今週の焦点:2つの米国イベントと米中貿易協議

Weekly Outlook
今週の外為市場は、米国イベント ーFOMC議事録の内容と経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)― にらみの展開となろう。注視すべきは、国際貿易摩擦の影響が米国経済に及ぼす影響に対してパウエルFRBサイドが言及するかどうか。この点に対して警戒度合が高まっていることが確認されるならば、米ドル高を調整する動きが散見されよう。米国イベント以外で注視すべきは、米中貿易交渉となろう。こちらは米株のトレンドを左右するイベントとして注視したい。ドル円の想定コアレンジは109.20-111.50。一方、ユーロドルは1.1290-1.1550を想定。

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Market Analysis
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月31日~8月1日開催分、22日公表)と8月恒例のジャクソンホール会議(23日~25日開催)の共通点は、国際貿易摩擦に対するパウエルFRBの警戒度合にあろう。米国の個人消費を左右する住宅関連指標は低下傾向にある。また、7月の米消費者信頼感期待指数も104から101.7と2ヶ月連続で低下中。減税政策が個人消費の下支えに寄与しているものの、23日に実施が予定されている対中関税第2弾だけでなく、日用品が関税対象となっている第3弾まで実施される可能性を考えるならば、パウエルFRBが国際貿易摩擦の影響に対して警戒度合を高めている可能性がある。ユーロドルはフィボナッチ・プロジェクション61.80%の水準にあたる1.1290の維持に成功すると、10日MAをトライする展開となっている。通貨オプション市場ではユーロプットへの需要が急速に後退し、リスクリバーサルも下方から上方へ拡大傾向にある。このタイミングで国際貿易摩擦に対するパウエルFRBの警戒心の高まりが判明すれば、8月の米ドル高調整の理由として利用される可能性がある。このケースでのユーロドルは上値トライを想定したい。10日MAブレイク後の次のテクニカルターゲットは21日MAとなろう。このMAは今日現在、1.1554前後で推移している。一方、ドル円は110円割れを警戒したい。下値の水準は米株の動向次第で決定されよう。今週、米株のトレンドを左右する重要なイベントが米中貿易協議の行方(22~23日予定)だろう。再開される場合、内容如何で米株のトレンドが左右されよう。閣僚級から事務レベルへの格下げ協議という点を考えるならば、何ら進展が見られず市場が失望する可能性がある。このケースでは米株の上値が抑制されることで、ドル円は109円以下の攻防を警戒したい。109円台のサポートポイントは109.35および109.20を想定している。
一方、パウエルFRBが国際貿易摩擦の影響について楽観視しているかこの点について言及がなければ、ユーロドルは1.13の再トライを想定したい。このケースでは、上述の重要テクニカルポイント1.1290が攻防分岐となろう。ドル円は、110円台で底堅さを維持する展開が想定される。だが、米中貿易摩擦リスクが米株の上値を抑制する場合、一時的な110円割れの局面を警戒したい。しかし、パウエルFRBの強気スタンスが崩れない限り、米株の下落は一時的な現象で収束するだろう。よって、ドル円が110円割れの展開となっても、109円後半で反転する展開を想定している。


【チャート①:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

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