ドル円は米株にらみ ユーロドルは売り買い交錯相場を想定

Market Summary
19日の海外外為市場は、米ドル売り優勢の展開となった。トランプ米大統領はこの日、FEDの利上げについて否定的な見解を表明。米株の調整売りも重なり、長期金利は2.9%手前から2.83%台まで低下した。外為市場では米ドル売り圧力が高まり、ドル円は112.05まで下落する局面が見られた。一方、ユーロドルは1.1678まで反発した。
米株は主要3指数が下落した。上記のトランプ発言に加え、保険大手トラベラーズの冴えない決算や米欧貿易摩擦に対する懸念が調整売りを促した。米株高のけん引役であるナスダック総合株価指数は続落し、前日比29.148ポイント安の7825.296で終了した。NY原油先物8月限は、サウジの原油輸出が日量10万バレル程度減少するとの見通しが相場のサポート要因となった。前日比0.70ドル高の1バレル=69.46と3日続伸。だが、需給の緩みに対する懸念は根強く上昇幅は限られた。一方、NY金先物8 月限は米ドルの先高感が意識され、前日比3.9ドル安の1トロイオンス=1224.0と反落。一時、1210.7ドルと昨年7月中旬以来の安値を付ける局面が見られた。

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Market Analysis
トランプ米大統領は19日、CNBCテレビとのインタビューでFEDの利上げについて「I don't really - I am not happy」と否定的な見解を示した。この発言が昨日の米ドル売り要因となったが、ドル円は10日MAにサポートされるかたちで112円台の維持に成功。一方、ユーロドルは安値1.1572から切り返すも、1.17台への再上昇に失敗した。そして米ドル相場の方向性を示すドルインデックスは9日以降反発基調へ転じると、95.65と昨年7月14日以来の水準まで上昇した。米長期金利が2.8%台の水準を堅持しボックスレンジ内で上下に交錯する状況も考えるならば、現在は米ドル売りが急速に高まる相場環境ではないことがわかる。目先は、調整をはさみながら米ドル高トレンドは継続すると想定している。

ドル円は株式にらみの展開が続こう。この点は昨日の動向が示唆している。注視すべきは米株の動向だが、引き続き四半期決算にらみの展開となろう。総じて冴えない内容となれば週末というタイミングもあり、調整地合いが継続しよう。この場合、ドル円は112円台の維持が焦点となろう。10日MAの下方ブレイクは112.00トライのシグナルとして警戒したい。112円を下方ブレイクする場合、ビッドが観測されている111.50を視野に調整幅の拡大を意識したい。だが、現在のトレンドがブル相場である以上、調整は押し目買いの好機と捉えたい。米株が反発する場合、ドル円もその動きに追随する展開を想定したい。上値の焦点は113円台の再上昇となろう。113.10-20にはオファーが観測されている。
一方、ユーロドルは売り買い交錯の展開を想定したい。想定通り1.16ブレイクとはなったが、ローソク足の形状は十字線に近い陽のコマが示現。1.15台からの米ドル買いに市場の気迷いが感じられる。米欧貿易摩擦が再びテーマとして浮上する可能性を考えるならば、ユーロも米ドルも積極的に買いに行く相場ではない。テクニカル面で注視すべきは短期トライアングルの攻防となろう。

【チャート①:ドルインデックスと米長期金利】

dollar index us 10 years yield 米10年債利回り ドルインデックス

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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