アンリツが急反発、5Gミリ波のRFコンフォーマンス試験で業界初のGCF認証
・業界初の取得
・株価が一時5.8％高
19日の東京株式市場でアンリツ<6754>が急反発した。 同社製の試験システムが次世代モバイルネットワーク「5G NR」のミリ波の規格適合試験でGCF認証を業界で初めて取得したことが好感された。
終値は前日比89円（5％）高の1869円。一時、1884円（5.84％高）まで買われた。
アンリツは18日の取引終了後、同社のNew Radio RFコンフォーマンステストシステム「ME7873NR」が、5G NRのミリ波のRFコンフォーマンス試験のGCF（Global Certification Forum、認証試験基準を定めている団体）認証を取得したと発表した。
RFコンフォーマンス試験は、携帯端末の送受信特性やパフォーマンスなどが規格に適合していることを確認するための試験。
GCFが承認した測定システムや測定項目は、測定手順や測定確度といった性能が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
今回の認証取得により、端末ベンダーは、技術的に難易度が高いとされるミリ波の5G端末についてもRFコンフォーマンス試験開始が可能になるという。
アンリツは通信用計測機器の大手。同社製の試験システムが5G NRにおける規格適合試験において、スプリアス試験のGCF認証を取得したことが買い材料になり、株価は3月4日に2379円まで上昇。およそ18年ぶりの高値を付けた。
しかし、株価はその後、調整局面入り。5月21日に1554円で下げ止まったが、これ以降、精彩を欠く動きが続いていた。
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