%増の3.01億USD、既存店売上高が同12%増。新規出店の効果や割引販売の効果が出た。旅行客需要は縮小したものの、中国本土を中心に地元客需要が伸びた。為替変動を除くベースでは売上高が同26%増、既存店売上高が同10%増。日本は、同11%増の1.55億USD、既存店売上高が同9%増。為替変動を除くベースでは売上高が同9%増、既存店売上高が同8%増だった。欧州は、為替変動のプラスの効果と新規出店により売上高は同5%増の1.21億USDと伸びたが、外国人顧客の支出の減少や新規店との競合により既存店売上高は同1%減となった。為替変動を除くベースでは売上高が同2%減、既存店売上高が同4%減だった。その他は、ダイヤモンドの卸売の縮小により同21%減の2,400万USDと減少。既存店売上高が同5%増であった。

How do we view this?

2019/1期3Q(8-10月)のEPSは前年同期を下回るとの見通しを示した一方、2019/1通期の会社計画を上方修正。売上高の伸び率は為替変動を除くベースで1桁台後半と据え置いたが、EPSを従来計画の4.50-4.70USDから4.65-4.80USD へ引き上げた。2019/1通期の市場予想は、売上高が前期比9.6%増の45.69億USD、当期利益が同61.4%増の5.97億USD。

phillip_fig_Tifanny_Sep7_01
配当予想(USD)2.15(予想はBloomberg)
終値(USD)122.75 2018/9/4

会社概要
1837年にチャールズ・ルイス・ティファニーによって創業。1868年にNY市で設立。宝石・貴金属、ジュエリーの販売を行うほか、製品の設計や製造も行う。「TIFFANY &CO.」ブランドの下、ジュエリーのほか時計、革製品、純銀製品、陶磁器、ガラス製品、文房具、アイウェア―、香水、その他アクセサリーなど幅広い製品を扱う。米国、アジア太平洋地域、日本、欧州などで展開するほか、インターネットやカタログ販売なども手掛ける。2017/12末時点で店舗数は全世界で315店舗。

1851年には、米国企業初めてシルバーの純度基準を925/1000と設定。後に米国の公式基準として採用されている。1926年にはティファニーが用いたプラチナの純度基準が米国の公式基準として採用された。創業者のチャールズ・ルイス・ティファニーが、ティファニーの製品を購入した人だけが手にできる特別な包装箱をつくりたいと考え考案した「TIFFANY & CO. blue box」は、TIFFANY& CO.ブランドの代名詞となった。

企業データ(2018/9/5)
ベータ値 0.76
時価総額(百万USD) 15,026
企業価値=EV(百万USD) 15,198
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 212.1
phillip_fig_Tifanny_Sep7_02


主要株主(2018/9) (%)
1.Vanguard Group Inc10.07
2.カタール投資庁9.66
3.ブラックロック6.88
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。