ベネズエラが米国と断交 野党指導者の暫定大統領承認で

・米外交官に72時間以内の退去要求
・原油生産の停滞長期化も

ベネズエラのマドゥロ大統領が23日、米国との断交を宣言した。トランプ米大統領が同日、ベネズエラの野党指導者、フアン・グアイド国会議長を暫定大統領として承認したことに反発したもの。

グアイド氏は首都カラカスでの反政府集会で「強奪を阻止するため、正式に大統領に就任する」と宣誓した。その後、トランプ氏が声明を出し、グアイド氏をベネズエラの暫定大統領として認めると表明した。

ブラジルやコロンビアなど近隣諸国も23日、グアイド氏を承認する意向を示した。

マドゥロ氏は、グアイド氏が求める大統領選のやり直しを拒否した上で、支持者に対し「帝国主義である米政府との外交関係を断つことを決めた」と語り、米外交官に72時間以内の国外退去を求めた。

マドゥロ氏は昨年の選挙で勝利し、今月2期目(任期6年)に入った。野党はこの選挙をボイコットし、米国や近隣諸国の多くは不正があったと批判している。


原油市場への影響

経済の混乱に伴いベネズエラの原油生産は大きく減少した。民間調査によると、昨年12月の生産は日量120バレルで、前年比で同60万バレル減少した。

マドゥロ大統領による米国との断交宣言でさらなる混迷が見込まれるなか、同国の原油生産停滞が長期化するとの見方が原油相場の下支え材料となっている。

23日のニューヨーク原油先物相場は下落。指標油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、この日期近となった3月限は前日比0.39ドル安の1バレル=52.62ドルで取引を終えた。欧州がイラン産原油を輸入する可能性があるとの見方が広がった。


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