今週の焦点:ユーロドル1.15の攻防とドル円の下値水準

Weekly Outlook
今週の外為市場では2つの点に注目したい。ひとつは、ユーロドルの1.15ブレイクである。1.15以下の攻防へシフトする場合、最初の下値攻防分岐を1.1400前後と想定したい。もうひつとの注目点は、ドル円の下値水準である。米中貿易摩擦が激化する中でも外為市場では米ドル高優勢の局面が見られ、米株高トレンドも続いている。しかし、ドル円は111円台で上値の重い状況となっている。短期サポートラインおよび50日MAを下方ブレイクする場合、調整相場が長引くシグナルと意識したい。今週のユーロドルの想定レンジは1.1400-1.1750。一方、ドル円は110.50-112.20。

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Market Analysis
8月に入り欧州通貨売り圧力が高まっている。先週3日時点までの米ドルに対する主要国通貨の下落率を確認すると、トップはユーロの-1.06%、次いで英ポンドの-0.91%となっている。一方、対円ではユーロが-1.58%、次いで英ポンドが-1.47%と米ドルの状況とまったく同じである。米株が高値圏の攻防を維持し且つ3.0%前後で米債い圧力が高まり(要は米国市場への資金流入が続き)、そしてユーロと英ポンドの短期リスクリバーサル(1週間)が下方に拡大傾向にある点を考えるならば、今週も欧州通貨売りを警戒したい。この状況が続く場合は米ドルが受け皿となるだろうが、最も注視すべきはユーロドルの1.15ブレイクである。6月以降から続く1.1500-1.1850レンジの下方ブレイクは、対ユーロでの米ドル高加速を市場関係者に意識させよう。1.15以下の攻防へシフトする場合、最初の下値攻防分岐としてフィボナッチ・プロジェクション50.00%が位置する1.1400レベルを想定したい。一方、今週発表される米指標データが総じて市場予想を下回る場合、もしくは米株で調整圧力が高まる場合はレンジ相場の継続を意識したい。だが、1.1750レベルすら突破出来ない直近の状況を考えるならばユーロ相場の地合いは弱い。短期レジスタンスライン(1.1725→1.1710)で上値がレジストされる展開を意識したい。1.1500ではオプションバリアの攻防が想定される。また、1.1490下にはストップの観測あり。
一方、ドル円は下値の水準を探る1週間となろう。8月に入り、欧州通貨だけでなくクロス円全般で円高優勢となっている。このタイミングで9日に日米新通商協議(FFR)を控えている。米株が崩れない限り円高一辺倒となる可能性は低い。だが、その米株も決算シーズンがピークアウトすることから市場の焦点が国際貿易摩擦へシフトする可能性がある。ドル円が下値トライの展開となる場合、5月安値108.10を起点とした短期サポートライン、50日MAそして直近高値113.16からのフィボナッチ・リトレースメント50.00%が推移している110.60レベルがテクニカル面での重要サポートポイントとなろう。一方、反発局面では112.00トライとなるか、この点に注目したい。3日高値111.81の突破を112.00トライのシグナルと想定したい。111.00および110.60-40ゾーンにはビッドが観測されている。一方、112.00にはオファーの観測あり。


【チャート①:ユーロ/英ポンドのリスクリバーサル】

リスクリバーサル ユーロドル ポンドドル

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

【チャート③:ドル円】

USDJPY ドル円

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