株式みらみのドル円相場

Overview

16日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。良好な米指標データと株高を背景に、この日の米長期金利は反発。一方、欧州債券市場ではECBによる緩和政策からの脱却観測が後退したことで独長期金利が低下。米独利回り格差の拡大は対ユーロでの米ドル買い圧力を強め、ユーロドルは1.1780まで下落する局面が見られた。一方、111円後半での攻防となっていたドル円は、リスク選好を背景に112.28まで反発した。

米株は主要3指数がそろって最高値を更新。企業業績の改善期待が株高トレンドをサポートした。NY原油先物11月限は前週末比0.42ドル高の1バレル=51.87と続伸。イラク情勢の緊迫化が供給懸念を想起させ、相場の押し上げ要因となった。一方、NY金先物12月限は、外為市場での米ドル買いを受け、前週末比1.6ドル安の1トロイオンス=1303.0と3営業日ぶりに反落した。

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Analyst's view

16日の独金利は0.369%と、9月12日以来の水準まで低下する局面が見られた(チャート①参照)。低下の主因は、ドラギECBが依然として金融緩和政策の継続を模索しているとの観測にある。9月上旬以降、ECBサイドからユーロ高に対するけん制発言が聞かれているが、先月25日の講演でドラギ総裁はあらためて「為替変動は不安定要素」でありインフレ目標達成には「中期的に一定の不確実性が認められる」と発言。この発言を受け、ユーロドルは相場をサポートし続けてきた日足基準線を大陰線で下方ブレイク。直近はこのラインがレジスタンスへと転換している。米長期金利は2.4%でキャップされているが、10月26日のECB理事会を前に独金利の低下圧力が急速に強まっている点を考えるならば、対ユーロで米ドルが下落し続けるリスクは後退している。この点は、ドル円の下落圧力の後退要因となろう。だが、米長期金利が2.4%前後でキャップされ続ける限り、米ドル高トレンドの回帰は期待出来ない。よって、現状のドル円は株式動向次第でトレンドが左右されやすい状況にあると言える。

本日のドル円は、株高維持を背景に112円台を中心とした攻防を想定したい。本日の上値攻防分岐は、昨日相場をレジストした21日MA(112.38前後)となろう。一方、下値の焦点は、ビッドが観測されている111.50レベルの維持となろう。ユーロドルは下値トライを警戒したい。コンスタンシオECB副総裁の講演(日本時間17時)や10月の独ZEW景気期待指数が変動要因となる可能性がある。チャート分析の詳細はテクニカルレポートにて。


【チャート①:独10年債利回りチャート】

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【チャート②:ユーロドルチャート】

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