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【米国株】ナスダック100連日の最高値、AI期待と過熱感が交錯、雇用指標焦点

AI相場拡大でナスダック100は連日で最高値を更新。株価指数CFD「米国テク株100」は31000台の攻防が視野に。調整局面での注目水準は?

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • ナスダック100は4営業日連続で上昇し、連日で最高値を更新。過熱警戒による調整売りを警戒しながらも強気地合いを維持している
  • 今日以降も経済指標に注目。本日は5月ADP雇用統計、5月ISM非製造業景気指数と雇用が焦点に。雇用関連指標の強い結果は年内の米利上げ観測を刺激する。5日の5月雇用統計も含め労働市場の状況が、週半ば以降のナスダック100を左右しよう
  • AI相場が続く場合、株価指数CFD「米国テク株100」は31000→31500のトライが視野に入る。調整売りに直面する場合は、節目水準30000とサポート転換の29700の維持が焦点となろう


ナスダック100が連日の最高値、強い経済指標にポジティブ反応

ナスダック100が騰勢を強めている。2日の米株式市場では前日比+146.74(+0.48%)の30,660.60で終え、4営業日連続で上昇。連日で最高値を更新した。

筆者が注目したのが、1日の5月ISM製造業景気指数に対する反応だった。総合で54.0と、4月の52.7から改善。2022年5月以来およそ4年ぶりの高水準となった。新規受注が54.1から56.8に拡大し、企業活動の改善を裏付けた。一方、支払い価格は84.6から82.1へ小幅に低下した。高止まりは警戒すべきだが、ブルームバーグ予想の85.0を2.9ポイント下回り、インフレ懸念を強める結果とならなかったのもポジティブだった。

今後米国の株式市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針が重要なテーマに浮上するだろう。強い経済指標は年内の米利上げ観測を強める要因だ。しかし、ナスダック100は強い経済指標に上昇で反応し、今のAI相場の地合いの強さを示唆した。

米ISM製造業景気指数の動向:2025年1月以降

米ISM製造業景気指数の動向:2025年1月以降

ブルームバーグのデータで作成


停戦協議は暗礁に乗り上げるも、原油価格と米金利の上昇は抑制気味

注目は、米国とイランが互いの軍事行動を非難し停戦協議が膠着している状況でも、WTI原油先物価格の上昇が抑制されていることだ。

米10年国債利回り(長期金利)の動きにも注目したい。中東地域とホルムズ海峡の長期混乱の懸念でインフレリスクがテーマに浮上する中でも、原油価格と同じく、長期金利の上昇が抑制されている。高止まりは警戒すべきだが、3月のような上昇で反応する状況が見られないことは、米株式市場にとってポジティブな要因だ。

WTI原油先物と米10年国債利回り 4時間足チャート:4月以降

WTI原油先物と米10年国債利回り 4時間足チャート:4月以降

TradingView提供のチャート


次の焦点は5月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数

今日以降も経済指標に注目したい。本日は、5月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数が発表される。ブルームバーグがまとめたADP雇用統計の市場予想は前月比+12万人と、4月の+10.9万人以上の増加が見込まれている。

一方、ISM非製造業景気指数は総合で53.8と、4月の53.6から小幅ながら拡大が見込まれている。5日の5月雇用統計の前哨戦として雇用にも注目したい。5月は48.8と、景気判断の分かれ目である50を下回る状況が続くものの、4月の48.0から改善が見込まれている。

ADP雇用統計とサービス業の雇用が前月および市場予想を上回る場合は、米利上げ観測を強める要因になり得る。強い経済指標が続いてもナスダック100が底堅さを維持する場合は、最高値更新のトレンドが続こう。

米ISM非製造業景気指数の動向:2025年1月以降

米ISM非製造業景気指数の動向:2025年1月以降

ブルームバーグのデータで作成

しかし、過熱感が高まっている点には注意が必要だ。ナスダック100は50日線との乖離率が13%台へ拡大し、日足RSIは79.2と、買われ過ぎの水準に到達してなお上昇基調にある。短期的な過熱感は否めず、今日以降の経済指標で強い内容が続けば、「米利上げ観測」が調整売りの材料とされる可能性がある。予想を下回る内容が続けば「景気懸念」が調整売りの材料になり得る。

今日以降、ナスダック100の株価指数CFD「米国テク株100」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

ナスダック100 日足チャート:2025年4月以降(トランプ関税ショック後の動き)

ナスダック100 日足チャート:2025年4月以降

ブルームバーグのデータで作成


米国テク株100のチャート分析

1日のIG米国株レポートでは、今週5日までの米国テク株100の上限予想として31500を取り上げた。2日の取引で30714レベルまで上昇し、31000のトライが射程圏内に入っている。今日以降、このラインを上方ブレイクする場合は、フィボナッチ・エクスパンション100%水準31430レベルを視野に上昇拡大が予想される。このテクニカルラインの突破は、31500トライのサインとなろう。
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現在の米国テク株100は強気相場が加速するトレンドにある。上限予想の31500を完全に上方ブレイクする場合は、次の節目水準32000のトライが視野に入ろう。テクニカル面では、フィボナッチ・エクスパンション161.8%の水準32091の攻防が焦点となろう。

だが、米国テク株100の日足RSIは買われ過ぎの水準78.7へ上昇している。32000台を視野に上昇が加速するケースでは、さすがに過熱相場を意識せざるを得ない。このケースでは急反落を警戒したい。
注目水準:レジスタンス
・32091:フィボナッチ・エクスパンション161.8%
・32000:節目水準
・31500:上限予想
・31430:フィボナッチ・エクスパンション100%
・31000:目先の上値目

過熱相場の警戒で、今日以降、米国テク株100が調整売りに直面する場合は、節目水準30000の維持が最初の焦点となろう。フィボナッチ・リトレースメント23.6%戻し30200レベルの下方ブレイクは、30000をトライするサインと捉えたい。

連日の最高値更新で、1日のIG米国株レポートで取り上げた下限予想29000トライの可能性は低下している。下限予想をサポート転換が確認された29700レベルに修正する。現在、20日線が29700台へ上昇している。テクニカル面でもサポートラインとして意識されやすい状況にある。
注目水準:サポート
・30200:フィボナッチ・リトレースメント23.6%戻し(30207)
・30000:節目水準
・29700:下限予想、サポート転換、20日線(29717レベル)
・29000:前回レポートの下限(可能性は低下)


米国テク株100 日足チャート:4月以降

米国テク株100 日足チャート:4月以降

TradingView提供のチャート

米国テク株100 4時間足チャート:5月以降

米国テク株100 4時間足チャート:5月以降

TradingView提供のチャート


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