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ボラティリティの動向を注視

米株のボラティリティは低水準で安定的に推移しています。しかし、逆イールド懸念や米中通商摩擦を理由に一転して上昇する場合、ドル円は突破的に下落する可能性があります。その理由として今回は1ヶ月のボラティリティを用いて説明しています。詳細はマーケットレポートをご参照ください。

Analysis Highlights

・ボラティリティの動向を注視

27日の海外外為市場は米ドル買い優勢の展開となった。株安を背景にこの日は主要な新興国通貨が軒並み下落した他、オセアニア通貨および欧州通貨の売りも重なりドルインデックスは続伸。今月13日以来となる96.97まで上昇する局面が見られた。米ドル以上に買い圧力が高まったのが日本円だった。その主因は株安にあるが、ドル円は以外と底堅く安値110.22でサポートされた。そのドル円だが、21日間の標準偏差を年率換算したボラティリティ動向を確認すると、5%以下の水準まで低下している。トランプ米政権が誕生して以降、5%前後までボラティリティが低下した後に拡大する傾向が見られる。直近も同様の展開が繰り返されている状況を考えるならば、目先注視すべきは突発的な下落幅の拡大だろう。その原因となり得るのが株式動向である。特に米株の動向を注視する必要がある。各ボラティリティを確認すると、VIX指数(S&P500)およびVXN指数(NSDQ100)はともに警戒水準とされる20ポイント以下の水準を維持している。これら指数の動向を確認する限り、投資家のリスク選好スタンスが根強いことを示唆している。この状況を維持できるかどうかは、米指標データ次第となろう。逆イールドに対する懸念が意識されているタイミングで冴えない指標データが続けば、先行き懸念が意識され米株のボラティリティが上昇基調へ転じよう。この展開では、米金利の低下圧力もさらに高まることが予想される。「株安/金利低下」が同時に発生する場合、ドル円は上述のとおり下落幅が拡大する可能性が高まろう。

【ドル円とボラティリティチャート】

USDJPY ドル円

・ドル円は下値トライを警戒 ユーロドルは1.12台の維持が焦点

今日のドル円も株式にらみの展開となろう。上述したドル円のボラティリティ動向に加え、米株で再び調整ムードが出始めている状況を考えるならば、下値トライを警戒したい。昨日安値110.22の下方ブレイクは110.00割れシグナルと想定し、今月25日安値109.70まで下落する可能性を意識したい。109.70を下方ブレイクするかどうかは、欧州通貨の動向次第となろう。米金利が低下しても米ドル相場が堅調地合いを維持している要因は欧州通貨売りにあるからだ。特にユーロドルはリトレースメント76.40%の水準1.1239レベルに差し掛かっており、昨日はこの水準上でサポートされた。米株の調整とユーロドルの反発(=米ドル売り)が重なる場合、ドル円は109.70を下方ブレイクの可能性が高まろう。このケースでの次の下値ターゲットは、ビッドが観測されている109.50-40となろう。109.39はリトレースメント38.20%の水準にあたる。米株が反発する場合、上値の焦点は10日MA(110.72前後)の攻防となろう。110.70から111.00にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、ユーロドルの焦点は1.12台の維持となろう。上記のリトレースメント水準をも下方ブレイクする場合は、1.1200トライを警戒したい。このレベルには厚いビッドが観測されている。一方、調整のユーロ買い圧力が高まる場合は1.1300トライが焦点となろう。21日MAがこの水準付近まで低下している。

【ドル円チャート】

USDJPY ドル円


【ユーロドルチャート】

ユーロドル EURUSD

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