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ウーバー・テクノロジーズ(UBER)、筆頭株主が投資先に対し規模の追求よりも早期黒字化を優先する方針を打ち出しており、利益面で追い風へ

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BLOOMBERG UBER:US | REUTERS UBER.N

Source: Bloomberg
  • 2019/12期4Qは、売上高が前年同期比36.8%増、純利益が同赤字幅拡大、Non-GAAPの調整後EBITDAが同赤字幅縮小となった。
  • 主力のライドシェア事業は利幅の大きいハイヤーの配車に注力したことが奏功し、調整後EBITDAが同3.8倍と採算が改善した。
  • 筆頭株主が投資先に対し規模の追求よりも早期の黒字化を優先する方針を打ち出しており、同社の利益面で追い風となる面もあろう。

What is the news?

2/6発表の2019/12期4Q(10-12月)は、売上高が前年同期比36.8%増の40.69億USD、純利益が前年同期の▲8.87億USDから▲10.96億USDへ赤字幅拡大、Non-GAAPの調整後EBITDAが前年同期の▲8.17億USDから▲6.15億USDへ赤字幅縮小。主力のライドシェアのほか料理宅配のUber Eatsや貨物運送配車のUber Freightを含む全サービスに係るプラットフォームの月間利用者数が同22.0%増の1億1,100万人となったことが増収に寄与。その一方、ライドシェア事業が利幅の大きいハイヤーの配車サービスに注力したことから採算が改善したものの、Uber EatsやUber Freightにおいて先行投資費用が嵩んだことや販売促進・研究開発費用が増加したことが響き、純利益の赤字が拡大した。

セグメント別の業績は以下の通り。①ライドシェア事業は、売上高が同27.3%増の30.56億USD、調整後EBITDAが同3.8倍の7.42億USD。②Uber Eats事業は、売上高が同68.0%増の7.34億USD、調整後EBITDAが前年同期の▲2.78億USDから▲4.61億USDへ赤字幅拡大。③Uber Freight事業は、売上高が同75.2%増の2.19億USD、調整後EBITDAが前年同期の▲2,300万USDから▲5,500万USDへ赤字幅拡大。④その他プロジェクト事業は、売上高が同2.9倍の3,500万USD、調整後EBITDAが前年同期の▲3,800万USDから▲6,700万USDへ赤字幅拡大。⑤トヨタ自動車(7203)デンソー(6902)およびソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)と協働している先進的技術グループ事業は、2019/12期4Qに計上開始の売上高が2,500万USD、調整後EBITDAが前年同期の▲1.05億USDから▲1.30億USDへ赤字幅拡大。

How do we view this?

同社は不採算だったインドのUber Eats事業を2020/1に現地の同業他社に売却する一方、ライドシェアにおける中東の同業他社であるCareemの買収を完了するなど収益性に基づいて地域や事業を選別する姿勢を強めている。ダラ・コスロシャヒCEOは、調整後EBITDA黒字化の達成目標時期が従来の2021/12通期から2020/12期4Qに早まる見通しを示した。筆頭株主のソフトバンクグループ(9984)が傘下のSVFに係る投資先に対して規模追求よりも早期黒字化を重視する方針を打ち出しており、同社の利益面で追い風となる面もあろう。2020/12通期の市場予想は、売上高が前期比18.8%増の168.07億USD、純利益が前期の▲85.06億USDから▲36.81億USDへ赤字幅縮小である。

配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 39.66  2020/2/14

会社概要
2009年3月設立の配車サービス企業。ソフトバンクグループ(9984)が筆頭株主。道路交通、ナビゲーション、相乗り乗車、および決済処理ソリューション向けのアプリを開発し、主にライドシェア事業、料理宅配のUber Eats事業、貨物運送配車のUber Freight事業の3事業セグメントのプラットフォームを運営する。

①ライドシェア事業は、様々な乗用車における運転手とユーザーの相乗り需要をマッチングさせるソーシャルサービス、および乗り捨て電動バイクやスクーターなどの乗り物を提供する。②Uber Eats事業は、ユーザーが地元の飲食店を探してスマートフォンで食事を注文後、運転手が食事を配達する。③Uber Freight事業は、荷送人と運送業者をシームレスに繋ぎ、オンデマンドで物流取引を自動化・高速化するプラットフォームを提供する。これらのプラットフォーム機能を一つのアプリで共有することにより、全体の価値を向上させることを目指している。

主要3事業セグメントのほか、④その他プロジェクト(Other Bets)事業は、将来に向けての実験的な研究開発を手掛け、⑤先進的技術グループ(ATG)事業は、トヨタ自動車(7203)やデンソー(6902)およびソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)から出資を受け、協働して自動運転の技術開発に取り組んでいる。

企業データ(2020/2/18)
ベータ値 -
時価総額(百万USD) 68,084
企業価値=EV(百万USD) 65,190
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 1,304.2

主要株主(2020/2) (%)
1.ソフトバンクグループ 12.95
2.BENCHMARK CAPITAL/CA 8.74
3.PUBLIC INVESTMENT FUND 4.24

(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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