通商協議の観測報道に揺れるポンドドル / ポンド円のチャートポイント

今日のポイント:『通商協議の観測報道でポンドドルは上下に大きく振れる展開に。ポンドドルとポンド円のチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

通商協議の観測報道に揺れるポンドドル

昨日の外為市場では、ポンドドルが上下に大きく動いた。トレンドを左右したのは、通商協議に関する報道だった。

欧州タイム序盤は、通商協議に対する不透明感が意識され安値1.2863レベルまでポンド安が進行。

しかし、英国とEUは15日を過ぎても交渉を継続する可能性がある、との報道が伝わると、ポンドドルは一転して上昇基調へ転じた。
英国のジョンソン首相もEU首脳会議の内容次第で交渉を継続する方針を示した、という報道もあった。

観測報道に揺れるポンドドルだが、ここ数日の動きではっきりしてきたことは、下値の焦点が1.28台の維持上値の焦点が1.31台への再上昇であるということだ。

EUサイドとしては当初から交渉期限を10月中と考えていたこともあり、英国が交渉継続のスタンスを示していることは想定内の動きと言える。

10月中に交渉が部分的にせよ進展すれば、ポンドドルは上値をトライする展開が続くと予想する。高値の水準については株式の動向も考える必要があるが、上で述べた1.31台へ到達する展開をまずは想定しておきたい。今月の12日に上値を抑制した1.3080レベルの突破は、1.3100トライのシグナルとなり得る。

一方、交渉期限が延長されても協議が難航する場合は、ポンド売り要因となろう。

この懸念が高まるタイミングで米国株式市場でも調整の反落が続く場合、1.28台の下方ブレイクを予想する。

1.28ブレイクは短期サポートライン(5月18日安値1.2073が起点)の維持が焦点として浮上しよう。

なお、ここ数日の値動きで短期レジスタンスライン(9月1日高値1.3482が起点)が形成されつつある点にも注目しておきたい。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

ポンド円のチャートポイント

ポンド円は、ポンドドルの動向にトレンドが左右されるだろう。

直近の動向を確認すると、昨日は21日MA(今日現在135.88レベル)で下値がサポートされた。長い下ヒゲが示現しての反発だったことも考えるならば、目先はこのMAをサポートラインと想定したい。

21日MAは今年の7月以降、サポートラインとしてもレジスタンスラインとしても意識される局面が多く見られる。

一方、上値の焦点はフィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準137.86レベルの突破が焦点となろう。

この水準を突破するためには、ポンドドルの上昇に加えて、ドル円の上昇も条件となろう。

そのドル円が米長期金利(以下では米金利)にらみの展開へシフトしていることを考えるならば、ポンド円も米金利の動向次第で上値の水準が決まる可能性がある

ポンド円のチャート

ポンド円のチャート




なお、米金利の動向を確認すると、現在は0.80%の水準でキャップされ低下基調にある。

その一方、0.62~0.65%の水準まで低下すると、その後反発するというのが、今年8月下旬以降から見られるトレンドパターンである。

米長期金利のチャート

米長期金利のチャート

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