引き続き米国イベントを注視

Market Summary
22日の海外外為市場は円安優勢で推移した。引き続き米ドル売りが散見され、且つ欧米そして主要な新興国株式が上昇基調を維持したことを受け、クロス円を中心に円売り圧力が高まった。ドル円はクロス円にけん引されるかたちで110.61まで上昇する局面が見られた。一方、ユーロドルは続伸基調を維持し高値1.1623まで上昇。その後1.15台へ反落するも、1.1590台で底堅さを維持した。
米株は強弱まちまちの展開となった。米国の政局不安と貿易協議の内容を見極めたいとの思惑が重石となり、ダウ平均とS&P500指数は下落した。一方、ナスダック総合指数は主力ハイテク株の上昇にサポートされ5日続伸。前日比29.924ポイント高の7889.097で終えた。NY原油先物10月限は、米国の原油在庫が予想以上に減少していたことが好感され、前日比2.02ドル高の1バレル=67.86ドルと続伸。一方、NY金先物12 月限は対ユーロでの米ドル売りが意識され、前日比3.3ドル高の1トロイオンス=1203.3ドルで引けた。

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Market Analysis
22日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録では、良好なファンダメンタルズをベースとした早期利上げの議論と同時に、景気の下振れリスクについても話し合われていたことが判明。国際貿易摩擦(trade tensions)について、現在のところ金融政策の見通しに影響を及ぼすことはないが、不確実性の要素としてFED内で認識されていることがわかった。しかし、景気を後退させるリスク要因として警戒度合が高まっている表現ではなかった。議事録公表後は米ドル売りで反応したが、一過性の現象で収束した。

本日の外為市場も米国発の材料にトレンドが左右されよう。注視すべきは二点。一点目は米中貿易協議の内容である。こちらは閣僚級から事務レベルへ格下げしての仕切り直し感は否めず、トランプ政権サイドを納得させるだけの合意がなされる可能性は低い。よって、現在の米ドル高調整相場を転換させるインパクトはないだろう。ユーロドルはポジション調整を挟みながら、6月14日高値1.1851を起点とした短期サポートラインを視野にした上昇基調を維持しよう。もうひとつの材料として注視すべきは、ロシアゲートに関する新たな報道である。トランプ米大統領の顧問弁護士を務めてきたコーエン被告が司法取引に応じるなど、トランプ包囲網は徐々に狭まっている。トランプ米政権にとってさらに不利な報道が続けば米ドル高調整要因として利用され、ユーロドルは上記の短期レジスタンスラインを視野に入れる展開が続こう。下値の焦点は、昨日相場をサポートした21日MA(1.1540前後)の維持となろう。1.1650にはオファー、1.1500にはビッドがそれぞれ観測されている。一方、ドル円は米株高の調整による反落を警戒したい。上記二つの米国イベントはいずれも株高調整要因であり、米ドル高に加え株高の調整圧力まで高まれば、再び110.00トライの展開が想定される。だが、米株のボラティリティは依然として低水準での推移が続いている。リスク選好相場が崩れているわけではないので、下値トライとなっても下落幅は限定的だろう。本日は21日安値109.76の維持が焦点となろう。110.60から110.80にかけてはオファー、109.60から109.50にかけてはビッドがそれぞれ観測されている。

【チャート①:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

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