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日経平均株価 見通し(2/10):自民圧勝で5万8000円の攻防、上昇拡大か反落か

IG証券のアナリストによる日経平均株価の短期見通し。株価指数CFD「日本225」は5万8000円の攻防。突破なら上昇拡大、反落なら1000円幅で新たな下値水準を見極め。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 衆院選で自民党が戦後初の単独3分の2超え。衆院選の自民圧勝・株高のアノマリーを考えるならば、日経平均株価は上昇相場を意識する局面にある。同指数の株価指数CFD「日本225」は5万8000円の突破が焦点に
  • 米国株はバリューシフトの動きが見られる。NYダウは連日の最高値更新、S&P500は節目の7000視野に反発。今週11日の雇用統計・13日のCPIで堅調な雇用とインフレ抑制が確認されれば、米株高が日経平均株価の下支え要因となろう
  • 日本225が5万8000円と9日高値5万8600円の水準をブレイクアウトすれば、6万円の大台を視野に上昇拡大を想定したい。反落局面では1000円幅で新たな下値水準の見極めが焦点となろう


日本225は5万8000円の攻防

8日に投開票された第51回衆院選で自民党は、公示前198議席から316議席と、戦後初めて単独で3分の2を超える議席獲得を成し遂げた。

この圧勝劇を受け、9日の日経平均株価は一時5万7000円台へ急騰した。株価指数CFD「日本225」は取引開始直後から上昇が拡大。一気に5万8600円へ急騰。しかし過熱感が強まり、その後は利確売りで5万7000円を割り込む荒れた展開となった。

だが、10日の東京株式市場で日経平均株価は一時5万7960円と、5万8000円に迫る場面があった。日本225は5万6000円と5万7000円の水準がサポートラインに転換し、5万8000円まで反発。現在はこの水準が、上値の焦点に浮上している。

日本225のチャート:9日~10日 午後12時

日本225のチャート:9日~10日 午後12時

出所:IGチャート

衆院選の自民圧勝と株高アノマリー

相場の過熱感や介入警戒による円高リスクは、日経平均株価の下落要因だ。しかし、衆院選での自民党圧勝がその影響を相殺しよう。今週の日経平均株価は調整の反落を挟みながら、新たな高値水準を探る展開を想定したい。

そう考える理由の一つが、7日のIG日本株レポートで述べた衆院選と日経平均株価のアノマリーだ。2000年以降、衆院選で自民党が圧勝した場合、日経平均株価は上昇するアノマリーがある。
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自民党は、参議院で否決された法案の再可決や憲法改正の発議に必要な議席数を単独で確保した。高市政権の政策運営能力は、二つの点で飛躍的に高まったと言える。一つは、野党の消費減税要求を退けられる状況となったことだ。この点は、財政規律を維持する観点でポジティブな要因だ。

もう一つは、高市政権が掲げる「責任ある積極財政」の推進期待だ。この点は高市銘柄を支えるだろう。事実、9日の市場では川崎重工業(7012)やIHI(7013)などの防衛株、AI半導体関連のアドバンテスト(6857)、日立製作所(6501)、レーザーテック(6920)に買いが入り、日経平均株価の上昇を主導した。10日の東京株式市場でも川崎重工業などの防衛株が上昇している。

高市銘柄の動向:2月9日

高市銘柄の動向:2月9日

ブルームバーグのデータで作成


ハイテク懸念も米国株は強気地合い維持

米国株は「ハイテク懸念」に直面しながらも、強気相場を維持している。この点を示唆しているのがNYダウだ。9日の株式市場で続伸し、連日の最高値更新となった。50000ドルの大台がサポートラインに転換しつつある。S&P500は節目の7000を視野に、中小型株のラッセル2000は1月下旬以来となる節目の2700のラインを視野にそれぞれ反発している。

これら指数の高値更新・反発の要因は、バリュー株の買いにある。この点をS&P500グロース指数とバリュー指数の比で確認すると、昨年11月を境にバリュー優勢に転じていることが分かる。

S&P500グロース/バリュー比の動向:2025年以降

S&P500グロース/バリュー比の動向:2025年以降

ブルームバーグのデータで作成
※上段のチャート;2024年末を100とし指数化
※下段のチャート:グロース/バリュー比(グロース指数÷バリュー指数)

今週11日に1月雇用統計、13日に消費者物価指数(CPI)が発表される。8日のIG米国株レポートで述べた通り、雇用市場の堅調さとインフレの抑制が確認される場合、景気敏感株のバリュー株が米国株を下支えする展開が予想される。インフレ懸念の後退は米金利の低下要因であり、ハイテク株の買い戻しも期待できる。

高市政権の政策への期待に加えて、米国株が強気地合いを維持している状況もまた、日経平均株価の下支え要因となろう。
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日本225のチャート分析

5万8000円突破は上昇拡大のサインに
冒頭で述べたとおり、日経平均株価の株価指数CFD「日本225」は5万8000円の攻防にある。

日足MACDは日本225の強気地合いを示唆している。5万8000円をブレイクアウトすれば、9日高値5万8600円のトライが視野に入ろう。この水準も突破する場合は、5万9000円の攻防を意識したい。7日のIG日本株レポートで述べた通り、5万9000円台の攻防となれば、心理的な節目水準6万円の大台を射程に上昇拡大を想定したい。
注目のチャート水準
・6万円:心理的節目の水準
・5万9000円:節目水準
・5万8600円:2月9日高値水準
・5万8000円:レジスタンスライン

1000円幅で下値水準の見極め
一方、5万8000円がレジスタンスラインとして意識される場合は、1000円幅で下値の水準を見極めたい。

冒頭で述べた通り、5万7000円と5万6000円の水準がサポートラインに転換している。5万6000円は、フィボナッチ・リトレースメント23.6%水準(5万6250円)と近い。10日線は5万5000円台に上昇している。過熱感や円高リスクを意識した調整売りと米株安が重なる場合は、5万5000円台までの反落を想定しておきたい。

9日から10日にかけての上昇拡大を踏まえると、7日のIG日本株レポートで取り上げた5万3000円台や5万4000円台へ下落する可能性は後退している。5万5000円の維持が今週の下値焦点となろう。
注目のチャート水準
・5万7000円:サポートライン
・5万6000円:サポートライン
・5万5000円:サポートライン、上に10日線(5万5100円)


日本225の日足チャート:昨年12月以降

日本225の日足チャート:昨年12月以降

TradingView提供のチャート


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