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日経平均株価 週間見通し:米AI相場急失速、週明け急落警戒 米インフレ次第で6万円視野も

今週の日経平均株価の展望。ブロードコム・ショックで米AI相場が急失速。5月米インフレ指標で調整売り加速も。日経平均株価は週明けから急落警戒。日本225の週間想定レンジは6万円~6万6000円。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • ブロードコム・ショックで米AI相場が急失速し、ナスダックは大幅下落。週明けから日経平均株価は急落相場を警戒する状況にある
  • 5月CPIとPPIで米国のインフレリスクが意識される場合、日経平均株価の調整売り加速を警戒したい。心理的節目の水準6万円トライの可能性も
  • 株価指数CFD「日本225」の週間想定レンジは6万円~6万6000円


米AI相場をブロードコム・ショックが直撃、日経平均は急落警戒

先週後半の米株式市場で、AI・半導体相場が急失速した。きっかけはブロードコム(AVGO)の2026年2〜4月期決算だった。同社が示した5〜7月期のAI半導体売上高見通しが160億ドルと市場予想の172億ドルを下回り、AI・半導体相場に対する警戒感が急速に強まった。決算発表後の2日間で同社の株価は19.5%急落した。

ブロードコム・ショックの影響は他の主力半導体株のみならず大型ハイテク株にも波及した。IG米国株レポートで述べた通り、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数と100指数はいずれも週次4%を超す下落で終えた。トランプ関税のリスクが意識された2025年4月以来の大幅安となり、AI・半導体相場の急失速を市場参加者に印象付けた。

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米国株の急落を受け、日本時間6日早朝に終えた日経平均先物(6月限)は、前日の清算値比で2850円安の6万3820円と大幅に下落した。日経平均株価は週明け8日から、急落相場を警戒する局面にある。

日経平均先物とブロードコム  5分足チャート

日経平均先物とブロードコム  5分足チャート

TradingView提供のチャート


米インフレ加速なら、日経平均株価は6万円視野に売り加速も

今週の日経平均株価も米AI・半導体相場にらみの展開となろう。その米株式市場は、5月インフレ指標にらみの展開が予想される。

まずは、10日の5月消費者物価指数(CPI)が焦点だ。ブルームバーグがまとめた市場予想では、前年比+4.2%と前月の+3.8%から加速が見込まれている。翌11日の5月生産者物価指数(PPI)も前年比で+6.4%と、前月の+6.0%からインフレの加速が予想されている。

先週5日に発表された5月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比17万2000人増と、ブルームバーグ予想の8万8000人増を大幅に上回った。一方、失業率は4.3%で4月から横ばいだった。労働市場の底堅さが確認されたことで、翌日物金利スワップ(OIS)市場では年内のFRB利上げを完全に織り込む状況にある。米債市場では、10年国債利回り(長期金利)が4.55%台へ急上昇した。

米CPIとPPIでインフレ加速が示されれば、米長期金利のさらなる上昇を促すだろう。米AI・半導体株の調整売りも加速すれば、日経平均株価は心理的節目の水準6万円を視野に、急落相場に直面する可能性もあろう。

米消費者物価指数(CPI)の動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:5月予想

米生産者物価指数(PPI)の動向:過去1年間

米生産者物価指数(PPI)の動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:5月予想


日本225のチャート分析、週間想定レンジは6万円~6万6000円

日経平均株価の株価指数「日本225」のトレンドを日足チャートで確認すると、4月以降の株高局面では2000円幅でのサポート転換が確認され、6月3日に6万8785円まで上昇した。

最後に確認されたサポート転換の水準が、直近高安の半値戻しでもある6万4000円だった。しかし、5日の急落相場でこの水準を、日足実体ベースで25日線ごと一気に下抜けた。MACDのデッドクロス、RSIの50割れも踏まえれば、今週は新たな下値水準の見極めが焦点となろう。

5日安値6万3500円レベルを完全に下方ブレイクする場合は、6万2000円を視野に下落拡大を想定したい。直下に50日線が推移しており、6万2000円はテクニカル面でもサポートラインとして意識されやすい状況にある。4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準6万2900円レベルの下方ブレイクは、6万2000円をトライするサインと捉えたい。

日本225がフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準6万1550円レベルも下方ブレイクする場合は、心理的節目の水準6万円を視野に下落拡大を警戒したい。「山高ければ谷深し」という相場格言がある。4月から5月にかけて1万5000円超の急騰を演じただけに、今週は調整売り進行を警戒し、6万円を今週の下限と想定する。

なお、下限予想の6万円をも下方ブレイクする場合は90日線(58500円レベル)を視野に下落拡大を警戒したい。

注目水準:サポート
・6万3500円:5日安値
・6万2900円:フィボナッチ61.8%戻し(6万2932円)
・6万2000円:50日線(6万1693円レベル)
・6万1550円:フィボナッチ76.4%戻し
・6万円:下限予想、心理的節目の水準

 

一方、ブロードコム・ショックが短期の調整売り要因で終われば、日経平均株価は以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

最初の焦点は25日線の攻防だ。この移動平均線すら突破できないようでは、強気地合いの後退を市場参加者に印象付けよう。

日本225が25日線を上方ブレイクする場合は、4時間足チャートに示した2つのレジスタンス水準――6万5500円と6万6000円の攻防に注目したい(黒矢印を参照)。いずれもレジスタンスラインに転換する可能性がある。節目水準でもある後者の6万6000円を今週の上限と想定したい。

注目水準:レジスタンス
・6万6000円:上限予想、レジスタンス転換の可能性
・6万5500円:レジスタンス転換の可能性
・6万4140円:25日線


日本225の日足チャート:2026年2月以降

日本225の日足チャート:2026年2月以降

TradingView提供のチャート

日本225の4時間足チャート:2026年2月以降

日本225の4時間足チャート:2026年2月以降

TradingView提供のチャート


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