千代建が小幅安、水素サプライチェーン始動発表で一時上昇

・世界初の国際間水素輸送を実現
・キャメロンLNG第3系列への原料ガス注入開始

24日の東京株式市場で2部上場の千代田化工建設<6366>が小幅安で引けた。同社が参加する次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)が進める国際間水素サプライチェーンの本格始動などを材料に一時上昇したが、後場中ごろに株価全体が下げると売りに押された。

千代建の終値は前日比1円(0.45%)安の222円。一時、1.79%高の227円まで買われた。出来高は140万株余りで東証2部ランキングで6位。

AHEADは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成などを受け、ブルネイで調達した水素を現地でトルエンと化学反応させてメチルシクロヘキサンと呼ばれる常温常圧で安定した物質に変換し、輸入先の川崎市の脱水素プラントで再び水素を分離する実証事業を進めてきた。

千代建が24日発表したリリースによると、川崎市の脱水素プラントが安定稼働し、水素とトルエンの分離を開始した。これにより、世界初の国際間水素輸送が実現し、ブルネイと日本の間で水素サプライチェーンがつながった。

分離されたトルエンはブルネイに送り返された後、現地で水素と反応させて再びメチルシクロヘキサンに変換し、運搬に使用される。

AHEADは千代建のほかに三菱商事、三井物産、日本郵船が参加。今後、水素サプライチェーンの商業化を目指すという。

LNGプロジェクト

また千代建は23日、米ルイジアナ州のキャメロン液化天然ガス(LNG)プロジェクトにおける第3系列への原料ガス注入が開始されたと発表。これを好感して株価は同日に3日ぶりに反発していた。

すでに第1系列は2019年8月、第2系列は20年2月から商業運転を行っている。3系列全てが完成すると、LNGの年間輸出量は1200万トン超となり、米メキシコ湾岸地域でも最大級のLNG生産設備になるという。


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