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個別銘柄レポート:エクスペディア

クルーズ関連事業を強化、取扱高の記録更新に期待

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ナスダック | インターネットサービス | 業績レビュー

BLOOMBERG EXPE:US | REUTERS EXPE.OQ

  • 2016/12期4Q(10-12月)は売上高が前年同期比23.2%増の20.92億USD、純利益が同7,950万USDと前年同期の▲1,250万USDから黒字に転じた。
  • 4セグメントが全て増収。主力ブランド「Expedia」を通じたホテルなど旅行関連の予約数が増加し、「trivago」などのグループ企業の業績も好調に推移した。
  • 2017/12通期の市場予想は売上高が前期比14.1%増の100.10億USD、純利益が同58.7%増の4.46億USDである。

What is the news?

2016/12期4Qは売上高が前年同期比23.2%増の20.92億USD、営業利益が同5倍の1.47億USD、純利益が同7,950万USDと前年同期の▲1,250万USDから黒字に転じた。ただ、調整後EPSは1.170USD と市場予想の1.368USD を下回った。4Qの取扱高は同7.7%増の161.03億USD、ホテル客室の予約数は同15%増と好調に推移した。米国内市場での取扱高は同5%に留まったが、海外市場での取扱高が同13%増の61億USDと好調で主力ブランド「Expedia」を中心に中核OTA(※)セグメントは同2桁増収と好調だった。また、グループ会社の「trivago」、「Egencia」、「HomeAway」など何れも増収となり、全体の収益を押し上げた。
(※)OTA事業:Online Travel Agent事業。インターネット上で取引を行う旅行会社が主に旅行関連の予約事業などを行っている。
セグメント別では、中核OTAの取扱高が前年同期比8.0%増の146.50億USD、売上高が同12.6%増の16.95億USDとなった。主力ブランド「Expedia」を通じたホテルなど旅行関連の予約数が増加し、ホテル予約専門サイト「Hotels.com」などの予約数増もけん引した。ホテル料金比較サイト「trivago」は同66.4%増収の1.83億USD、出張管理などのビジネストラベルマネジメント「Egencia」が同8.4%増収の1.16億USD、バケーションレンタルを展開する「HomeAway」が同8.3倍の1.66億USDと何れも好調だった。
事業別から見ると、ホテル予約事業は前年同期比13%増収と総売上高の61%を占めた。大幅増収の「HomeAway」がけん引し、広告とメディア事業は同36%増収となった。航空券予約事業は同6%増となったほか、旅行保険やレンタカー需要増を背景にその他事業は同18%増収と好調に推移した。
 

How do we view this?

傘下の「Cruise Ship Centers」を通じて2016年のクルーズ関連の取扱高は5.6億USDと過去最高を更新した。今年、40店舗のクルーズ加盟店を新規オープンする予定があり、取扱高の記録更新が期待できよう。2017/12通期の市場予想は売上高が前期比14.1%増の100.10億USD、純利益が同58.7%増の4.46億USDである。

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配当予想(USD) 1.09 (予想はBloomberg)
株価(USD) 127.66 2017/3/14

会社概要
1996年にマイクロソフトの旅行予約システム部門として設立したオンライン旅行会社。ホテル、航空券、レンタカーや旅行商品購入など旅行関連サービスのほか、広告部門も有している。

企業データ
(2017/3/14)
ベータ値1.09
時価総額(百万USD) 19,124
企業価値=EV(百万USD) 21,975
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 236.16

主要株主(2017/3) (%)
1. Vanguard Group 8.23
2. Liberty Media Corp 7.89
3. BlackRock 5.62
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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