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銀価格見通し(2/3):急落と反発が交錯、今週も急変動を警戒

IG証券のアナリストによる銀価格の見通し。今週も急変動相場を警戒。注目のチャート水準について。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 1月30日、銀価格が歴史的な急落相場に直面した。次期FRB議長を巡る人事とCME証拠金引き上げを受け、2日も続落。過熱感を意識した下落拡大リスクを警戒する状況にある
  • 30日の急落時に銀ETF(SLV)の売買代金は410億ドルに達し、2日の取引では買い戻しも見られた。下値での押し目買いによる急反発も警戒する必要がある
  • 現在の銀価格は25日線(レジスタンス)と50日線(サポート)を意識する状況にある。今週はどちらの移動平均線をブレイクするかに注目しながらトレンドを見極めたい



銀価格 30日に歴史的急落、2日も続落

1月30日、銀価格が歴史的な急落を演じた。ブルームバーグのデータによれば、スポット銀は前日の終値115.70ドルから一時73.96ドルへ急落。下落率は36%に達した。

2日の取引でも下落相場となった。米CMEグループが1月13日に続き31日に貴金属先物取引の証拠金を引き上げた影響で売り圧力が高まり、IG取引プラットフォームでは71.35ドルへ下落。30日急落時の安値水準を下方ブレイクする場面が見られた。また、86ドルがレジスタンスラインに転換する兆しが見られる。

銀価格のチャート:1月29日~2月2日

銀価格のチャート:1月29日~2月2日

出所:IGチャート

30日の銀急落のきっかけとされたのが、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事だった。トランプ米大統領は1月30日、候補者の中では「タカ派寄り」と見られる元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏を次期議長に指名した。

ウォーシュ氏の政策姿勢は不透明な部分もあるが、候補者の中にはトランプ氏に忠実なハト派も含まれており、そうした人物が就任すればFRBの独立性が損なわれるとの懸念が市場でくすぶっていた。

現時点では比較的タカ派寄りと考えられているウォーシュ氏の指名を受け、30日の外為市場は米ドル高優勢となった(対G10通貨)。今週も米ドル高が続けば、米ドル不信の要因の一つ「FRBの独立性」に対する懸念がひとまず後退するサインとなろう。この懸念の後退は、銀価格の売りの要因となろう。

米ドルの動向:1月30日、対G10通貨

米ドルの動向:1月30日、対G10通貨

ブルームバーグの為替データで作成


過熱感消えず、急変動を警戒

ここまで大きく崩れた相場が、すぐに改善する可能性は低い。そう考える理由は、過熱感(買われ過ぎの警戒感)にある。

銀価格は2025年5月から今年1月まで、上昇トレンドを維持してきた。特に昨年11月は16%高、12月は27%高、今年1月は19%高と、3カ月連続で急騰し、過熱感が強く意識される状況にあった。

1月30日以降の下落相場で過熱感はある程度解消されたものの、2月2日も不安定な値動きが続いたことを考えるならば、新たなサポートライン(銀価格の下落を繰り返し止める水準)が確認されるまでは、下落相場を警戒したい。

銀価格の月間変動率:2025年1月~2026年1月

銀価格の月間変動率:2025年1月~2026年1月

ブルームバーグの価格データを基に作成

しかし、銀価格の下落局面では、急反発を警戒する局面にもある。

ブルームバーグのデータによれば、30日の取引で主要な金ETFの一つであるSPDR Gold Shares(GLD)の売買代金は391億ドルに膨れ上がった。

一方、銀ETFで最も純資産総額が大きいiShares Silver Trust(SLV)の売買代金は410億ドルに達し、SPDR Gold Sharesを上回った。2026年に入りSLVの売買代金は増加の傾向にある。

iShares Silver Trust(SLV)の日足チャート:昨年12月~今年1月30日

iShares Silver Trust(SLV)の日足チャート:昨年12月~今年1月30日

ブルームバーグのデータを基に作成

30日の歴史的な急落、2日の下落と買い戻し、銀ETF(SLV)の売買代金の増加傾向、そして銀価格の予想変動率(1ヶ月、年率換算)が金価格以上に急上昇している状況も考えるならば、今週の銀価格は引き続き上下に大きく振れる急変動相場を警戒したい。

銀価格の予想変動率:2025年以降

銀価格の予想変動率:2025年以降

ブルームバーグのデータで作成
※予想変動率は年率換算


銀価格の見通しとテクニカル分析

新たな下値水準の見極め
銀価格は1月30日の急落に続き、2月2日の取引でも下落相場が続いた。日足チャートでトレンドを確認すると、現在は25日線と50日線を意識する状況にある。2日の日足ローソク足の上下には長いヒゲが示現。相場の気迷いを示唆している。今週はこの2つの移動平均線の攻防を注視しながらトレンドを見極めることになろう。

日足のMACDとRSIの動きが示すとおり、現在は銀価格の下落相場を警戒する状況にある。50日線(74.85ドル)を下方ブレイクした後、この移動平均線がレジスタンスラインに転換する場合は、さらなる下値トライのサインと捉えたい。日足チャートのフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準76.52ドルの下方ブレイクは、50日線をトライするサインとなろう。

銀価格の下落が拡大する場合、次の焦点はフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準65.86ドルのトライとなろう。サポートラインに転換する可能性がある70ドルの下方ブレイクは、65.86ドルをトライするサインとなろう。今週は65.86ドルを下限と想定し、このラインをも下方ブレイクすれば、次の節目水準60.00ドルを視野にさらなる下落を警戒したい。
注目のチャート水準
・76.52ドル:61.8%戻し
・74.85ドル:50日線
・70.00ドル:節目水準、サポート転換の可能性あり
・65.86ドル:下限予想、76.4%戻し
・60.00ドル:節目水準

急反発を警戒、節目の100ドル試すか?
銀価格の反発局面では、25日線の突破に注目したい。冒頭で述べた86ドルの突破は、25日線をトライするサインとなろう。

現在88.60ドル付近で推移している25日線をブレイクアウトする場合は、1時間足チャートにまとめたフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい。38.2%戻しの90.54ドルと半値戻しの96.50ドルを一気に突破する展開となれば、節目の100ドルが視野に入ろう。現在、10日線が100ドル直下で推移している。テクニカル面でも意識されやすい状況にあるこの水準を今週の上限と想定したい。

筆者が注目しているのが、レジスタンスラインに転換する可能性がある103.50ドルだ。上で述べた通り、現在の銀価格は急変動を警戒する状況にある。突然の急反発で100ドルを突破する場合は、61.8%戻し102.42ドルのトライを想定したい。このテクニカルラインをも突破すれば、103.50ドルが視野に入ろう。
注目のチャート水準
・103.50ドル:レジスタンス転換の可能性あり
・102.42ドル:61.8%戻し
・100.00ドル:上限予想、直下に10日線
・96.50ドル:半値戻し
・90.54ドル:38%戻し
・88.60ドル:25日線
※移動平均線以外は1時間足チャートを参照
※移動平均線の水準:レポート掲載時点


銀価格の日足チャート:昨年11月以降

銀価格の日足チャート:昨年11月以降

TradingView提供のチャート

銀価格の1時間足チャート:1月下旬以降

銀価格の1時間足チャート:1月下旬以降

TradingView提供のチャート


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