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焦点は米インフレデータと欧州政治の動向

米長期金利は2.5%台でキャップされる状況が続いています。目先の焦点はCPIですが、FEDのインフレ目標であるPCEが低下基調にあるタイミンツでCPIが市場予想を下回る場合、米金利にはさらに低下圧力が高まることが予想されます。また、本日は英国のEU離脱を巡るEU臨時首脳会議にも注目です。マーケットレポートをご参照ください。

Analysis Highlights

・焦点は米インフレデータと欧州政治の動向

4月に入り米長期金利は、2.5%台でキャップされる状況が続いている。5日の3月雇用統計で平均時給の伸びが抑制されたことが判明して以降、金利の反発圧力が後退した事実を考えるならば、米債市場が意識しているのは将来のインフレ上昇に対する不透明感だろう。今後、賃金の伸びが抑制され続ければ、アメリカ経済のエンジンである個人消費にも陰りが見え始める。エンジンが不調に陥れば、最終的にインフレの上昇圧力が後退するというわけだ。事実、FEDがインフレ指標として注視するコアPCE(1月、前年比)の伸びは2.0%から1.8%へ低下。そこで注目されるのが、本日発表される3月CPI(消費者物価指数)である。市場予想は1.8%。コア指数のそれは2.1%となっている。特に注目されるのはコア指数の動向である。2月(2.1%)と比較し横ばい予想ではあるが、昨年7月の2.4%をピークにインフレの抑制傾向が続いている。市場予想を下振れる場合、2月コアPCEもさらに低下するとの思惑が市場で高まろう。コアPCEの低下観測はFEDのハト派スタンス継続につながることから、米長期金利には再び低下圧力が高まろう。このケースでの外為市場のベースシナリオは、米ドル売りである。しかし米株の動向によって、そのトレンドはまちまちとなろう。その米株だが、目先は企業決算にらみの展開となろう。これらが米株のサポート要因となれば「株高の維持/米金利の低下」を背景に、主要な新興国通貨に対して米ドル売り優勢の展開となろう。一方、決算がリスクイベントとなる場合は、「株安/米金利の低下」を背景に日本円に対して米ドル売り優勢を想定する。

逆にCPIが総じて市場予想を上回る場合は、米長期金利に対する低下圧力が後退することで米ドル相場のサポート要因となろう。だが、その持続性は今後の指標データ次第だろう。
ユーロドルも米インフレデータと米金利の動向にトレンドが左右されよう。だが、今日明日は欧州政治の動向がトレンド決定要因である。英国のEU離脱を巡り欧州連合(EU)のトゥスク大統領は9日、1年を超えない範囲での長期再延期を提案した。マクロン仏大統領はこの提案に厳しいスタンスを示しているが、10日のEU臨時首脳会議で長期再延期が可決される場合、英ポンドとユーロには買い圧力が高まろう。逆にEU加盟国が一致せずトゥスク提案が否決となれば、英ポンドとユーロは対主要国通貨で下落しよう。


【米国のインフレ動向】

米インフレ CPI 消費者物価指数 PCE 個人消費支出

・ドル円は110円台の攻防を警戒 ユーロドルは21日MAの完全突破が焦点

今日のドル円は111円台(リトレースメント38.20%)の維持が焦点となろう。米株で調整圧力が高まっている状況と米長期金利の抑制状態を考えるならば、警戒すべきは下値トライにある。110円台の攻防へシフトする場合、直近高安のリトレースメント50.00%の水準110.75および61.80%の水準110.51をサポートポイントと想定する。110.80および110.60-50にはビッドがそれぞれ観測されている。一方、上値は111.80を上限と想定する。このレベルにはオファーの観測あり。
ユーロドルは、上述した欧州政治の動向でトレンドが決定されよう。長期再延期および冴えない米CPIとなれば、21日MA(1.1279前後)を完全に突破する展開を予想する。このケースでは1.13台のトライが焦点となろう。1.1280から1.1300にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、下値トライのケースでは1.12台の維持が焦点となろう。このレベルにはビッドの観測あり。

【ドル円チャート】

USDJPY ドル円


【ユーロドルチャート】

EURUSD ユーロドル

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