現在の米株高はドル円のサポート要因

Market Summary
23日の海外外為市場は米ドル買い優勢の展開となった。米長期金利の上昇や人民元安が米ドル相場のサポート要因となり、一時110円台へ下落していたドル円は111.54まで反発する局面が見られた。一方、ユーロドルは1.1720台から1.1680まで米ドル買いが進行した。
米株は強弱まちまちの展開に。好決算に対する期待と金利の上昇を背景に金融セクターに買いが入るも、国際貿易摩擦に対する懸念が上値を抑制し、ダウ平均は前週末比13.83ポイント安25,044.29と3日続落。一方、ナスダック総合指数は前週末比21.675ポイント高の7841.873と小幅に反発した。NY原油先物9月限は、イラン情勢の緊迫化を背景に買いが入る局面が見られた。しかし、産油国の増産観測と外為市場で米ドルが買い戻されたことがより意識され、前週末比0.37ドル安の1バレル=67.89と下落。一方、NY金先物8 月限は対ユーロでの米ドル高が嫌気され、前週末比5.5ドル安の1トロイオンス=1225.6と反落して終えた。

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Market Analysis
日銀の政策検討報道が材料視され、23日の米債券市場では長期ゾーンを中心に金利が急上昇した。米10年債利回りは、一時2.967%と6月14日以来の水準まで上昇する局面が見られた。興味深いのは米株の反応だった。昨日の金利上昇を好感し金融セクターが買われ主要3指数をサポートした。年初とは違い金利の上昇に対する米株の耐性が強まっていることがうかがえる。また、今週は国際貿易摩擦が意識されやすい週であるにもかかわらず、23日のS&P500とナスダック総合指数が上昇基調を維持した事実を考えるならば、投資家のリスク選好スタンスは根強い。このスタンスの土台となっているのが良好な四半期決算であることから、本日の米株もその内容にトレンドが左右されよう。注目されたグーグルの持ち株会社アルファベットの決算は純利益こそ前年同期比9%減となったが、1株利益は11.75ドルと市場予想(9.64ドル)を大幅に上回ったことで時間外で同社の株価は上昇した。本日も良好な決算内容が続けば、金利の上昇と国際貿易摩擦に対する懸念の相殺要因となり、米株は高値圏での攻防を維持しよう。

ドル円は株式にらみの展開が続くと予想される。米株が大きく崩れない限り、下落幅は限定的と想定している。その点は、昨日長い下ヒゲが示現したことでもうかがえる。目先、下値の焦点は5月安値108.10を起点とした短期サポートラインの維持となろう。だが、このラインの維持に成功してもリスクリバーサルの動向を考えるならば、上値の重い状況が想定される。目先は昨日高値111.54の突破が焦点だが、5日MAまでの反発が限界と想定したい。110.70にはビッド、111.70-80にはオファーがそれぞれ観測されている。
一方、ユーロドルは引き続き売り買い交錯相場を想定したい。テクニカル面の焦点は昨日と変更なし。短期トライアングルの上限と下限どちらをブレイクするか、この点に注目したい。1.1650にはビッド、昨日上値をレジストした1.1750にはオファーが観測されている。

【チャート①:23日の米国市場】

US 10years yeild S&P500 米10年債利回り

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

【チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

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