焦点はECBイベント

冴えない米指標データが意識され、昨日の米国市場は株安/金利低下の展開に。外為市場では米ドル買いの圧力が後退しました。引き続き米指標データの内容が重要な材料となりますが、本日はひとまずECBイベントにマーケットの焦点がシフトするでしょう。詳細は今日のレポートにて。

Analysis Highlights

・焦点はECBイベント

昨日発表された米指標データは総じて市場予想を下回った。これを受け米株は主要3指数ともに下落。米長期金利は2.7%割れの展開となった。米国市場の動向を受け外為市場では米ドル買い圧力が後退。ドル円は111.60まで下落する局面が見られた。「冴えない指標データ→米株下落→米金利低下→米ドル安」という展開を鑑みるに、ドル円の112円突破の鍵は米指標データが握っている。市場の関心は今月8日の2月雇用統計および1月の住宅関連指標にある。これらの焦点については明日のレポートで述べる。
本日の注目材料は、ECBイベントとなろう。焦点は最新の経済予測にある。中国の景気減速を受けドイツ経済の先行き不透明感が高まっているタイミングで、イタリア経済はリセッション入りしている。域内経済の失速を重要視し、ドラギECBは成長率と物価の予測を引き下げる公算が大きい。経済予測の下方修正は先行き不透明感に対する警戒レベルの引き上げを意味する。よって、今年夏まで政策金利を据え置くというガイダンスを修正してくる可能性があろう。この点についてバイトマン独連銀総裁は否定的な見解を示しているが、金利先物市場では今年12月時点での利上げ確率が32.6%と、年内の利上げを見込んでいない。ハト派のECBイベントとなる場合、ユーロ売り圧力が高まろう。また、貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)についての具体策が提示されない場合、欧州株の下落要因となる可能性がある。

・ドル円は株式にらみ ユーロドルはECBイベントが焦点

今日のドル円は株式にらみの展開となろう。米株が続落したことで本日の東京時間は国内株式の軟調地合いを想定したい。よって、意識すべきは下値トライとなろう。200日MA(111.38)を本日の下値攻防分岐と想定する。このMAを下方ブレイクする場合は、111.00トライを警戒したい。一方、米株が反転する場合、112.00トライが焦点となろう。111.20および111.00にはビッドが観測されている。112.00ではオプションバリアの攻防が想定される。
ユーロドルはECBイベント次第でトレンドが決定されよう。上述のとおり、ハト派のECBイベントとなれば1.12台の攻防を想定したい。最初に注視すべき下値のポイントは1.1280。このレベルから1.1270にかけてはビッドが観測されている。1.1280以下の攻防となる場合、次の下値ターゲットは1.1250を想定している。このレベルにはビッドの観測あり。1.1250割れの展開となれば、重要サポートポイント1.1213トライを警戒したい。一方、ECBイベントがユーロ買いイベントとなる場合、10日MA(1.1345)のトライ&突破が焦点となろう。このMAを挟むかたちでオファーが展開している(1.1330-1.1350)。

【ドル円チャート】

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【ユーロドルチャート】

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