王者FAANGへの挑戦状~追う者の強み

米国ウィークリー 2019/4/23号

  • モデムチップにおける同社特許の侵害に関して、当ウィークリー3/5号でも取り上げたクアルコム(QCOM)アップル(AAPL)と世界中で繰り広げてきた訴訟でクアルコムに有利な形で全面和解し、同社の株価が大幅に上昇した。
  • 先週の米国株市場は、2019年1-3月決算発表が本格化した。ジョンソン・アンド・ジョンソン(JOHN)バンク・オブ・アメリカ(BAC)モルガン・スタンレー(MS)ペプシコ(PEP)ハネウエルインターナショナルHONユナイテッド・レンタル(URI)トラベラーズ(TRV)などが好決算または良好な見通しを発表した。4/17発表の中国1-3月GDP成長率が対前四半期比で横ばいだったことや、4/18発表の米3月小売売上高が前月比1.6%増の伸びだったことも好感され、4/18にはNYダウが昨年10/3最高値に近づく高値26,602ドルまで上昇した。
  • アップルにとっては、米中冷戦問題もあって5G対応のiPhone向け部品でファーウエイから調達が困難な制約下で、クアルコムから調達せざるを得ない状況だったと推察される。動画配信の王者ネットフリックス(NFLX)も、ウォルト・ディズニー(DIS)から追撃を受けている。「ディズニー・プラス」の料金がネットフリックスの主力プラン(月額11ドル)より格安の月額6.99ドルでサービス開始する旨の発表が行われ、株価も大幅上昇となった。ディズニーは、お馴染みのディズニー作品のみならず、「マーベル」や「スターウォーズ」など、他社の追随を許さない豊富なコンテンツ、知的資産を擁し、ネットフリックスにとっては脅威だろう。
  • フェイスブックFBについては、「インスタグラム」と競合する画像共有サイトのピンタレストPINSが4/18に新規上場した。アマゾンAMZNは、小売り市場の覇権を巡ってウォルマートWMTが巻き返しており、11-1月期決算でも国内既存店売上高が前年同期比で過去最高となっている。アマゾンとデータセンター(DC)のクラウドサービスで競合するマイクロソフトMSFTのDCデータ活用により、米ネット通販小売りでもシェアを上昇させていることとの相乗効果も窺える。
  • アルファベットGOOGLも自動運転の「ウエイモ」がゼネラル・モーターズGMから追撃を受けているが、カリフォルニア州での公道走行距離を見てもまだ脅威ではないだろう。しかし、欧州委員会から独占禁止法違反を問われて巨額の制裁金を請求されるなど、安泰ではない。それに加えて、動画やゲームなどのサービスではFAANG同士で競合が見られる。企業経営に限らず、競争の世界では「追う者の強み、追われる者の辛さ・難しさ」という面もあろう。(笹木)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(4/18現在)

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■主な企業決算 の予定

●4月23日(火):ネクステラ・エナジー、コカ・コーラ、ユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ロッキード・マーチン、ベライゾン・コミュニケーションズ

●4月24日(水): AT&Tバイオジェンボーイング、ゼネラル・ダイナミクス、キャタピラーマイクロソフトフェイスブック、ペイパル・ホールディングス、ビザ

●4月25日(木):アッヴィ、ユナイテッド・パーセル・サービ(UPS)レイセオン、コムキャストブリストル・マイヤーズ・スクイブ3M、アルトリア・グループ、フォード・モーターインテル、キャピタル・ワン・ファイナンシャル、スターバックスアマゾン・ドット・コム

●4月26日(金):コルゲート・パルモリーブ、エクソンモービル、シェブロン

■主要イベントの予定

●4月22日(月)

・欧州、香港休場

中古住宅販売件数 (3月)

●4月23日(火)

FHFA住宅価格指数 (2月)、新築住宅販売件数 (3月)

・ユーロ圏消費者信頼感指数 (4月、速報値)

●4月25日(木)

・中国、一帯一路フォーラム(27日まで、北京)

耐久財受注 (3月、速報値) 、製造業受注 (3月、速報値)、新規失業保険申請件数 (20日終了週)

●4月26日(金)

・ロシア中銀、政策金利発表

GDP (1Q、速報値)、ミシガン大学消費者マインド指数 (4月、確定値)

●4月27日(土)

中国工業利益 (3月)

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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