政策期待がリスク要因を飲み込む相場 ドル円と豪ドル相場のポイントは?

今日のサマリー。現在の株式市場は政策の期待によって支えられている。ドル円は「米ドルvs円安」の戦いによりこう着層へ。豪ドルは株高に支えれるも、0.70台の維持に失敗し続けるならば、反落リスクを警戒したい。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

政策期待がリスク要因を飲み込む相場 ドル円と豪ドル相場のポイントは?

15日の外為市場は、米ドル安と円安が同時に発生する展開となった。
これら通貨が同時に売られる状況は株式市場、特に米国株式市場がリスク選好の時である。

昨日の米国株式市場はダウ平均、S&P500指数そしてナスダック指数が総じて上昇し、月初来の騰落率でプラス圏を維持している。

米国株式のパフォーマンス(6月以降)

米国株式市場の騰落率(6月のパフォーマンス)

株高の土台となっているのは、政策に対する期待である。
パウエルFRB(以下FED)は、従来の超金融緩和政策に加え、「メインストリート融資制度(MSLP)」による信用力の低い企業や中小企業の支援策の強化にも乗り出してきた。

米国西部と南部を中心に再び感染拡大の兆しが確認されていることから、今後もコロナショック第2波への懸念は株高の調整材料となろう。

だが、先週金曜日(12日)や昨日(15日)の反発を考えるならば、下値での押し目買い意欲は依然として根強い。

政策期待がコロナショック第2波の懸念を飲み込んでいるからだ。

この政策期待が崩れない限り、米株は調整を挟みながらも、堅調地合いを維持すると予想する。



ドル円は再びこう着相場へ

現在の外為市場は、株高の局面で「米ドル安vs円安」の戦いとなる相場環境にある。

ドル円の短期インプライド・ボラティリティ(1週間)を確認すると、再び低下傾向にある。
一方、リスク・リバーサルの方は、低下に歯止めがかかっている。
これらの動向は「ドル円は107円前後でサポートされるも、株高による上値追いには期待できない」ということを示唆している。

株高トレンドが続く場合、ドル円も上値トライが予想される。
しかし、108円台で上値が抑制される展開を想定しておきたい。
フィボナッチ・プロジェクションでレジスタンスのポイントを考えると、まずは、昨日の反発を抑制した23.60%の水準107.50レベルを完全に突破できるかどうか?この点が焦点となろう。

これを達成する場合、38.20%の水準にあたる108.00レベルを次の上値ターゲットと想定したい。
108.00にはオファーが観測されている。

一方、コロナショック第2波などのリスク要因が株高の調整材料として利用される局面では、下値トライを予想する。
このケースでは、107円を割れる局面が見られるだろう。

だが、政策相場が続く限り、リスク回避の円高トレンドが発生する可能性は低い。

よって、107円割れ後は、押し目買いによってサポートされる状況が続こう。
106.80および106.50には、それぞれビッドが観測されている。

ドル円チャート

ドル円とフィボナッチ・プロジェクションのテクニカル分析チャート


豪ドルは引き続き反落リスクを警戒

3月の後半以降、株高のトレンドにいち早く乗った通貨が豪ドルである。

株高は豪ドル相場のサポート要因だが、通貨オプション市場の短期リスク・リバーサル(1週間)は引き続き低下基調にある。
そしてインプライド・ボラティリティは、15%台まで上昇している。
この水準へ到達するのは、コロナショックの影響がまだ色濃く残っていた4月上旬以来となる。

株高により再び0.70の水準をトライする展開が見られても、0.70台の維持に失敗し続けるならば、2つのサポートラインをトライする展開を引き続き意識したい。

豪ドル/米ドルの短期予測

豪ドル/米ドルのリスクリバーサルとインプライドボラティリティ

豪ドル/米ドルチャート

豪ドル/米ドルの日足チャート

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