短期サポートラインの攻防に注目

Market Summary
25日の海外外為市場では、米欧貿易摩擦の解決に向け進展が見られるとの思惑を背景にユーロ買い圧力が高まり、ユーロドルは高値1.1738まで上昇した。ユーロ円も129.60台から高値130.26まで急反発した。一方、安値110.65までずるずると下落基調を辿ったドル円だったが、米株高とクロス円の上昇にサポートされ、NYタイム終盤に111.10手前まで反発した。
米株は取引き終盤に上昇圧力が高まった。米欧貿易摩擦への懸念が一時的にせよ後退したことで、ダウ平均は前日比172.16ポイント高の25,414.10と、2月下旬以来の高値水準で終了。一方、ナスダック総合株価指数は主力ハイテク株買いがサポート要因となり、前日比91.471ポイント高の7932.239と過去最高値を更新した。NY原油先物9月限は米原油在庫の減少が好感され、前日比0.78ドル高の1バレル=69.30で終了した。一方、NY金先物8月限は米ドルが対ユーロで下落したことが好感され、前日比6.3ドル高の1トロイオンス=1231.80で終えた。

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Market Analysis
ドル円は6日続落し、25日のNYタイムには5月安値108.10を起点とした短期サポートラインをトライする局面が見られた。かろうじてこのラインを維持したことは、ドル円のトレンドが未だ5月下旬以降の上昇基調を維持しているシグナルと考えることができる。しかし、すでに3月安値104.55を起点としたサポートラインを下抜けている。108.10を起点とした短期サポートラインをもブレイクする展開となれば、まずは6月26日安値109.35を視野に調整相場の加速を警戒したい。
株安が短期サポートラインのブレイク要因であることはこのレポートで指摘済み。さらにもうひとつブレイク要因として警戒すべきが、米ドル安の加速である。米欧貿易摩擦に対する懸念が一時的にせよ後退したが、外為市場は米ドル買いではなく「売り」で反応した。しかも25日の米国市場は「株高/金利反発」となったにも関わらずである。ドルインデックスの動向を確認すると、先週19日のトランプ発言(FEDの利上げについて否定的な発言)があってから緩やかな下落基調を辿り、25日はアセンディング・トライアングルのサポートラインをトライする展開となった。これらの事実を考えるならば、筆者の想定以上に米国の通商政策に対する警戒感が外為市場で徐々に高まっていることがうかがえる。ドルインデックスのサポートラインブレイクは、株安と同じくドル円の調整相場を加速させる要因として警戒したい。一方、上値の焦点は引き続き111.60レベルの攻防となろう。110.50、110.00および109.50にはビッドが観測されている。111.50にはオファーの観測あり。
ユーロドルは引き続き短期トライアングルの攻防が焦点となろう。本日はECBイベントにトレンドが左右されよう。利上げ時期について議論がなされる場合、その内容が早期の利上げを市場に意識させるならば短期トライアングルの上限を突破し、1.18台の攻防へシフトする展開を想定したい。この場合、ドルインデックスとドル円は短期サポートラインを下方ブレイクする可能性がある。一方、新味に欠ける内容となれば、上値の重い展開を想定したい。1.1750および1.1800にはオファー、1.1650および1.1620にはビッドが観測されている。

【チャート①:ドルインデックス】

dollar index ドルインデックス

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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